576
「可愛い」と言われることに、次第に慣れていく人が可愛らしいです。最初は言われるたびに苛立って、「やめて」と切り捨てていたのに、どうしてもやめない相手にゆっくりと慣れていって。言われないと自ら、「今日は可愛くないの?」と尋ねて、ゆすってしまうほどにその言葉を欲しがってしまったら良い
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冷たい人間だと思われている人が、相手にだけ不器用な愛を捧げている姿に、夢を見てしまいます。どうしたら大切にしていることになるのかがよく分かっていないから、抱きしめて頭を撫でて顔を見つめて。「君ってほんとは優しいよね」と笑われたなら、自分なりの愛情表現が伝わったことを安堵すれば良い
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相手の優しさに、慣れたくないと思ってしまう人が愛おしいです。優しくされればされるほどに、自分が依存していくのが分かって、この優しさを失ってしまった時を想像してしまうから、「そんなに優しくしないで」とかき乱されながら口にして。相手なしでは生きていけなくなるのが怖いと、感じたなら良い
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尊敬している相手への恋心を、自分自身で認められずに葛藤をする人がいじらしいです。名前を呼ばれるだけで胸が高鳴る理由にも微笑まれただけで胸が苦しくなる理由にも本当は見当がついているのに、「違うはずだ」と自分で自分を誤魔化して。「だって恋しちゃいけない人なんだ」と思っていたなら良い
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「もっといい人がいるよ」と言われても、相手以外は思い描くことが不可能な恋が狂おしいです。きっと言葉は当たっていて、相手より自分に似合う人も、相手より自分を幸せにしてくれる人もいるだろうと分かってはいるのにどうしても、諦めることはできなくて。「それでもあなたがいい」と吐露したら良い
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後悔をしながらも決して恋心を捨てることができない人に、惹かれてしまいます。相手を好きになってから余裕を失って、嫉妬に駆り立てられたり虚しさを覚えたりと気の休まる瞬間がなくて日常が狂っていって、「好きにならなければ良かったな」と思うのにどうしても、恋心が消えることはなかったなら良い
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肌の色がすぐに赤くなってしまう体質の人は、艶めかしいですね。冗談を言われただけで、カッと頭が焼けて肌がじわじわと熱を帯びるのが分かって。「すぐ真っ赤になるね」とからかわれてしまえば、ますます落ち着きを失っていって。自分でも無自覚のうちに、相手の本能を煽ってしまっていたなら良い
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相手に尽くすこと自体に、喜びを感じる人が美しいです。生活が不器用な相手だから、「仕方ないなぁ」と言いながら面倒を見て、「ごめんね」と謝られると「平気だよ」と受け流していて。本当は心の中で、「ずっと尽くしていたいから君はずっとダメなままでいて」と身勝手に願ってしまっていたなら良い
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優しくされた経験がなかったから、相手をどう大切にすればいいのかが分かっていない人が、愛おしいです。ぎこちなく抱きしめて、不器用に頭をかき混ぜて、「どうしたの?」の声に言葉を詰まらせて。「優しくしたいんだけど、どうすればいいのか分からない」と素直に口にして、笑われてしまったなら良い
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相手にワガママを言われることに、愛を感じてしまう人が可愛らしいです。大人なのに自分の前では子供っぽく振る舞って、アレしてコレしてと口にしては機嫌を取らせてくる相手を見ると、怒りが湧くどころか「許されてるんだな」と感じて、愛おしく思えてきて。なんでもかんでも言いなりになったなら良い
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相手の前でだけ「疲れた」の言葉を発せる人がいじらしいです。人前では気丈に振る舞ってしまって、「大丈夫?」と尋ねられたら「大丈夫です」とすぐに微笑むのに、相手に尋ねられた時だけは「大丈夫じゃない」の答えを返して。「疲れた、むり」と素直に吐露して、存分に甘やかされて癒されたなら良い
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体調を崩した相手に、そっと寄り添う人が美しいです。いつもは朗らかなのに萎れた身体に怯えて、なにかれとなく世話を焼いて、「大丈夫だよ」と言われたなら「大丈夫じゃないくせに」と胸が痛んで。「今は強がらなくていいから」と言葉にして、いつもの元気を取り戻すまでずっと、傍にいたならば良い
588
