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他の人に対しては丁寧な言葉遣いの人が、1人に対してだけは乱暴な言葉で話す。その"特別さ"には夢を見てしまいますね。「なんで俺にばっかり乱暴な言葉使うんだよ!」と文句を言われたら「さーてね、考えてみたら?」と笑いつつ、言葉にせず唇を「気づけよバーカ」と動かしているのが可愛らしいです
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誰とでも関係を持ってきた人が、相手とだけは肌を重ねたくないと思ってしまう姿がいじらしいです。すぐに関係を持った結果、軽々しく見られて終わってきていたから、この人とだけは終わりたくなくて一線を保って。「大切にされたい」と思っては、「らしくないな」と自身の変わりように呆れたなら良い
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肌を重ねる時に、「噛んでもいいよ」と自らの指を口内に差し入れる姿に、夢を見てしまいます。相手が必死に声を抑えようとして、白くなるまで唇を噛み締めているものだから痛々しく見えて。「噛んでもいいよ」と囁いて唇にグイと指を押し当てて。やがて鈍く走る痛みすらも、恍惚にすり替えられたら良い
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相手を抱き枕にする姿に、深い愛を見てしまいますね。普段1人でいる時は、眠れなくてグズグズと夜更かしをしてしまうのに、相手が隣にいてくれるとスッと心が落ち着いて。その身体にキツく抱きつけば、すぐに意識を手放すことができて。微睡みの中で、額に落ちるキスの感触を幸せに思っていたなら良い
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大切にするあまりに触れることすら躊躇ってしまう人が愛おしい。自分を汚れた存在だと思っているから、美しい身体に触れたらそのまま穢してしまう気がして、目が合っても逃れてしまって。「許されるわけがない」と自分で自分に言い聞かせて。「どうして触れてくれないの?」の言葉を引き出したなら良い
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眠りと覚醒の最中で会話を交わす姿には穏やかさがあって素敵です。なにか嫌なことがあったのかなにも言わず自分に抱きついてきた相手と手を繋ぎ、言い聞かすように「大丈夫だから。心配しないで」と繰り返して。小さく聞こえた「本当?」の声に胸を満たされながら「嘘なんかつかないよ」と返したら良い
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相手の残り香を、愛おしく思ってしまう人が魅力的に見えますね。相手が消えたベッドは広いばかりで苦しいから、起きる気にはなれなくて。ほんのりと匂いが残る布団を身体に巻きつけて枕をそっと抱きしめて、まだ相手が自分の傍にいて自分を抱擁してくれているとの甘い想像に、一瞬だけでも浸ったら良い
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他人に優しくされたことがなかったために、優しくされることを怖いと感じてしまう人が愛おしいですね。「好きだよ」と言われたならば、いつか嫌いと言われるのではないかと恐れてしまって、「優しくしないで」とひっそりと溢して。「好きだよ。君が慣れてくれるまで口にするから」と囁かれたならば良い
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効能がないものでも「薬」と言われると、思い込みで効いた気になってしまう、「偽薬効果」がありますよね。「媚薬を飲ませた」と言われて頭が熱くなって、炙られた肌を重ねて深く求め合ったのに、事後に「嘘だった」と言われて。甘い顔も高い声も、全てありのままだと知って、顔向け出来なくなれば良い
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不器用な恋人が構って欲しくて自分の気を引いているのが分かるけれど、愛しさのあまりすぐには応えたくなくて「どうしたの?何がしたいか言って」と尋ねて羞恥心をあぶり出す意地悪な人も良いですね。「分かってるくせに」と言われても首を傾げてみせて、相手が怒り出したら「ごめんね」と笑ったら素敵
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2人きりの時と人前では呼び方を変えている2人って、夢がありますよね。秘密の恋人が人前でさりげなさを装ってわざと2人だけの呼び方をするものだから、思わず身体が震えて赤い顔で相手を睨んでしまって、睨まれた相手は余裕の笑顔を浮かべて「はは、可愛い顔してくれるな」と思っていたら良いですね
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眠りに落ちる時でも、相手に触れたいと思ってしまう人がいじらしいです。起きている時からくっついていると安心ができるから、眠る時だって離れたくはなくて、素知らぬフリして距離を縮めて腕に絡みついて。「眠りにくくないの?」と尋ねられたなら、「こっちの方が落ち着くの」と小さく答えたなら良い
