601
キスだけで、ドロドロに蕩かされてしまう人が色めいていますね。見つめ合っただけで心臓がうるさく鳴って、唇を重ねられたら頭が真っ白になって、侵入してきた舌に散り散りにかき乱されて。「キスだけで終わりじゃないでしょう?」と笑われても、これが始まりだなんて信じられないほどに乱されたら良い
602
「相手の匂いが好き」という、隠された秘密を持つ人が色めいています。汗ばんだ肌が近づくたびにざわめいてしまう自身がいて、眠りに落ちる相手にこっそりと近寄って深く息を吸い込んで。鼻腔を満たされると「落ち着く」と思うと同時に、自分がいかに相手に毒されてしまっているかを、思い知ったら良い
603
相手に触れていると落ち着くと感じてしまう人が、可愛らしいです。特に意味などなく相手の身体にピッタリと密着して、肩に頭をもたれさせて、首筋に鼻を寄せて、肌に触れる髪の感触を楽しんで。「どうしたの?」と微笑まれたなら「どうもしないけどこうしてたいだけ」とますます離れなくなったなら良い
604
多くの時間をともに過ごしても、相手の顔にときめいてしまう人が愛おしいです。眠りに落ちる無防備な横顔を眺めているうちに見惚れていたことに気が付いて、「もう見慣れたはずなのに」と自分自身に焦って。どれだけ見慣れても相手の美貌に慣れる日なんて来ないのだと、思い知らされてしまったなら良い
605
「相手の顔が好きすぎる」が弱味になってしまっている人がいじらしいです。どんな文句をつけられて苛立ちがあっても、顔を見ているうちに「好きだな」が湧き上がってきてしまって許すしかなくて。「どうせ簡単だと思われているんだろうな」と考えながらも、見れば見るほどに自分の負けを悟ったなら良い
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朝の短い時間を縫って、戯れ合う2人に夢を見てしまいますね。起きなければいけないとは分かっているのに、抱き込まれて「あと5分だけ」と言われてしまえば「ダメ」と跳ねのけることができなくて。重なる汗ばんだ身体を実感して、本当に5分で起きられるかが、自分でも分からなくなっていったら良い
607
ふざけ半分だった2人が、ふっと色っぽい流れになだれ込んでしまう姿が美しいです。からかうつもりで相手の身体に触れて、輪郭を軽くなぞって、冗談を飛ばしていたのに、ビクッと震えられたら自分も背筋が震えて冗談では終わらせられなくなって。急に低くなった声で「ダメ?」と尋ねてしまったなら良い
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相手からの「愛している」の言葉に、少しずつ依存していく人の姿が美しいです。最初は「愛してる」と言われるたびに呆れた様子であしらっていたのに、次第に言われると安心して言われないと不安になって。たまたま言わない日があれば、「もう愛してないの?」と尋ねるように、変化してしまったなら良い
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相手に「好き」の言葉をねだる、内面に不安を抱えた人がいじらしいです。愛情を態度で示されてはいても、言葉にもされないと不安で、なにかにつけては相手に「好き?」と尋ねてしまって。「愛してるよ」と返されるとようやく安心して、「明日もそう言ってね」とますますおねだりをしてしまったなら良い
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「マーキング」の言葉があるように、独占欲の深い人ほど自らの痕跡を残したがるものですから、キスマークには甘美さがあります。どれだけ言葉で伝えられても内心不安は消えなくて、肌を重ねている時に吸い寄せられるように柔肌に鬱血痕をつけて。これでこの人は、正真正銘自分のものだと浸ったなら良い
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「食べてしまいたいほど可愛い」との言葉があるぐらいですから、愛しさのあまりに相手を噛んでしまう瞬間はロマンティックです。柔らかな肌が無防備に晒されているのを見ているうちに、自分の跡を刻みたくなって、歯を薄く立てて。真っ赤な跡がソコに残れば、暴力的な愛情を満たされてしまったなら良い
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表情が変わらず口数も多くなく、周りから「分からない人」と思われている人間の感情の起伏を、ただ1人だけがよく理解している姿が美しいです。何も口にしないし何も態度に出さないから「なんであの人の考えていることが分かるの?」と驚かれるけれど、本人は「分かりやすいよ」と思っていたなら良い
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苦しくても態度に出すことが出来ない人を、愛でくるむ姿に夢を見てしまいます。どれだけ辛くても、グッと自分の中に飲み込んで素知らぬ顔で耐えてしまう癖がある人が、目敏い相手には見つけられて、言い訳をする暇もなく抱き込まれて。「耐えないで」と言われたなら、腕の中から逃げ出せなくなれば良い
