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ずっと子供だとばかり思っていた歳下の相手の成長を、ふとした時に感じてしまう瞬間がロマンチックですよね。想像の中では、小さくて細くて頼りない姿のままで止まっていたから、真剣な眼差しを向けてくる相手が同じ存在とは思えないほどグッと大人びたことに動揺して。年上の余裕なんて消え去れば良い
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歳下の相手を愛しているからこそ、「待つ」という選択肢を選ぶ人が愛おしいですね。本当は、とっくに想いが通じ合っていることは知っていて、きっと一線なんて簡単に踏み越えてしまえるけれど、大人である自分こそが「ダメ」をキッパリと口にして。内心で、「早く大人になって」と思っていたなら良い
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キスをする前に、焦らしてくる人が色めいて見えますね。視線が合って距離が近づいて、それと分かった相手が黙って目を閉じたのにそのままは覆い被さらなくて。伸ばした手でやわやわと輪郭をたどって、親指でスッと唇を掠めさせて。一瞬で終わるはずの触れ合いなのに、永遠に感じるほど狂わせたなら良い
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キスをする時、こっそりと目を開けて相手の顔を見てしまう人が艶めかしいですね。目を閉じたフリをして自分だけ開けてみて、ゼロ距離で飛び込んでくる身を任せきりの蕩けた姿を見て、ゾクゾクと熱をさらに煽られて。「この人は自分だけのものだ」と、常日頃は内に隠している独占欲を満たされたなら良い
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自らの恋心に気が付かないままに、相手についつい視線を奪われてしまう人が可愛らしいですね。無意識のうちに見てしまって、指や髪や唇とパーツごとに追いかけてしまって。ふっと目が合ってしまったなら動転して、「別に悪いことしてないのになんで」と思いながらも罪悪感で、心拍数が早まったら良い
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「自分だけを見て」と率直に口にしてしまう人の、愚直さがいじらしいですね。嫌われたくはないから、本当は相手の心をかき乱すようなことは言いたくないけれど、誰かと親しげにしている姿を見るだけで自分こそ乱れるばかりで、黙ってられなくて。「他の人なんて見ないで」と、みっともなさを晒せば良い
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ふとした瞬間に、相手の美しさを実感してしまう人がいじらしいですね。もともと顔立ちが整っていることは知っていて、頭では理解していたけれど、ふっと気を抜いた横顔や目を落とした面立ちに、思わず視線が吸い寄せられてしまって。「本当に綺麗なんだな」と思い知れば、なぜか焦りが生まれたなら良い
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眠りについている相手に、後ろから抱きつく姿が可愛らしくも胸を締め付けられますね。ボンヤリと頭を眠りに引きずられたまま、目の前の身体が愛おしく見えて、ふと手を伸ばしたら止まれなくて。「意外とあったかいんだな」なんて思いながら幸せを噛み締めて、そのまままた眠りに落ちてしまったなら良い
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「胸に抱き込まれる姿」は、子供がえりしているようで禁忌的な美しさがありますよね。他人には簡単に弱みを見せられないし甘えることもできない人が、相手の胸元にそっと引き寄せられて心音を聞きながら、柔らかに髪を撫でられて。偶然のフリをして頬を擦り寄せて、甘ったるい吐息を漏らしたならば良い
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「構ってほしい」の一言が言えなくて、ちょこまかと気を惹こうとする人がいじはしいですね。相手が、自分だけを見てくれないのが不満で、けれどそう直接口にするのは子供みたいで嫌だと勇気が出なくて。無言で距離を縮めて「なに？」と聞かれたら、真っ赤な顔して「別に」と口にするのが精一杯なら良い
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ベッドの中でだけ、相手にキスをする人がズルいですね。普段は引き寄せられてもサッと逃げているくせに、絡み合った瞬間には自ら腕を伸ばして柔らかな唇を与えて。「なんでこんな時だけしてくるの」と優しく叱られたら、「こんな時以外は恥ずかしいから」と小さく答えて可愛さを見せてしまったなら良い
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欲望のためのキスではなく、愛情表現としてのキスを好む人が愛おしいですね。おはようを告げる時に、いってらっしゃいを告げる時に、おやすみを告げる時に、一緒に「愛してるよ」を伝えたくて、頬や額にかすめるキスをして。火がついた相手に腰を引き寄せられたら、「違うって！」と払いのけたなら良い
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「生まれつきある痣は、前世で深い仲だった相手が自分を見つけるためにつけた証」という言い伝えもありますよね。それまでは、肌にある痣はコンプレックスでしかなかったのに相手に出会って、その跡すらも慈しまれると嫌な気持ちは薄らいで。「この人はこの跡で見つけてくれたのかな」とよぎったら良い
