501
相手のことをベタベタに可愛がり続けてしまう人が愛おしいですね。何をしても可愛らしく見えて、可愛いと連呼していたなら頬を膨らませられて。「可愛いばっかり言ってこないでよ」と睨んでくる眼差しすらやはりたまらなく見えて頬が緩むばかりで。バシバシとゆるく叩かれても幸せでしかなかったら良い
502
相手の美しさに、いつまで経っても慣れない人が可愛らしいですね。遠目に眺めているのが精一杯だと思ってきたから、距離を詰められると常に弱くて、「近いって」と言いながら目を合わせることもできなくて。「美人は三日で慣れるなんて絶対嘘だな」と、未だに美貌に慣れずに惑わされ続けていたなら良い
503
相手の眠る顔に、惹かれてしまう一瞬が美しいですよね。普段はコロコロと表情を変えている相手が、意識のない時ばかりは表情がないものだから新鮮に見えて、「本当はこんな顔をしているんだ」と思ったなら愛おしさが込み上げてきて。一瞬だけ迷ってから、安らかな眠りを祈って額に口付けてしまえば良い
504
体格差のある恋人たちがいたとして、ガッチリとしている方の人間がほっそりとしている人間を、丁重に扱っている姿に夢を見てしまいます。手を繋ぐ時も力をこめなくて、ハグをするとなってもされるがままで。「自分がちょっと力を出しただけで、この人は壊れてしまうかもしれない」と恐れていたなら良い
505
体格差のある恋人たちは、ハグをすると抱き込む形になるのが素敵ですよね。触れていなければ意識しないでいられる相手の体格の良さを、密着した瞬間に感じて。背中に回ってくる腕の長さと与えられる力の強さと触れる肌のあたたかさに、「丸ごと包まれている気分になる」と存分に癒されてしまったら良い
506
「嘘でもいいから」と、願ってしまう人がいじらしいです。どうしても両思いにはなれないことは分かっているけれどこのまま引き下がることもできなくて、悩んだ末に「嘘でいいから、一度だけ"好き"って言って」と吐き出して。「嘘なんかつきたくないよ」と返した相手の優しさと狡さに泣いてしまえば良い
507
尊敬する相手だからこそ、"恋"を抱いてはいけないと思ってしまう人が美しいです。憧れの眼差しを向けられていれば良かったのに、いつのまにか自分の中に「対等に見てほしい」と思う心があることに気が付いて。自身を問い詰めれば恋なのだと分かって。「しちゃいけない人なのに」と戸惑ったならば良い
508
口にはしないままに、相手に触れる人が罪深いですよね。頬を撫でて輪郭をなぞって耳を触ってこねるように戯れて、次第にじわじわと赤くなる相手を薄く微笑みながら眺めて。どうしても我慢がきかなくなった相手が、「もっと触って」とお願いしてくるまでは、素知らぬフリして何も言わずにいたなら良い
509
普段はクールなのに、相手の前でだけは甘えたがりの一面を存分に見せる人に撃ち抜かれます。「抱っこして」「なでなでして」「褒めて」と次々に口にして、引っ付いたなら離れなくて。頬を緩めた相手に、「君が2人きりの時はこんな姿だなんて皆は知らないね」と言われたら、黙って赤くなっていれば良い
510
常に表情も声も平坦な相手を、「酔わせたい」と思ってしまう人がイケナイですね。つくろった姿しか見たことがないから、理性を揺さぶられたらどうなるのだろうと、泣く姿や笑う姿など色々思い描いてしまって。そんな想像するぐらい、自分こそ相手に飲まれてしまっていることには無自覚だったなら良い
511
酔ったフリをして甘えてしまう人の、不器用さが可愛らしいです。生真面目で、理由がないと甘えることができないから、アルコールを理由にして、飲まれたフリをしてみて。「構って」を全面に出してアレコレとおねだりをしてみて、普段はひた隠しにしている甘えたがりの本能を満たされてしまったら良い
512
「ずっと隣にいるよ」を、口にしてしまう人の罪深さが甘いですね。未来は分からないものなのに繰り返してくるから、「約束なんてできないくせに」と思わず口にしたなら、「約束したいと思ってるから」と優しく説き伏せられて。怒ってやりたいのに胸が詰まって、何も言えずに未来を思い描いたなら良い
513
