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事後に恥ずかしくなってしまう関係性が可愛らしいですよね。肌を重ねている瞬間は熱のままに口付けて、手を背に回してキツく引き寄せて、「愛してる」の言葉も躊躇わずに捧げられるのに、肌を離すと気恥ずかしさばかりが湧いて。「なんで目すらまともに見れなくなるんだろ」と赤くなる顔を抑えたら良い
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人間は、世話を焼けば焼くほどに相手に愛着が生まれるものですよね。なにかれとなく面倒を見て、割りに合わないなとたまに思いながらも「ありがとう」の顔を見ると心が揺れてしまって。「一生こうして振り回されるんだろうな」と想像したら、なぜか「それも悪くない人生かもな」の感想が出たならば良い
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相手の短所すら愛おしいと感じてしまう愛の形に心揺さぶられます。恋人が、世間から眩い眼差しで見られる人間で、自分が「あんな素晴らしい人いないよね」と尋ねられて。確かに容姿も頭も良くて性格も肩書きも揃っているなと考えてから、「でも普段はだらしないとここそ好きだな」と結論が出たなら良い
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周囲からずっと、「完璧な人」と仰ぎ見られている人が相手にだけ、不完全な姿を晒すのが美しい関係性ですよね。いつもは、誰からも好かれたいの気持ちで無理しているから、落ち着いた時には一気に我儘な自分自身が顔を出して。「完璧な人になんて絶対なれるわけないよ」と溢して、甘やかされたなら良い
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余裕ある相手に、嫉妬してほしいと葛藤してしまう人がいじらしいですね。自分が誰かと話しても誰かと出かけても一切苛立った様子は見せてこないから、その余裕が魅力と分かっているのに、納得出来ないとの思いが芽生えてしまって。「イヤだって思わないの?」と尋ねて、嫉妬心を強請ってしまえば良い
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嫉妬深い人間が、相手が誰かと話しているところに割り入っていく姿にときめきますね。独占欲のあまりに、相手が自分以外の人間を目に映して微笑みかけているところを目の端に捉えているだけで、背筋がムズムズして。気付けば近寄って「なに話してるの?」と話しかけてしまい、周りに呆れられたなら良い
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顔が好きすぎるあまりに、しばしば見惚れてしまう人が素敵です。見慣れてはいるはずなのに慣れることはなくて、ふとした瞬間に「本当に美しい顔をしてるな」と息を忘れて眺めてしまって。「あれ?今見惚れてなかった?」とからかわれても、余韻からいつものようには突っぱねることが出来なければ良い
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歳の差がある年上側が、年下の相手へ気まずさを勝手に覚えてしまうのがいじらしい。若さを感じるたびに相手の人生を奪ってしまった気がして、もっと良い相手がいるんだろうなと想像してしまって。けれど自分からは手放すことがもう出来ないから、何も説明せずにただ「ごめんね」と溢して笑われたら良い
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年下の相手を待つ関係性に、愛を感じてしまいます。まだ幼い相手に手を出すのはいけないと自制して、手を繋ぐにとどめて、誘われてもサラリとかわして。「早く大人になりたいな」と唇尖らして拗ねられたなら、「ゆっくり大人になってくれていいよ。いくらでも待つから」と答えて、包容力を見せたら良い
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「愛してる」の言葉をなしに身体の関係を持ってしまった2人を見つめたいです。曲がりくねった道を辿って想いは通じ合ったけれど、言葉に出すのは照れ臭くて甘い空気になるのが耐えられなくて、並んで歩いている時に手を繋ぐかどうか悩んでしまって。今日も「愛してる」を言う機会を失っていれば良い
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大切にしたいと思うがあまりに、相手に手を出すことが出来ない人が愛おしいです。無防備な姿を見るたびにざわめく心はあるのに、自分自身で「この人にはそうは思ってはいけないから」と抑え込んで、手に触れることすら躊躇って。相手から「どうして少しも触ってくれないの?」と尋ねさせてしまえば良い
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肌を重ねることを「悪いこと」と表現するのが耽美ですよね。相手が壁がある方が燃える人間だと分かっているから、あえて「悪いこと」の言葉選びをして、熱が宿る瞳を見つめて。覆い被さってくる身体に「悪いことなのにしたいの?」と問いかけながらも抵抗する気配は微塵もなく、首に手を回したなら良い
