301
相手の無防備な姿に、ときめいてしまう人が愛おしいですね。常日頃は、身だしなみも身のこなしも隙のない人だからこそ、寝起きのボンヤリした表情や、眠る時のだらしない姿勢に、「こんな姿を見られるのは自分だけだろうな」を感じて、ときめいてしまって。高鳴る胸を抑えながら、目に焼き付けたら良い
302
寝付きが悪い人が、相手といると眠りにつける姿に夢を見てしまいます。1人で過ごす時はダラダラと無意味に時間を費やしてしまうのに、2人きりで過ごすとなると「もう寝よう」の声に優しく導かれて。かたわらにある身体の温かさに、凝り固まった頭が解れて、いつの間にやら深く眠りに落ちていたら良い
303
言葉にされたがって、ついついねだってしまう人が愛おしいですね。相手が自分に対して深い愛情を抱いていることは、その視線や微笑みでいつも分かるけれど、言葉にもされないと不満で。「ねえ、ちゃんと言ってよ」とゆすって、躊躇いがちに口にされる「君が好きだよ」にじんわりと胸が満たされたら良い
304
相手が不調に陥った時そっと寄り添う姿に、深い愛を見てしまいます。身体が重くて頭が働かない中で、気遣いを見せてくれる相手の優しさがいつも以上に沁みて。甘えたいの欲が湧いてしまって。「キスして」と小さくワガママを言ったら、「治ったらしてあげるから早く治してね」とかわされてしまえば良い
305
ぶっきらぼうな相手だからこそ、優しい一言が染み渡りますよね。普段は甘やかしてはくれなくて自分ばかり好きなような気分にさせてくるくせに、こちらが弱って少しだけ弱音を漏らしたら急に抱きしめてきて。囁かれた「大丈夫」の言葉なんて気休めに過ぎないのに、どうしてか涙が溢れてしまったなら良い
306
自分では気付かれていないつもりなのに、相手にだけ甘いことが周囲に知れ渡っている人が可愛らしいですね。とっつきにくい人柄でなにかを頼まれようとも、「嫌だ」の一言で切り捨てるのに、相手に頼まれたら嫌とは言えなくて。「あの人が尻に敷かれるなんて」と、周りにヒソヒソ囁かれていたなら良い
307
肌を重ねている最中に、声はもらさずに吐息だけをもらすひとがいじらしいです。肌に触れられると、巷に溢れているようなわざとらしい嬌声は出ないけれども、深々と吐息をついて。暴かれていくほどに吐息が濡れていって。自分としては生理現象なその息が、相手をどれだけ煽っているか気付かなければ良い
308
肌を重ねている最中に、声を我慢してもらうと、自らの指を噛ませる人が甘美ですね。唇を必死に白く噛んで耐えている相手を見ていたら、無理をさせたくないとよぎって、口内に指を差し入れて、「噛んでいいよ」と熱で潤んだ声を囁き落として。ピリリと広がる鈍い痛みがどうしてか、幸せに思えたなら良い
309
肌の色が赤く変わりやすい人に、夢を見てしまいます。意識するとじんわりと色づいてしまう性だから、相手に距離を縮められると、どうしても熱が集まって肌が赤くなってしまうのが分かって。口先では、何も気にしていない風を装いながらも、相手には、ひどく動揺していることが丸わかりだったならば良い
310
距離を詰めた際に相手の香りに、陶酔してしまう人が美しいです。つけている香水の香りは普段はうっすらと感じる程度だったのに、抱きしめられたなら熱で潤んだ芳香が鼻先に広がって。「いい匂い」と思うなり、無意識で首筋に顔を埋めて思いきり匂いを嗅いでしまって、「恥ずかしい」と照れられたら良い
311
「ハグをするとストレスが軽減される」と言われているからこそ、「癒やして」を理由にハグをねだる人を夢見てしまいます。本当は、ストレスなんて溜まっていないのに、そう言えば甘やかしてもらえることを知っているから、躊躇わずに口にして。広げられた腕の中に飛び込んで、微笑みを溢したなら良い
312
眠りに落ちた相手を、じっと見つめてしまう人が美しいです。目が覚めている時はクルクル表情の変わる相手が、穏やかな顔をして眠っているのを見るとなぜか胸が詰まって、「この人が好きだな」と今さらながらに実感をして。寝乱れた前髪をそっと直して、見たことは自分だけの秘め事にしてしまえば良い
313
寝惚けたままに、相手の身体に触れる人がいじらしいですね。いつもならプライドが邪魔をして、自分から積極的に触りにはいかないのに、ボンヤリと夢に引きずられたならば、目の前の身体に触れてゆるゆると輪郭をなぞってしまって。真っ赤になった相手の顔を見るまで、可愛い醜態を晒し続けたならば良い
