401
肌を見せることを躊躇って、明かりを消すように頼んでしまう人が可愛らしいです。見られると思えば恥ずかしくて、幻滅されたらどうしようとの不安もよぎって、覆い被さってきた相手に「真っ暗にして」と口走ってしまって。暗闇の中で自らをたどる指先に「こっちの方が恥ずかしいな」と身がすくめば良い
402
身体の関係だけでいいと思っていた相手と「恋人」になって、些細なことに狼狽えてしまう人がいじらしいですね。粗雑な距離感に落ち着いていたから、ドアを開けてくれる手や歩く時に合わせてくれる歩幅をいちいち意識して。「なんでそんなこと」とは思うのにどうしても、「嫌だ」とは思えなければ良い
403
友達から恋人になった2人が、距離を掴みかねる瞬間に惹かれます。友達の名前でいた時は気にせずに、ピッタリと距離を詰めていられたのに、恋人の名前になったならばいちいち意識してしまって、距離が近付くだけで顔が赤くなるのが分かって。「なんで今さら恥ずかしくなるんだよ」と混乱したならば良い
404
相手のことを友達だと思えているのか、分からなくなってしまう人がいじらしいです。特別な好意を自分が向けられているのは分かっていて、気付かぬフリして誤魔化して「友達」として接していたけれど、揺れているような気がしてしまって。「友達ってちゃんと思えてるのかな」と悩み抜いてしまえば良い
405
友達でも恋人でもない2人の、付かず離れずの距離感が美しいですね。2人きりで外出して帰り道に足を揃えてゆっくりと歩いて。「帰りたくないとか言ったらほんとに帰らないでいられるのかな」と思ったらふと照れ臭くて、「別にそうなりたいわけじゃないんだけど」と、自分で自分に言い訳したなら良い
406
最初は遊びのつもりだった人が、どんどんのめり込んでいってしまう姿に惹かれますね。本気になるつもりなんてなくて、お互い割り切っているからこそにいいと思っていたのに肌を重ねたら、次第に自分が揺らいでいって。相手も同じようにこちらに揺らいでいてほしいと、切に願ってしまっていたなら良い
407
相手が手を出してこないことを、自らに魅力がないからだと思い込んでしまう気弱な人がいじらしいですね。出してほしいとは思うのにハッキリと口に出してゆするのは躊躇われて、指を絡めるだけで震えている相手を見て、「ちょっと触られるのも嫌なのかな」と可愛らしい勘違いを深めてしまったなら良い
408
大切にしたいと思うばかりに、手を出すことができない臆病な人が美しいですね。相手に対して欲を感じる自身を、穢れていると思っていて、こんな手で触ってはいけない人だと焦がれる気持ちを強くして。首筋に浮かんだ汗粒を見た瞬間にグラついてしまうのに、目を逸らして今日もいい人のままでいたら良い
409
相手が行動をしてくれることを願って、寝ているフリをしてしまう人が可愛らしいです。起きている時は、一切手を出してこない臆病な相手に手を出されたくて、どうしたらいいかと悩んだ結果に、眠る演技を思いついて。無防備な自分をあえて演出しつつ、「お願いだから触れて」と切なる願いを抱いたら良い
410
眠る前のボンヤリとした瞬間に、言葉を交わし合う恋人たちがいじらしいですね。眠気が訪れれる前は会話をしていたのに、次第に波が寄せて短い言葉のやりとりしかできなくなっていって。「おやすみ」の後にふと、「好きだよ」と言ってみたら「うん」と返されるから、胸いっぱいのまま眠りについたら良い
411
眠る時にピッタリと、密着している恋人たちが愛おしく見えますね。本当はある程度は離れて寝た方が、お互いの睡眠を邪魔しなくていいのだと分かっているのに、ベッドに入れば気が付くと引き寄せあっていて、体温を感じたら離れるなんて考えられなくて。親に甘える子猫のような寝姿になってしまえば良い
412
「相手の弱った姿が見たい」と自然に思ってしまう恋の形が、美しいですね。いつも隙がない身のこなしで口調も表情も堂々として見せている人だからこそ、自分の前では素顔を見せてほしいと思ってしまって。「どんな姿を見ても嫌いになんてならないよ」と、どうしたら伝えられるのだろうかと悩んだら良い
413
