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穏やかな顔をして、燃えたぎる嫉妬を内に飼っている人が色っぽいです。自分だけを見てほしい自分だけに微笑みかけてほしいと思うのにそうはならないから、ふとした時に、「このまま手を引いて家へ連れ帰って閉じこめてしまいたい」と考えて。そんな歪な考えは表に出さず、優しい人としてあったら良い
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相手を「恥ずかしがらせたい」と思ってしまう人が、可愛らしいですね。裏表がなくいつもサッパリしている人だからこそ、特別な顔を見せてほしくなって。色めいた空気の瞬間にわざと意地悪を言って、黙り込みながらじんわりと肌を染めていく姿を見つめて、「可愛いな」と支配欲を満たされてしまえば良い
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構ってがほしいがあまりに、相手の仕事を邪魔してしまう人が愛おしいです。仕事が大切なことは分かっているつもりなのに、自分より優先されていると感じれば、フツフツと嫉妬心が湧いて耐えきれなくて。「なんで、よそ見ばっかりしてるの?」と直接的に尋ねて肌に甘く触れて、困らせてしまったなら良い
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「構って」とはどうしても口にできない人がいじらしいです。褒められたい触られたい好きと言われたいと欲は膨らむのに、素直になるのは不可能で。黙って側にいって、なにかと邪魔をして、「どうしたの?」と笑われたなら目も見ず「別に」と返して。「そういうとこが可愛いな」と思わせてしまったら良い
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狂わされているからこそ、相手が無防備に見えてしまう人が可愛らしいです。他人に微笑みかける姿を見ただけで嫉妬して、「もっと自分の魅力を自覚して」とつい口にして、「十分してるんだけど?」と笑われて。「自覚しているから、君の前以外では隙なんて見せてないよ」と甘やかされてしまったら良い
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誰とでも関係を持ってきた人が、相手とだけは肌を重ねたくないと思ってしまう姿がいじらしいです。すぐに関係を持った結果、軽々しく見られて終わってきていたから、この人とだけは終わりたくなくて一線を保って。「大切にされたい」と思っては、「らしくないな」と自身の変わりように呆れたなら良い
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「人間は、積極的に名前を呼んでくれる相手に好意を抱いていくもの」という説があるそうですね。最初はうるさい人だと思っていたはずが、次第にその声で呼ばれることに嬉しさが湧くようになって、呼ばれないと少し不満で、「名前呼んでくれないの?」とゆするようになった時にはもう、恋だったなら良い
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「ついつい名前を呼んでしまう人には、潜在的な好意を抱いている」との説があるそうですね。名前を呼んだなら応えてくれることに喜びを感じるから、不必要な時でも繰り返してしまって。「いつもいっぱい名前呼んでくるよね」と笑われて初めて、自分がどれだけ相手を必要としているかを実感したなら良い
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2人きりの時だけの「呼び名」を、作っている恋人達が愛おしいです。音の並びでしかないのに、相手に繰り返されるたび特別になっていって、そう呼ばれるだけでじんわりと熱が生まれるようになって。人前でわざと呼ばれたならば、痛ましいほどに動揺してしまって、躾けられていることを実感したなら良い
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香りと記憶は密接に結びついているものですから、甘ったるい記憶が相手の香りのせいで蘇るのが美しいです。キスをした瞬間に自らを取り巻いていた相手の香りが、近づかれた瞬間にフワリと匂い立つから、背筋が震えて思わず言葉を見失ってしまって。「もうちょっと離れてよ」を言うのが精一杯ならば良い
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相手の香りを「移される」瞬間に、甘美な夢を見てしまいます。香水や煙草の香りなど、いつも身にまとっている香りが、触れ合っているうち自分にも移って、1人きりになってからそのことに気が付いて。「肌の下まで染め上げられたみたいだ」と思ったら恥ずかしいのに、香りが移ったことが嬉しければ良い
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「耳を触る」は、簡単にできることなのに色気を含んでいるから素敵です。相手が構ってくれないから不満が湧いて、つい耳に手を伸ばして、輪郭をなぞって柔らかい耳たぶを引っ張って弄んで。無視ができなくなった相手に「なに?」と睨まれたら、「耳を触ってただけだけど?」とふざけてしまったなら良い