314
相手を知って初めて、「触られたがり」であることを知ってしまう人が可愛らしいですね。それまでは他人に距離を詰められると「嫌だな」と感じていたのに、相手とは寄り添う距離にいないと不安で、偶然に触れ合うだけでも胸が高鳴って。「好きな人に触られるのって幸せなんだな」と噛み締めたら良い
315
身近にいた相手だからこそ、触れ合うことが殊更に恥ずかしいと思ってしまう関係が、愛おしいですね。手や腕に触れたことはあって素肌を見たこともあって、あるからこそ、「なんで焦っちゃうんだろう」と考えてしまって頬にじわり熱が集まって。見慣れていたはずの顔の美しさに、初めて気付いたら良い
316
肌を重ねた後に2人がかわす、気怠いキスに夢を見てしまいますね。じっとりと重たい熱の余韻が身体にひいて、その熱をくれた相手がかすかに愛おしくて。水を手渡してくる身体に近づいて、頬にゆっくり唇を押し当ててみて。「…なんのキス?」と尋ねられたら、「なんでもないキス」と小さく笑ったら良い
317
キスに陶酔するあまり、その先に進めなくなってしまう2人がいじらしいです。触れ合うだけのつもりだったのに、あたたかな唇を知ったなら、もっと深くまでを知りたいと望んでしまって、柔らかな肉を食んでぬかるんだ口内に舌を差し入れて。この先があるなんてことを忘れるぐらい夢中で、貪ったなら良い
318
無言でキスをねだる人が、罪深くも可愛らしいですね。「キスして」という簡単な言葉はどうしても口にはできなくて、くったりと身をもたれかからせて、そっと目を瞑って、言外にねだって。「どうしたの?」なんて意地悪をされたら、真っ赤になって睨みながら「分かるくせに」とゆすってしまったら良い
319
キスで黙らせる人が、ズルくて美しいです。怒りを見せて、次々に言葉を投げつけてくる相手の手を取って、抱き寄せるなり唇に噛み付いて。「こういう黙らせ方ばっかりうまくなって嫌なやつ」とは思わせながらも、これ以上の言葉が浮かばないほどに、頭をフワつかせて意識を白く塗り潰してしまったら良い
320
相手からの褒め言葉に慣れてしまって、少し褒められないだけで不安に駆られてしまう人がいじらしいです。「可愛い」と常に口にされているから、言われないと「今日の服はダメだったのかな」と考えて悩んで。小さな声で「可愛いって言ってくれないんだね」とこぼして、なんて可愛いんだと思わせたら良い
321
とびきり優しい相手だからこそ、叱られたいと願ってしまう人がイケナイです。いつだって微笑んで誰にだって柔らかな態度の人に、惹かれたはずなのに、日が経つにつれてその優しさに痺れを切らして。「怒ってよ」とワガママを言って、困った顔の相手に「君のことを怒れないよ」と返されてしまったら良い
322
無理をしすぎてしまう人を、なにも言わずに癒す人が愛おしいです。背負いこむ気質で、自分の許容範囲を越えて抱え込んで、後々になって無理がたたって。「疲れた」とだけ口にして横になる身体を、本当は叱ってやりたいし二度と無理はしないでと言いたいけれど飲み込んで、「おつかれ」と撫でたなら良い
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無愛想な相手の些細な表情の変化に、気が付いてしまう人に愛を感じますね。周囲は全く分からないのに、1人だけ、相手が体調が悪いのに無理していることが分かって、無理やりベッドに引き込んで寝かしつけて。「なんで君だけ気付くの」と深い溜め息を吐かれて、「見てれば分かる」と言い放ったら良い
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自分自身が、内に抱える依存心に気が付いていない関係性に惹かれます。さばけた性格だと思っていて、誰に頼ったこともないし、相手にも弱音を吐かないくせに、未来を想像した時は必ず相手がいて。「もしいなくなったらどうするの?」と問われたら、「生きていけない」が、喉元まで迫りあがったなら良い
325
相手と向き合わずに、自らの弱さを晒してしまう人が美しいです。暗闇の中でそっと背後から抱きついて、起きてるかどうかも尋ねずに、聞こえるか聞こえないかの声量で、「ずっと一緒にいてね」と口にして。「ズルいなぁ」と相手に思わせつつも、「できないよ」とはどうしたって言わせなくしたなら良い