901
愛されているかどうかを不安に思ってしまう人が愛おしいです。「愛してる」と言われても不安がよぎってしまって、「どれぐらい愛してるの?」と尋ねてしまって。口のうまい相手の言葉を聞きながら、信じていいのかと思って揺れて。「自分ばっかり好きだったらどうしよう」と苦しくなってしまったら良い
902
相手の顔が好きという関係がいじらしい。腹が立つ瞬間は多くて、怒ってやろうと思うのに、美しいと感じている顔が歪むと罪悪感が芽生えてしまって。「ごめんね」と言う顔を見つめながら「この顔に言われたらなんでも許せちゃうんだよな」と、自分の単純さと相手からの逃れられなさを実感したならば良い
903
相手の声に惹かれてしまう関係が愛しい。鼓膜を震わせる響きが好きで、会話なんて何度でもしたのに、何度だってその声に魅力を感じてしまっていて。たまらなくなって「好きって言って」と強請れば耳に口付けられて。「好きだよ」と落ちてくる言葉の意味よりも声の質に、熱が上がってしまったならば良い
904
冬の朝に、ベッドからなかなか出られない恋人たちが魅力的です。目が覚めたものの抜け出すことが出来なくて、「寒いから行かないでよ」とくっついてくる相手がいたらその体温が愛おしくて、ますますやる気が削がれてしまって。「あと5分だけね」と口にしながら時間を過ぎて、2人で遅刻したならば良い
905
眠りに落ちている相手に、そっと口付ける姿が甘美ですね。普段は恋心を押し隠していて言葉も態度も我慢できたのに、無防備な寝顔を見たならば不意にたまらなくなって。「ダメだ」と分かっているのに吸い寄せられたら止まらなくて、一瞬だけ掠めて。その一瞬が、忘れられない秘め事になったならば良い
906
経験がない人が、初めてのキスに憧れを抱いているのがいじらしいです。「レモンの味がする」「マシュマロの感触がする」と仕入れた誤った知識を信じ込んでいるから、最初は触れた柔らかさがキスとは分からなくて。「思ってたのと違った?」と尋ねられて初めて恥ずかしくなって黙って赤くなったら良い
907
強い憧れを抱くあまりに、触れることを躊躇ってしまう姿が美しい。ずっと焦がれていた人だから、「恋人」という関係性になっても手を繋ぐことすらしていいのか分からなくて先へと進むことが出来なくて。「どうして?」と問いかける顔から目を逸らして「あなたは綺麗だから」としぼりだしたなら良い
908
キスをしているうちに、身体から力が抜けてしまう人が愛おしいです。最初は軽く重ねるだけのものだったから理性を保っていられたのに、はまれてしまえば力が次第に抜けていって。侵入してきた舌に翻弄されたらなす術もなくて。くったりと身体をあずけてしまって、甘えているかのように思われたなら良い
909
普段は威勢がいい人が、キスの時ばかり相手に身を任せてしまうのが可愛らしいです。うるさい口が閉ざされて、腰に手を回されたなら一瞬だけ震えて、真っ赤な耳をしているものだから、「急に大人しくなるんだから」と思わされて。その違いを意識してしまえばこちらも余裕がなくなって、緊張したなら良い
910
腐れ縁はそもそも、切っても切り離せない「鎖縁」からきた言葉だと言われているそうですね。相手と仲が良いとは思っていないし腹が立つことばかりで呆れることだらけで。それでも未来を思い描いた時にも傍にいるのが当たり前で、「死ぬまでこうなのかな」と自嘲してしまう腐りきった仲だったなら良い
911
「いつか離れる日がくるだろうな」と、先の別れを予想してしまう人が狂おしいですね。離れるとは分かっていても本当は、「出来る限りは一緒にいたい」と感じてはいるから、相手に「いつまでも一緒にいようね」と言われてしまうと胸が痛くて。「君には別の人生があるんだよ」と口走りかけてしまえば良い
912
可愛いと言われたら拗ねる相手を、可愛いの一言で絆していく姿に惹かれます。「可愛い」と言えば「誰が可愛いって!」と反抗してくる様が特別に思えて、「そうやって言ってくるところが可愛い」と重ねて「趣味が悪い」と怒られても気にしないで。いちいち相手してくれるなんて可愛いなと浸ったら良い
913