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どうせ好かれることがないならば、徹底的に憎まれたいと願ってしまう人の、重苦しい愛に魅せられます。世界で一番愛されてはみたかったけれどもなれはしないのだから、世界で一番憎まれて、相手が常に自分の存在を頭に焼き付けているようにしてやりたくて。「嫌い」と言われる度ほくそ笑んだなら良い
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両想いだとは知りながらも、「恋人」にはなろうとしない2人の人間が美しいです。相手といると心地がいいし、未来を思い描けば隣にいる存在だけれども、「恋」となってしまうとどうなるかが自分達でも分からなくて。別れる日が来ないために、別れる必要がない友人の関係でいることを、選んだなら良い
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本当は両想いなのに、自身に自信がないために、片想いだと思い込む人が愛おしいです。「愛してる」の一言もなしに始まってしまったから、どれだけ長く2人でいても、「この人が自分なんかを好きになってくれるわけがない」と勘違いなんだと言い聞かせて。手を握ることすらも、躊躇ってしまったなら良い
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優しくしたいと思っているはずなのに、相手の「泣き顔」を見たいと渇望している人の歪みが美しいです。いつも微笑んでいて、その明るさに惹かれたはずなのに、美しい顔が崩れたならばどうなるのだろうと思ってしまったなら、夢を振り払えなくて。この手でグシャグシャにしたいと、抱えてしまったら良い
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優しい相手に、「ひどくされたい」と願ってしまう人の、葛藤がいじらしいです。いつも誰にでも分け隔てない人柄が魅力だと最初は思ったはずなのに、深い仲になってから「この人は自分にだけ特別なわけじゃないのだ」と感じてしまえば胸が詰まって。むきだしの感情に触れたいと、よぎってしまったら良い
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肌を重ねる時に、声を抑えようと努力してしまう人が艶めかしいです。唇を噛んでいるだけでは耐えられないから、手で口をキツく塞いでどうにか音を出さないようにとして。我慢したばかりに、肌が真っ赤に色づいていることや目が涙に潤んでいることや、その姿がどれだけ扇情的であるかは知らなければ良い
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肌を重ねる時に、乱れた表情を見せたくないと思ってしまう人が愛おしいです。痴態は醜態だと思って、じっくり観察されることが許せなくて、「暗くして」とお願いして。暗闇だからこそ生々しく際立つ肌の質感や、漏れでる声の甘ったるさに相手が、明るい時よりも煽られている事実には気付かなければ良い
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「30秒以上のハグは、ストレスの3分の1が消える」と言われているそうですね。疲れている時に「ストレス消してよ」と口にしながら近づいて。抱きしめられて「消えた?」と尋ねられたなら、「うん」と素直に頷いて。「さっきまであんなに辛かったのに君の力って凄いんだね」と、甘えてしまったなら良い
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寒さを口実にして、相手にくっつく人が可愛らしいです。本当は、寒さを凌ぐ方法なんていくらでもあるのに、相手以外はないといった顔をして。「寒い、んだけど」と口にして、抱き寄せてと言外にねだって。求めていたあたたかさを与えられたら、「もっとあっためてよ」とさらにワガママ言ったなら良い
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「恋人」の関係になったからこそ、触れ合いが困難になる2人がいじらしいです。2人の間に名前がなかった時は、気軽に触ってふざけあうことができたのに、今は「そういう意味に取られないかな」といちいち意識してしまって。以前よりも近くなったはずなのに肌が遠くなっていることに困惑したなら良い
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意識している人にだけ触ることができない、スキンシップ過多の人が可愛らしい。誰にも彼にもピッタリとくっついて、肩に手を回したり膝に手を置いたりと気軽にできるのに、相手のことだけは意識してしまって、距離を縮めることができなくて。「もしかしたら嫌われてるのかな」と誤解されていたなら良い
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愛情表現を分かりやすくする人と、愛情表現が分かりにくい人の恋人たちがいたとして、分かりにくい人こそ相手に、依存している姿が甘美です。いつも「あなたがいないと生きてけない」なんて言われるとあしらっているけれど、本心は、「そんなこと簡単に言えないぐらいこっちは好きでいるのに」なら良い