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片想いの期間が長かったから、恋人になれても距離を掴みかねてしまう人が可愛らしいですね。隣に座られただけで息が詰まって、見つめられたら喉が乾いて。「キス、してもいい?」と尋ねたなら軽やかに笑われて、「なんでいちいち聞いてくるの?」と答えられるから、ますます理性が溶けてしまったら良い
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カッコいいと皆に認められている人を、可愛いと思ってしまうのが、いじらしいですね。一見して大人びてクールに見えるけれど、知れば知るほどに子供じみた側面を発見してしまって、「こんな一面もあるんだな」と、ときめいてしまって。多くの人間が知らない姿を「可愛いな」と、愛でてしまったなら良い
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余裕のあった人が、相手から焦りを伝染させてしてしまうのが可愛らしいですね。手を伸ばされても「可愛いな」と思っていたのに、その指先が震えていることや表情が切羽詰まっていることに気が付いてしまって、緊張の意味を知れば自分も冷静ではいられなくて。早くなる鼓動に、逃げ出したくなったら良い
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「耳を触る」は日常の延長線のようで艶めいている行為ですよね。相手が自分を見てくれないから、「構ってほしい」と言いたくて、言えないかわりに耳を触って。ぐにぐにと、弾力のある質感を楽しんでいるうちに少しずつ触る肌が赤くなっていくので、お返しとばかりに声を出されるまで意地悪をしたら良い
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眠っている相手にひっそりと、抱きついてしまう人がいじらしいですね。起きている瞬間には素直に甘えられなくて、その肌のぬるさがほしいと思っても口には出せないから、深い眠りについた時だけ息を潜めて距離を縮めて。柔らかなハグをしながら、「ずっとこうされてたいな」と、夜の長さを願ったら良い
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指先のキスから、深い場所へのキスへと変えていく人が、罪深いですね。指先に口付けられた時はかすかな感触に笑って、手の甲に口付けられた時は気障な態度に笑った人が、そのまま手首に口付けられたら粘膜の温度をフッと生々しく感じて。ゆるゆると身体の中心に近づいていく相手に、焦らされたなら良い
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服を脱がなければ分からない箇所に、自分の「跡」を残す人が、艶めかしいですね。このまばゆいばかりの肌を見られるのは自分だけだと思えば、カッと胸のうちが燃えて、気付いたら刻み込んでいて。服を着ながら「そんなことしなくても、君のものなのに」と呟く相手に、ありあまる幸せを噛み締めたら良い
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触れ合って初めて、相手の身体の細さや儚さに気が付いてしまう人が愛おしいです。それまでは見るばかりだったから特別に、体型を意識してはいなかったのに、初めて抱き込んだ時にその輪郭の頼りなさを思い知って。「こんなに華奢なんだ」と感じればなぜか、そのまま泣きたくなってしまったならば良い
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相手に落ちて初めて、恋の恐ろしさを知ってしまう人が甘美ですね。それまでは誰かを好きになった時も自分には余裕があって、恋とはこういうものなんだとボンヤリ考えていたのに、相手に出会ってからは余裕を根こそぎ奪われて。「こんなの知らない」と、自分が自分でなくなる感覚に震えるばかりなら良い
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普段冷静な相手が、2人きりの瞬間に見せる色香に、撃ち抜かれてしまう人が美しいですね。ただ目が合っただけなのにその瞳が、いつもとは異なる熱を帯びているから背筋が震えて、「こっちきて」と掠れ声で言われてしまえば抗えずに引き寄せられて。ただハグをしただけなのに、敵わなさを実感したら良い
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「顔が好き」という弱みを抱えてしまっている人が、可愛らしいですね。どれだけ見慣れても、見惚れてしまう顔立ちだから、怒ることがあっても悲しげな顔をされるだけで怒りが削がれてしまって。「その顔ズルいなぁ」と思いながらも結局は、キラキラした笑顔をまた見たくてすぐに許してしまったなら良い
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他人に対して距離が近い人が、相手に対してだけは距離をおいてしまうのが、いじらしいですね。意識していない他人にならば、密着することも自分から触ることも平気なのに、相手のことは意識するあまりに、うろたえて目を見ることもできなくて。「嫌われてるんだろうな」と、勘違いさせてしまったら良い