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とびきり優しい恋人だから、「怒られたい」と願ってしまう人の屈折が可愛らしいです。わざと怒らせるようなことをしてもかわされてしまうだけだから、「怒ってよ」とこちらが拗ねた声を上げてしまって。「君のことを怒るなんてできないよ」と困った顔をしている相手を見つめながら、胸が詰まったら良い
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誰にでも好かれる人に、恋をしてしまう人の葛藤が美しいです。誰にでも優しいのだから、自分は勘違いしてしまっただけなのだと分かって。誰からも好かれているのだから、選んではくれないとも分かって。「でも自分は、この人じゃなきゃいけないんだよな」の結論が出てしまって溜め息を吐いたなら良い
540
滅多に口にしない人の、「愛してる」の一言は毒のように甘いですよね。相手が少しも言葉にはしてくれないから苛立って、「全然言ってくれないんだね」と言ってやったら、困り顔で小さく「愛してるよ」を落とされて。一回言ったからなんなんだと思いはするのに、確実に揺さぶられてしまっていたら良い
541
相手を手放したいと思いながらも、決して手放すことができない人に惹かれます。自分とは異なって相手にはきっともっとお似合いの人がいるのだから自分なんかが横にいてはいけないと、考えているのに本人を目の前にすると「距離を置こう」なんて言えるはずもなくて。明日言おうと、先延ばしにしたら良い
542
相手の声の美しさを、色めいた瞬間に実感してしまう人が耽美ですね。普段は何を言われても声なんて意識したことがなかったのに、そっと頬を撫でられて名前を呼ばれたらゾクりと肌が震えて、なすすべもなくて。「…こんなに色っぽい声してたっけ」と思いながらもっと聴きたくて、耳を傾けてしまえば良い
543
普段は口数の多い人が、色めいた空気になった瞬間に言葉を失う姿に惹かれます。いつもなら空白を埋めるだけ話しているのに、相手が目の前にいて自分だけを見つめていると実感したなら喉が乾いて頭が白くなって。「こういう時だけ静かなんだね」と囁かれて、狼狽えた顔を無防備にさらしてしまったら良い
544
キスをする際に、目を開けて相手の顔を見つめる人が色めいていますね。唇を重ねながらこっそりと目蓋を空けて。上気した頬と震える輪郭と濡れた唇のひとつひとつをつぶさに観察して。「この顔が見れるのは自分だけなんだ」と噛み締めて。ますます恍惚に浸りながら、甘ったるい接触を繰り返したなら良い
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キスをする際に、相手の身体に縋ってしまう人がいじらしいです。身を寄せられた時は受け入れるままなのに、唇が重なって繰り返されるうちに無意識で、背に手を回してしまって。グッと自らに引き寄せて、言外に「もっとして」とねだって。与えられる柔らかさに恍惚として、離したくないと思ったなら良い
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表情の変化の乏しい相手を、ベッドでかき乱す姿に色っぽさを覚えます。いつもはなんの揺れも見せない眉が寄せられて、目蓋がうち震えて、唇が赤く色付くから、普段との違いに目を焼かれて「こんな顔もするんだ」と胸を燃やされて。もっと乱してやりたいと、湧きあがってくる欲のままに触れたならば良い
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相手のことを想うと幸せに浸れるのではなく、混乱に突き落とされるような恋も美しいですね。「どうして自分だけを見てくれないのか」「どうして自分の隣にずっといてくれないのか」と感情をかき乱されて、それでも考えることはやめられないし嫌いにもなれなくて、抜け出せないことを自覚したなら良い
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相手に火をつけるためにわざと口にする、「ダメ」の一言が色めいていますね。制限をつけられると反対にしたくなってしまうのが性だと分かって、「ダメ」と音にして、そのくせ身体は離さずにいて。案の定、我慢がきかなくなった相手が覆い被さってきたなら、「ダメって言ったのに」と微笑んだなら良い
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甘える名目で口にする、「いじわる」の一言に艶めかしさを見てしまいます。相手がからかってきたなら反論せずに、指をそっとからめて小さな声で「いじわる」と放って。言葉を失ってじわじわと赤くなっていく相手を見つめながら、「でも意地悪な君も好き」とさらに甘えて仕返しを果たしてしまったら良い
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人目につくかもしれない場所で、一瞬だけ交わすキスが艶めかしいですね。誰かが来るかもしれないと分かっているのに、分かっているからこそ、止められなくなって。「ダメ」と言いたいはずなのに声が出なくて。身を寄せられたなら思わず目を閉じて、甘い体温をいつもより悪いものに感じてしまったら良い