「相手の笑った顔が見たい」と自然に思ってしまう恋の形が、美しいですね。あまり表情の変わらない相手だからこそ自分の前では笑ってほしいなと不意に感じてしまって、どうしたら笑うのだろうかと考えをめぐらせて。笑った顔が見たい理由が恋心なのだということには、自分では気が付いていなければ良い
414
もう離れてしまってから、相手のことを知ってしまうのが切ないですね。一緒にいる時はなんでも知っているつもりで、離れてから相手の話を聞く機会があって、話の中の姿は自分が知っている人とは別人で。「全然知らなかったんだな」と思ったら苦しくなって、手遅れと分かっていても謝りたくなったら良い
415
「ずっと一緒にいて」とはどうしても素直に口にできない人が、いじらしいですね。未来の保証なんてどこにもないことは分かっているから、言葉で誓われる意味がないと知っていて、それでも少し「ずっと一緒だよ」と言われたいとは思っていて。明日の話をされるだけで、嬉しいなと感じてしまったなら良い
416
「君がいないと生きていけない」人に、作り変えられてしまう姿が甘美ですね。今までずっと1人で生きてきて、寂しいや苦しいとも思ったことはなかったのに、相手に出会って2人でいることの幸せを覚えたら、もう昔には戻れないなと分かって。「この人がいないと生きていけなくなったな」と感じたら良い
417
だらしない相手の姿にこそ、熱を呼び覚まされてしまう人がいじらしいですね。見られていることを意識しない無防備な瞬間こそ、「こんな姿を見られるなんて」と特別に思えてしまって、思ったならゾクゾクした熱が生まれるのが分かって。「なに?」と不思議そうな相手の顔を、まともに見れなければ良い
418
「君は綺麗だよ」の言葉を、告白のかわりに向ける人が美しいですね。愛しているとは言えない臆病さがあるから、「君は綺麗だよ」の言葉に逃げて。口にするとくすぐったそうに微笑んで、「ありがとう」と言ってくれることに胸を締め付けられて。「この笑顔を自分だけのものにしたい」と、よぎったら良い
419
相手の美しさに、恋をして初めて気がつく人が愛おしいですね。それまでは容姿をどうこうと思ったことはなかったのに、自分の中の恋心に気づいた瞬間、相手の美しさを自覚して。眩しい視線を向けてしまいながら、「なんでこんなに綺麗だって知らずにいれたんだろう」と、かつてを悔やんでしまえば良い
420
優しすぎる相手を、「こわい」と感じてしまう人の不器用さが愛おしいですね。壊れ物を扱うように触れられれば目を伏せて、そっと名前を呼ばれたなら肌を震わせて、「君がこわい」と口にして。「どうして怖いの?」と尋ねられたなら、「この優しさが消えるのがこわい」と本心を吐露してしまったなら良い
421
寝起きの姿を、恥ずかしがってしまう人が可愛らしく見えますね。いつも相手には完璧な姿を見せていたいと思って努力をそれなりにしているけれど、一夜をともにした後はそうともできなくて。腫れぼったい瞼や乱れた髪や皺だらけの服を見せたくなくて、シーツの中にクルクルと、隠れてしまったならば良い
422
相手にしがみついて眠る人の姿が、いじらしく見えますね。普段はつれないそぶりを見せても内には、蕩けるような愛を隠していて、一緒に眠るとなると相手に必死に手を伸ばして無我夢中で抱きついて。子供のような姿を見せられるのは、この人だけだなと思いながらようやく、安心した眠りについたなら良い
423
「触る」ことが、愛情表現になっている人が可愛らしいですね。2人きりになるなりベッタリとくっついて、少し離れようとされただけで寂しそうな顔をして、手に頬擦りをしては嬉しそうに微笑んで。好きとは一言も口にしてはいないのに、「愛されてるんだなぁ」を相手にじっくり実感させてしまったら良い
424
一度だけ流れでしてしまったキスを、お互い忘れられなくなる流れが美しいですね。その瞬間は雰囲気に飲まれた形で、これからも恋人以外の名前で近ず離れず生きていけると思ったのに、どうしてか忘れられなくなってしまって。「なかったことにしたくない」と、自分の唇をそっと撫でながら思ったら良い
425
両想いだとは分かっていても、キスができない臆病な人がいじらしいですね。壁に相手を押し付けるとこまではできたのに、見据えてくる瞳を見たならば動揺してしまって、これからどうすればいいのか分からなくなって結局身体を離してしまって。「…意気地なし」と呟かれても、反論さえできなければ良い