コンプレックスを肯定する、甘い言葉の数々が美しいですね。自分は美しくはないと思っている人に、「君は綺麗だよ」「君は美しいよ」と囁き続けけて、「うそつき」と聞く耳を持たれなくとも「なんで嘘つく必要があるの?」と揺らがなくて。相手が黙って受け入れるようになるまでずっと、褒めたなら良い
514
大人が大人を寝かしつける姿に、夢を見てしまいます。ダラダラと話し続ける相手に「ほらそろそろ眠るよ」と声をかけて、「明日聞いてあげるからね」となだめて。ねだられるままに抱きしめて、こわれるままに髪や頬を撫でて、スウスウと穏やかな寝息があがるまで、たっぷりと甘やかしてしまったなら良い
515
自然な持ち込み方が分からずに、「キスしたい」と口にしてしまう人の初々しさが魅力的です。どうしていいのか見えなくて欲求を自分なりに表現したのに笑われて、素早く頬に口付けられて離れられて。「キスしたよ」と言われてしまうので仕方なくて、「もっとキス、したいです」を言わされてしまえば良い
516
表情に疲れを出さない人に、気付いてあげる人に深い愛を感じます。いつもと同じように笑っていつもと同じように話している相手をじっと見つめて、「なにかあったの?」と怪訝な顔で尋ねて。一瞬固まった後に、「なんで隠させてくれないの」とため息を吐かれながらも内心で、聡さに感謝されていたら良い
517
泣けない相手の代わりに、泣いてあげる人が愛おしいです。つらくても苦しくても表情を崩しはしなくて、「悲しい時ぐらい悲しい顔をして」と言っても微笑まれるばかりだから、悔しくなって自らの視界がボヤけて。「君は優しいね」と笑う声をたまらなく聞きながら、ボロボロみっともなく泣いたら良い
518
「好きになってもいい?」と口にしてくる人の小狡さがいじらしいですね。本当はこの質問をした時点で恋心はあるのだけれど、気付かせないまま恋を終わらせたくなくて、あえて質問の形にして。「ダメって言ったらやめてくれるの?」と尋ね返されても、「それは無理」といけしゃあしゃあと断言したら良い
519
「そばにいて」はどうしても言えないのに、態度でしめしてしまう人の面倒さが可愛らしいですね。自分から寄り添って、キュッと腕を掴んで。相手が立ち上がりかけたら、何も言わずに縋るような眼差しを向けて。「君がいないとダメ」を言葉で語るよりも雄弁に表現して、子供のように密着していたなら良い
520
落ち込んでいる相手を、何も言わずに面倒を見る人が美しいですね。ぐったりとした身体をお風呂に入れてご飯を食べさせて服を着せてベッドに連れ込んで頭を撫でて。「なにがあったか聞かないの?」と小さく尋ねてくる相手に、「言いたくないなら言わせたくないから」と告げて、眠るまで傍らにいたら良い
521
敬語でする「命令」は、普通のものよりもいっそう甘美ですよね。「してください」とまるで断る余地があるように丁寧な言い回しをして、どうするかを優しく見つめて。結局選択肢なんて用意されていない相手が震えながらも大人しく従ったなら、きちんと褒めて、ますます逃れられなくしてしまったら良い
522
「服を脱がせる」という行為は、当たり前のようでいて支配の色香を放っていますよね。肌を重ねるとなれば自分で服に手をかけた相手に、「ダメ」と優しく声をかけて、自らが指を伸ばして。わざとらしいぐらい緩慢にひとつひとつを脱がせていって。我慢がきかずに熱を帯びていく呼吸を、楽しんだなら良い
523
「虫よけ」の名目で、キスマークを残すのが甘美ですね。相手が誰かに近寄られないように誰かが自分の存在をたしかに感じられるように、素肌に赤黒い跡を刻んで、「これで虫よけになるね」と微笑んで。「本当に独占欲強いよね」と呆れられて睨まれてしまっても、全く気にせずに跡を撫でていたなら良い
524
自分ばかりが相手を愛している気がして、苛立ってしまう人がいじらしいです。自分はいつも「好き」も「愛してる」も口にしているのに、相手は滅多に表してはくれないから、両思いなはずなのに片想いなような錯覚に陥って。「こっちばかり好きなんだ」と思わずこぼして、ご機嫌取らせてしまったなら良い
525
嫉妬すると、相手にご機嫌取りをさせる人が可愛らしいですね。「君のせいで怒ったから君が機嫌直して」と素直に口にしながら頰をふくらませて、「どうしたの」と尋ねられたなら「そんなの教える義務ないし」とそっぽを向いて。そのくせ構われたら嬉しさが隠せなくて、機嫌が直ればベッタリだったら良い