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暗闇の中で肌を重ねる2人は、生々しがいっそう際立ちますね。見られることに耐えきれなくて「暗くして」とは頼んだけれど、願い通りに視覚を奪われたなら他の五感が鋭敏になってしまって。触れてくる指の質感やこぼれる声の重さをひとつひとつ拾って、相手もこうなんだと思えばたまらなくなったら良い
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服を脱ぐ際に、相手を焦らす人が艶めかしいですね。重ねた唇からこぼれた息が濡れていたことも、それが我慢のできなさを表していることも知りながら、あえて「触らないで見ていて」と口にして。自らの研ぎ澄まされた肢体をゆっくりとあらわにしていって、我慢できずに血走る目に優越感を覚えたなら良い
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焦った顔が見たくて、あえて意地悪をしてしまう人が、悩ましいですね。普段が冷静で立ち振る舞いがクールな人だから、自分ばかり子供な気がして苛立ちがあって。「やめて」と言われるようなことをして、「やめて」と言われてもやめはしなくて。「意地悪」の言葉が嬉しくて、頬が緩んでしまったなら良い
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「構ってほしい」の一言が口にできなくて、爪先や指先でちょっかいをかける人が、いじらしいですね。一緒にいるのに相手がこっちを向いてくれないからモヤモヤして、でも自分から折れるのは癪に触って。脚をツンと踏んでみたり腕をカリと引っ掻いてみたりと、子猫のような気の引き方をしてしまえば良い
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荒れた唇のまま、キスをする瞬間が色めいていますね。手入れを怠って皮膚のガサついた口元を撫でられて、「荒れてるね」と指摘をされて。リップクリームでも塗ってくれるのかと思えば、そのまま唇が落ちてきて。苛立ちはありつつも、自らと違って弾力のあるしっとりした皮膚に、焦がれてしまったら良い
168
肌を重ねている時に落とされる、なだめるためのキスが艶めいていますね。相手がクッと歯を噛み締めたり涙をポロポロ溢したりしたのを見れば、慰めたいとの欲が湧いて、けれども頭を白く焼かれたままでは特別な言葉も浮かばなくて。音もさせずに、額や頬に唇を落として、重なった心を溶かしたならば良い
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甘えられることに、愛を感じてしまう人が愛おしいですね。アレとってコレやってこうしてああしてと、なにかと口にしてくる相手のワガママさが、自分に甘やかされたいのだという感情のあらわれに見えて、言われたら素直に言うことをきいて。「大変だね」と周囲に呆れられても、自分は幸せだったなら良い
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どんなことがあっても唇を噛んで耐える人が、相手の前では脆い自分を曝けだす姿に、愛を見てしまいますね。厳しい現実に直面しても「そっか」で済ませてはいるのに、「辛かったね」と触れられたなら違うとはどうしても言えなくて。離れられない弱さに、「辛かったんだな」と自らの感情を知ったら良い
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「可愛いね」と口にされると、「可愛くない!」と切り捨ててくる人が、いじらしいですね。その、カッコいいと思われたくて無理して背伸びしてしまうところや受け入れる余裕がないところやふくれた横顔が、やっぱり可愛くて仕方なくて頬が緩んで。「だから可愛くないから!」とはたかれてしまえば良い
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「可愛い」の言葉に、少しずつ依存してしまう人が可愛らしいですね。最初は、言われ慣れない言葉だから嫌な気すらしたのに、微笑んで「今日も可愛いね」と言われるうちに警戒心が解けて、もっと言われたいとの欲が生まれてしまって。言われないと、「今日は可愛くないの?」とゆすってしまったなら良い
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「愛してる」よりも「大切だよ」よりも、「君がいないとダメだ」と言われることに、喜びを感じる人が罪深いですね。恋心は、今は本物でもいずれ色褪せてしまうかもしれないと思っているから、愛の言葉より自分が隣にいないといけない理由がほしくて。「君がいないと生きてけない」こそを求めたら良い
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相手のそそっかしさやだらしなさを、「可愛い」と思ってしまう人が、愛おしいですね。いい歳をした大人なのに、すぐに物を壊したり服を汚したりどこかに迷っている姿が、かつては呆れる要因でしかなかったのに、好きになってからは可愛く見えて仕方なくて。「ずっと子供でいて」と願っていたなら良い
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相手の泣き顔に、ひそやかに焦がれる人が罪深いですね。大切な相手にはいつも笑っていてほしいと思う気持ちは確かなのに、ボロボロとつくろえずに泣いている姿を想像すると、じわりと背筋に熱が生まれて。「涙でグチャグチャになった顔にキスしたい」と、口にはできない欲望を持ってしまったなら良い