気軽な関係ならば傷付くことはないからと、深入りをしないようにする臆病な2人がいじらしいです。きちんとした「交際」になったならば、きっかりとした「破局」が訪れるのだと思って、宙ぶらりんのままに一緒にいる心地よさを覚えていって。「なんにも考えずにただ2人でいたいな」と考えていたら良い
589
身体を重ねることは容易いのに、「好き」の一言を口にするのは難しい2人が色めいていますね。相手の肌の熱さも舌の柔らかさもよく知っているのに、「好き」は一度も聞いたことがなくて。「ただれてるな」と自身では分かりながらも、勇気を出して口にして壊れるぐらいならこのままでいいと感じたら良い
590
一度目は、衝動に突き動かされるままに肌を重ねた2人が、「二度目」に進む瞬間に夢見てしまいますね。もう、成り行きなんて便利な流れは使えなくて、「忘れる」選択肢だって捨てなくてはならなくて、この先に何が待っているかは分からなくて。それでも手を伸ばして、あたたかな肌に顔を埋めたなら良い
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一夜の過ちを、「忘れよう」と約束したのに、忘れられなくなってしまう人が美しいです。「大人なんだから」と自分に言い聞かせて、たった一度のことにかき乱されるべきじゃないと頭では分かっているのに、ふとした時に扇情的な記憶がチラついて。「忘れられるはずがない」と、突きつけられたなら良い
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普段は相手の言いなりで従順に言いつけに従っているのに、肌を重ねる時は我を忘れてしまう人が艶めかしいです。自分の指や舌でかき乱されている相手が、食べてしまいたいほどに可愛らしく見えて、「やめて」と言われてもどうしても止まれなくて。「ごめん」と一言だけ謝って、貪り続けてしまったら良い
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肌を重ねる時に、相手に「やめて」と言われるなりすぐに身体を離してしまう人が可愛らしいです。頬を紅潮させたままに「なんで」と尋ねられて、「やめてと言われたので」と困惑して。「この"やめて"は"やめないで"の意味なんだよ?」と叱られて、どういうことなんだか、結局分かっていなかったなら良い
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相手が好きな芸能人にまで、妬いてしまう人が可愛らしいです。手の届かない距離にいる他人を夢見る資格ぐらいあると思っても、頬を染めている相手を見るとついつい胸がざわついてしまって。「どっちが好き?」と子供じみた質問をして、「なんでそんなとこまで嫉妬するの」と呆れられてしまったなら良い
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相手の過去にまで、つい嫉妬してしまう人がいじらしいです。自分が出会う前の話なのだからなんの問題もないと頭では分かっているのに、自分以外のひとを愛した瞬間があるのだと考えれば胸につかえるものがあって。「もっと早く出会いたかったな」と、どうしようもないことを口走ってしまったなら良い
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背の低い人が、自分より高身長な相手にキスをする一瞬が色めいています。いつも相手のタイミングで、かがまれて唇を重ねられることに苛立って、グッと胸元を掴んで自分へと引き寄せて背伸びをしながらかすめて。満足して離れかければ、火がついた相手に一瞬で距離を縮められて燃やし尽くされたなら良い
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背の高い人こそ、相手に頭を撫でられてほしいです。自分はいつも周囲を見下ろす側だったから、「かがんで」と言われて頭頂部をさらしただけで弱味を見せているような気分になって。上から降ってきた柔らかい指の感覚が不思議に思えて、撫でられるうちに「ダメにされそう」と本能的に感じてしまえば良い
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「ねだる」と「ゆする」は同じ「強請る」の字で、表されるところが美しいですね。「ギュッってして」「キスして」「このまま離れないで」と口にしていることは可愛らしくておねだりの範囲なのに、言いつけに背くと厄介な反応をしてくるから、相手が、「ねだられてるよりゆすられてるな」と感じたら良い
599
もともとは、触れ合うことを苦手にしていた人が相手のおかげで、少しずつ変わっていく姿が色めいていますね。手を繋がれるだけで動揺していたのに、自分から手を繋ぐようになって、キスをねだるのが癖になって。「ずいぶん変わったね」と言われたならば、「君が変えたんだよ」と余裕で微笑んだなら良い
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性的な触れ合いを苦手と思っていた人が、相手と少しずつ進んでいく姿が愛おしいです。「嫌だったら言って」と口にされて、手を繋ぐところから始められて。今までは他人の体温すら気持ち悪いと思っていたはずなのに、どうしても嫌だとは思えなくて。練習を繰り返すうちに、「大丈夫」が広がったなら良い