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越えたい打ち負かしたい屈服させたいと強く思うのに一方で、ずっと手が届かない強者でいて欲しいという甘い願いを捨てきれないライバル関係が好きです。ライバルと呼ぶ相手への視線には、血をざわつかせる敵対心とたまらないほどの羨望とどうしようもない独占欲に、一筋の敗北感が混じっていて欲しい
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相手に対して、子供じみた悪口ばかり言ってしまう人が、可愛らしいですね。他人には大人っぽく振る舞えるのに、相手に甘やかされると恥ずかしいあまりに動転して。「ばか」「むり」「うるさい」なんて素直じゃない言葉ばかりが飛び出してきて。「そんな言葉遣いしないの」と優しくたしなめられたら良い
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緊張するとすぐさまに、肌を赤く染めてしまう人が可愛らしいですね。何度だって抱き寄せられてきたのに、相手の熱と匂いを感じた瞬間に頭の芯が熱くなって、じわじわと色づいてしまうのが分かって。「いつも赤くなるよね」と耳を撫でられれば逃げる術はなくて、雄弁な自分の肌を恨めしく思ったら良い
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なんでもこなせるが故になんにも面白いと思えなかった人が、なんということはない相手に本気で恋をして途端に日常が刺激的に映り出し、手が触れたり笑いかけられただけで胸が高鳴り「恋って凄いな」と呆然と幸せを噛み締める瞬間を愛しています。器用貧乏の人生は、たったひとつの恋で好転して欲しい
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口にはしないままに、相手に触れる人が罪深いですよね。頬を撫でて輪郭をなぞって耳を触ってこねるように戯れて、次第にじわじわと赤くなる相手を薄く微笑みながら眺めて。どうしても我慢がきかなくなった相手が、「もっと触って」とお願いしてくるまでは、素知らぬフリして何も言わずにいたなら良い
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相手の声の美しさを、色めいた瞬間に実感してしまう人が耽美ですね。普段は何を言われても声なんて意識したことがなかったのに、そっと頬を撫でられて名前を呼ばれたらゾクりと肌が震えて、なすすべもなくて。「…こんなに色っぽい声してたっけ」と思いながらもっと聴きたくて、耳を傾けてしまえば良い
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視覚が遮断されるとその他の五感が研ぎ澄まされますから、暗闇の中で色めいた行為をする姿が好きです。慣れたはずの睦言も、濡れた唇の感触も、生ぬるい舌の味も、甘酸っぱい体臭も、どれも自分の肌を熱くするばかりで「…ずるい」と感じながら、赤い肌を見られなくてよかったと安堵する人が愛くるしい
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喫煙者の相手が、常に煙草の香りを肌から漂わせているために、非喫煙者の人間が、その香りに欲望を引き摺り出されるようになれば甘美です。人前で相手が煙草をくわえて紫煙が自分達を取り囲めば、潤んだ記憶が瞼にチラついて、意識するほどに頭がフラついて。「この香りにダメにされる」と屈したら良い
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寂しい時に、「寂しい」とは率直に口にできない人がいじらしいですね。不安に埋め尽くされて1人ではいられないと思うのに、そうとは言えなくて。ただ黙って相手の腕を掴んで。「寂しいの?」と問いかけられても答えはしないのに、その手を離すこともできずに、不器用に寄りかかってしまったなら良い
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焦らすキスは、色っぽさが際立ちますよね。目を閉じて力を抜いて身を任せた相手にそのまま重なるのではなく、わざと身体を離して輪郭を指先でなぞって、待つ時間を自ら作って意識させて。意図を理解して真っ赤になった相手を、「どうしたの?」とからかって、欲しいの一言を奪い取ってしまったなら良い
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「可愛い」と言われることに、次第に慣れていく人が可愛らしいです。最初は言われるたびに苛立って、「やめて」と切り捨てていたのに、どうしてもやめない相手にゆっくりと慣れていって。言われないと自ら、「今日は可愛くないの?」と尋ねて、ゆすってしまうほどにその言葉を欲しがってしまったら良い
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美しい人×美しい人と聞いて「美しさを理解して穏やかに振る舞う人」「美しさを理解して高慢に振る舞う人」「美しさを理解しないが他人を狂わせてきた人」「美しさを理解して隠そうとする人」「美しさを理解しているが群がる他人を軽蔑する人」のどのタイプ×どのタイプを想像するかは好みが出ますよね
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「こんな足なら靴下脱げないよね」と笑いながら爪に色を塗る、「跡のついた背中を見られたら一目で俺のこと知られちゃうね」と囁いてから唇を寄せる、香りの強い身体を相手に密着させる。相手が自分から離れないという確信が持てないから、自分の痕跡を残して縛ろうとする人って歪で愛しいですよね