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肌を重ねることを「イイこと」と表現するのが甘美ですよね。まだ初心で手を繋がれるだけで怖がっている相手に、「悪いことじゃないよ。イイことだよ」と教えて意識を刷り込んで。「イイことしない?」と誘いかけて、迷う指にゆったりと触れて。相手が頷くまでを、微笑みながら目に焼き付けたならば良い
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相手の過去に、仕方ない事とは分かっていても嫉妬してしまう人が可愛らしいです。「もう終わった話だよ」と言われてその言葉に嘘はないと分かるのに、過去だとしても他の人を愛したことがあるのだと想像すれば、たまらない気分になって流せはしなくて。「君の初恋になりたかったな」と溢したならば良い
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愛が重いからこそ、未来の約束を強請ってしまう人が愛おしいです。今この瞬間に相手が愛してくれていることは分かっているからこそ、明日や明後日が気になって。「ずっと好き?」と尋ねてしまって。「ずっと好きだよ」と笑ってかわされたなら悔しくて、「ずっとってどれだけ?」と重ねたならば良い
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もともとは恥じらいがちだった大人しい人間が、相手と肌を重ねるうちに積極的になっていく様がいじらしいですよね。初めは手を繋ぐだけで汗をかいて、見つめられただけで頰を赤くして、ベッドでは耐えきれない様子だったのに。今は自ら誘うようになって、「君がこうしたんだよ」と囁いていたならば良い
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一度目はなし崩しだった2人の、二度目のキス模様に焦がれてしまいます。「もう一度ちゃんとしてみよう」と言われたから、口と口を合わせるだけの行為だとは思えなくなって恥ずかしくて抵抗して。どちらからするか、どちらが目を瞑るかでもめにもめて、後々まで記憶に残るキスになってしまえば良い
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身体を重ねるより、唇を重ねることの方が照れてしまう人がいじらしいですね。関係を持つことの方が重大ごとだと分かっているのに「キス」の響きの方が耐えきれなくて。ゆっくりと重ねられて、頰を優しく撫でられるからじわじわと熱が回って。「これじゃ、まるで恋人みたいだ」と思ってしまったなら良い
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バレンタインに本命にチョコをあげたいがあまりに、不必要なカモフラージュをしてしまう人が愛おしいです。本当はあげたい相手は1人だけなのに、1人だけにあげたら気付かれてしまうからと大量に用意して、大勢に流れ作業であげていく中で「どうぞ」とそっけないフリをして渡すのが、精一杯だったら良い
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居心地の良さで相手を束縛してしまう人に、夢を見てしまいます。「そばにいて」「ずっと離れないで」と言っても意味はないことを知っているから、広い家に整った食卓に優しい言葉を用意して。自分から言うまでもなく相手から「もう離れては生きていけない」の言葉を引き出して、満たされていたなら良い
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「胃袋を掴む」という言葉がありますけれど食べ物で、相手の心を掴んで自分のもとに引き留めるのが甘美ですね。食生活が荒んでいる相手に手料理を振る舞って、舌から脳を次第に占拠していって、自分の手料理なしでは生きていけない身体にして。「ずっと面倒見てあげるからね」と、微笑んでいたなら良い
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キスマークに周りが気付いてしまう瞬間が、甘美ですね。相手が無造作にあけた胸元に赤い跡が見えて、「どうしたのだろう」とふと目が吸い寄せられた直後に可能性に思いいたって。蚊の時期ではないし引っ掻いた跡にも見えないしと思うほどに追い詰められて、どう指摘すべきかが分からなくなったなら良い
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周りに隠れてキスをする2人には、色っぽさが漂いますね。人目についてはいけないと分かってはいるのに、一度熱が膨れ上がってしまったならば唇にばかり目がいってどうしようもなくて、物陰に相手を引っ張り込んで抱き寄せて。「ばか」と諦めたように呟いた口に覆い被さって、秘め事を堪能したなら良い
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一夜の過ちを「なかったこと」にしようとしたのに、出来なくなってしまう2人には夢がありますね。「忘れよう」と約束したのに、ふとした時に蘇ってしまうから、以前は気軽に腕を触れたのに気軽に猥談が出来たのに、もう不可能になってしまって。「あったことは消せないんだな」と痛感してしまえば良い
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「恋人」になったら別れる日がくると思ってしまって、あえて恋人の関係性にならない臆病な2人に惹かれてしまいます。「付き合ってるの?」と聞かれたら首を振って、「友達なの?」と聞かれても首を振って。「恋人でも友人でもないけれど、それぐらいがちょうどよく長くいられるな」と思っていたら良い