表情が乏しい相手を、知り尽くしている人に愛を感じます。顔が変わらないから周りには喜怒哀楽が理解できないのに、ただ1人だけはいつも機敏に察していて。「どうしたらそんな分かるの?」と尋ねられたら「見れば分かるよ」と淡々と返して、自分が愛故に相手に詳しいこと自体が分かっていなければ良い
914
誘い方がとびきり下手な人が可愛らしいです。相手を自らの手で惑わせたいと思いはするのにどうしたらいいのか分からなくて、混乱の末に身体を撫で回してしまって。苦笑した相手に「本当に君って可愛らしいね」とからかわれて、ゆっくりと引き寄せられて、結局自分は掌の上なんだと感じてしまえば良い
915
不器用すぎる相手をからかってしまう人が愛おしいです。くっつきたいも甘やかしても愛してるも言ってはこず、こちらが「好きだよ」と言えば困った顔をしているからときめくばかりで。「君は好きじゃないの?」と口にして「嫌いじゃない、けど」と曖昧な答えを返してくる身体にそっと触れたならば良い
916
少し触られただけで過敏な反応を見せてしまう人がいじらしいです。相手には心を許しているのに、どうしてか触れられることに慣れがこなくて。首や肩を一瞬触られただけで感触が肌に刻まれる錯覚に陥って、「気にしてはいけないから」と思うほどに後戻りが出来なくなって、ぎこちなくなってしまえば良い
917
触りたがりで恋人の身体をいつも触ってしまう人が可愛らしいです。無意識のうちに手を伸ばしてしまって、意識して「ハグして」「膝枕して」とねだって、与えられた肌に甘えて。「いつもこうしてくるんだから」と言われたならば「こうしてないとダメなんだよ」と気軽に口にして、惑わせたならば良い
918
子供時代からの癖で、涙を我慢してしまう人が愛おしいです。辛くても苦しくても、「泣いてはいけない」と思い込んだ昔の記憶が蘇って、グッと奥歯を噛んで耐えてしまっていて。相手に気付かれて「2人でいる時は我慢しないでいいよ」と頬を撫でられるから、硬く閉ざした心が解けていくのが分かれば良い
919
生い立ちが恵まれなかった人は、甘えるのが苦手な傾向があるようですね。甘えたいと思っても素直に口には出来ず、くっつくのも躊躇ってしまう人が、相手に意図を察してもらって抱き寄せられて。「いつでも甘えていいのにな」と囁き落とされるから、胸がじんわりと満たされて泣きたくなってしまえば良い
920
身長差のある恋人達の、キスの瞬間に夢を見てしまいますね。背が低いから隙を見せれば向こうのタイミングでされて、こちらはされるがままなのが納得がいかなくて。思い切って胸元掴んで引っ張り寄せて、唇を重ねて、主導権を握って。離れれば驚いている顔に「油断してたね」と笑いかけてしまえば良い
921
体格差のある恋人達がいて、華奢な人間が体格の良い相手への敵わなさを知る瞬間が眩しいです。ともにいた時間が長いから気付かないでいたけれど、ふとした時に身体の厚みの違いに目がいって。こんなにも違うならもし腕を掴まれたり組み敷かれたりしたら敵わないのだと想像して、熱を覚えてしまえば良い
922
体温の低い相手をあたためるのが甘ったるいです。不意に触れた指先があまりに冷たくて「冷え性なだけだから気にしないで」と説明されてもなぜだか心配になってしまって。自分があたためてあげようと格闘して、微笑んだ相手に「君は、身体も心もあたたかい人なんだね」と言われて、たまらなくなれば良い
923
体温の高い相手に惹かれるのがいじらしいです。ふと手を繋いだら自分のものよりもひときわ熱が高いことに気が付いて、「体温高いんだよね。一度くらい違うと思うな」と言われたから重なった指にさらに意識がいってしまって。手を繋いでいるだけなのに抱きしめられたかのように全身に熱が行き渡れば良い
924
「笑い声の高さとベッドでの声の高さは同じ」という話がありますよね。それまでは高い声で笑う相手を特に意識していなかったのに、俗説を聞いてから笑われるだけで気まずくなってしまって。「こういう声を出すのかな」と思えばそれ以上の想像が膨らんで、勝手に肌が熱くなるのを止められなければ良い
925
相手が物を食べる姿に惹かれてしまう人が甘美ですね。大きくかぶりついて口全体を使って咀嚼して濡れた唇を拭う姿を見ると、「よく食べるな」以外の感情が湧いてしまって。「食べる姿とベッドでの姿は一緒だって言うよな」と思えばじっくり見ることも出来なくて、食べられたいなと感じてしまったら良い