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「ホクロは、前世で愛する人につけられたキスの名残り」という伝承があるそうですね。ホクロの多い相手の肌に、知らない人の影を感じて嫉妬して、「上書きさせて」と口にして。身体中に散らばるホクロひとつひとつに、じっとり口付けて。「前世でも君がつけたのかもしれないのに」と笑われたなら良い
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雨が降り頻る中、薄暗い部屋で身を寄せ合う2人の姿に、夢を見てしまいます。雨だから外出はできないねとは話したけれど、雨だからとくっつく理由にはならなくて、それでもほんのりと肌寒さを感じれば相手の肌の熱を知りたくなって。そっと寄り添って、うるさい雨音の狭間で柔らかなキスをしたなら良い
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片想いの時の癖が抜けなくて、両想いになった今も、臆病になってしまう人がいじらしいですね。かたわらに無防備にある手を、繋ぎたいとは思っても、嫌がられるかもしれないなんて考えてしまってグダグダと思考は巡るばかりで手は出せなくて。気が付けば手を握られて、相手の率直さに目眩がしたなら良い
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冷静沈着な相手だからこそ、ワガママを言ってしまう人が可愛らしいですね。構われたいのに優しくなだめられるばかりだから、子供扱いされているようで、苛立ちが生まれて気付いたら無茶を口走っていて。「そんなことさせたいの？」と苦笑いする相手に、黙ったままに抱きついてまたなだめさせたなら良い
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カッコいいと思ってほしくて、相手の前では背伸びしてしまう人が素敵ですね。理想の人と見られたくて、無理をしてお洒落して無理をして余裕のあるフリをして無理をして甘い言葉を告げてみて。それが自然体でないことは見抜かれていて、「そんなとこが可愛い」と思われているなんて、知らなかったら良い
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言われなくなる未来が怖くて、愛の言葉を恐れてしまう人が美しいです。本当は嬉しいはずなのに、微笑みながら「愛してる」と落とされると、この瞬間は満ち足りていても、いずれ消え去る未来が訪れるのではないかと不安になってしまって。そう思うのは自らが、依存しているからだとは気付かなければ良い
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普段は言えないのに、弱っている時にだけ「愛してる」を口にすることができる人が、ズルくていじらしいです。いつもは相手に言われても聞こえないフリをしているくせに、自らが弱ったら、ピットリ肌をくっつけて、「愛してる」を小さく落として。そのギャップで、相手の心を甘く絡め取ったなら良い
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相手を魅力的だと思っているからこそ、嫉妬してしまう人が可愛らしいです。綺麗だといつも仰ぎ見ているからこそ、「こんな綺麗な人ならば周りがほっておかないな」と考えてしまって、無駄とは分かりつつも周囲に目を光らせてしまって。「仕方ない人だな」と、溜め息を吐かれつつも甘やかされたなら良い
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キスマークや爪痕を、残してはくれない相手を物足りなく思う人がいじらしいです。ねだったならば、「綺麗な肌を傷つけるわけにはいかないから」と口にされて、その優しさは分かるのにつるりと滑らかなままの自らの肌を見ると苛立って。全身に刻みつけられたいと燃えたぎる欲望を、抱いてしまったら良い
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首の後ろや背中にキスをすると、艶っぽさが際立ちますよね。無防備な首の後ろに唇を当てられるから、その熱さと厚さをいつも以上に感じてしまって、ぞわりと肌が潤みを帯びて。「やだ」の言葉も弱々しく、背中にもキスを落とされて。見えないからこそいっそうに、相手の欲を深く感じてしまったなら良い
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人通りのない暗い夜道でだけ、手を繋ぐことができる恋人達が愛おしいです。明るい場所では一定の距離を保って歩いて、偶然でも手が触れてしまうとビクリと身を跳ねさせているのに、「誰にも見られない」と分かったならこっそり傍らの体温を手繰り寄せて。小さな触れ合いが泣きたくなるほどだったら良い
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泣けない相手のかわりに、泣いてあげる人が美しいです。どんなに辛いことがあっても、耐えることが肌に染み付いていて、笑って受け流してしまう相手だから、見ていると苦しくて自分こそ耐えきれなくなってしまって。ボタボタと泣きとおして、「ありがとう」と微笑む相手に、優しく涙を拭われたなら良い
『世界は2人を愛してる』KADOKAWA様より発売中▼何とかして、美しい男2人の猥褻さと、愛らしい女2人の恐ろしさを伝えたい。転載もなくbotでもない。togetter等へのまとめお断り