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肌が色づきやすい体質は、色めいていて惹かれますね。素知らぬフリをしていたいのに、相手にそっと手を重ねられただけで熱が上がるのが分かって、じわじわと肌が赤くなっていってしまって。「手を繋いだだけでこうなるなら、これ以上したらどうなっちゃうの?」とふざける声を、たまらなく聞いたら良い
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相手に釣り合いたくて、何も言わずに必死で努力をする人が、いじらしいですね。相手のことを眩しい存在と仰ぎ見ているから、隣に並ぶにはもっと頑張らなければいけないなと考えて、身なりや言葉遣いや立居振る舞いに気を配って。「最近ますます可愛いね」と言われたなら内心、天にも昇る心地ならば良い
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緊張に身体を強張らせていた相手が、その指先や唇でゆっくり蕩かされていく姿に夢を見てしまいます。「固くならないでよ」と言われても意識してしまっていたのに、頬を撫でられて顎を捕らえられてキスを繰り返されたなら、頭が浮ついて少しずつ解けて。気付いたら力が抜けた状態で身を任せていたら良い
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平凡と思われている人に、完璧と思われている人が執着している姿が美しい。周りからは不釣り合いだと思われて、「あなたにはもっとお似合いの人がいるだろうに」と遠回しに告げられるから面白くなくて、自分にはこの人だけなのにと感じて、相手に「君が平凡だなんて見る目がない」と甘えてしまえば良い
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服を脱がせる一瞬には、倒錯めいた色気が漂いますよね。相手の欲を引き摺り出すためにわざと、ボタンをゆっくりと外してホックを外しても服を落とさずにいてと、一分もかからないであろう行為に多大な時間をかけて。焦った相手が自ら脱ごうとすれば、その手を押さえて「ダメ」と、ますます煽れば良い
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相手への距離が近くてすぐ腕を組んだり肩に手を回したりする人と、相手に触れられる度に険しい顔で距離を置く人がいて、距離を置く人は相手が嫌いなんだと思われているけれど、実はひそかに片思いを燃え上がらせていて、1人きりで触れられた場所をなぞり「勘違いしたくない」と呟いているのが好きです
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いつも強気な人が根は臆病で、迫られると途端に勢いを失ってしまうのが好きです。普段ならポンポン毒のある言葉をぶつけられるのに「黙って」と一言言われたら唇が固まって、楽しげに笑う相手に「こうやって大人しくしてるとあなたも可愛いですね」と言われても潤んだ目で睨むことしかできなければ良い
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「相手の笑った顔が見たい」と自然に思ってしまう恋の形が、美しいですね。あまり表情の変わらない相手だからこそ自分の前では笑ってほしいなと不意に感じてしまって、どうしたら笑うのだろうかと考えをめぐらせて。笑った顔が見たい理由が恋心なのだということには、自分では気が付いていなければ良い
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現実に追い詰められて寄り添って生きている2人が、眠る瞬間だけ安らぎを得られる状況に胸を締め付けられます。ふと夜中に目が覚めてしまったなら、月に照らされた相手の寝顔が目に入って。「こんな穏やかな顔」と見たこともない表情に見入ってしまい、夜が続けば良いのにと叶わぬ夢を見てしまえば良い
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顎を指先で掬い上げる「顎クイ」は、その後のキスを予感させるからこそ色めいた行為ですね。スッと顎を掬い上げ思わず目を閉じた相手の耳に「期待しちゃった?」と囁く人や、自分の顎を掬い上げる指先が震えているのに気が付いて自分から背伸びしてキスする人など、色事に手慣れた人と絡めて欲しいです
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大切にしたいと思うがあまりに、相手に手を出すことが出来ない人が愛おしいです。無防備な姿を見るたびにざわめく心はあるのに、自分自身で「この人にはそうは思ってはいけないから」と抑え込んで、手に触れることすら躊躇って。相手から「どうして少しも触ってくれないの?」と尋ねさせてしまえば良い
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恋心を抱いているからこそ、相手と距離を保ってしまう人がいじらしいです。少しでも近づかれたら一気に後ずさって、視線は合わせないで、笑顔は見ないようにして。「冷たいんだね」と呆れた笑いをしてくる相手に、本当は煮えたぎる想いを抱いていることを、知られないためならなんだってしたならば良い
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服を脱がせるのも素敵ですが、服を「脱がさせる」瞬間に、倒錯した美しさを見ます。慣れない相手に、「脱がせてよ」と口にして、震える指で首元に手をかけてくるのを微笑みながら見守って。指先にそっと触れて「今からこんなに震えていてどうするの?」と尋ねて、ますます熱を上がらせてしまったら良い
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梅雨といえば、素直になれない人が、降水確率が高い時を選んで相手の家を訪ね、予報通りに雨が降り出すと「雨、降ってきたね」「靴濡れるな」と呟き、相手から「泊まっていく?」の一言引き出す姿は可愛らしいですよね。見透かしている相手に「明日も雨降ればいいね」と言われてしまったらいい
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夜を共にした後の朝の物語としては、自分はまだベッドにとろとろ寝転がっているのに相手は起き上がって日光を浴びながら手早く身支度を整えていて、首元を触りながら「隠しにくいとこに跡をつけて」と文句を言われるので、「昨夜は気にする様子も無かったのに」と悔しくなる話が可愛らしくて好きですね
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2人きりの時にだけ、とっておきのあだ名で呼び合う恋人たちが愛おしいです。あだ名は2人だけの秘密だから、わざと人前でその名前で呼んで。ビクッと震えた相手が一瞬後に悪戯に気がついて、じっとりとした目を向けてくるのを見つめて、「家に帰ったら散々甘やかしてあげよ」とニヤつきつつ考えたら良い
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「唇を触る癖がある人は欲求不満」との説がありますよね。相手がふとした時にさりげなく指を唇に伸ばして触れているものだから、目が吸い寄せられて離れられなくなってしまって。「もしかしたなら、今」と思ったら俗説とは知っても振り払えなくて、めくるめく想像に浸って1人で赤くなっていたなら良い
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「世界にも運命にも愛された2人」「世界に愛されたが運命には愛されなかった2人」「世界に愛されなかったが運命には愛された2人」「世界にも運命にも愛されなかった2人」のどれに反応するかで、受け手の闇属性の数値が測れますね。世界に肯定されているかどうかは2人の結びつきに密接に関わります
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管理したがりな人も可愛いですが、管理されたがりな人も良いですね。相手の前でだらしない姿をさらして、毎度叱られながら指示を出されて頷いていて。他人に「少しは自分がしっかりしたら叱られないよ」と呆れられたら「いや、あいつの頭の中が俺で埋まってる状態が好きなんだ」と笑っていて欲しいです
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5月5日はこどもの日ですね。長年子供扱いしていた年下に、年上が迫られて逃げ道を塞がれてしまう姿に夢を見ています。手を掴まれたので「離して」と言ってみたけれど、相手の熱い目に射抜かれて「もう我慢できない…ずっとあなたをどんな目で見ていたか」と言われてしまったら何もできなくなれば良い
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罪深いことだと2人に未来はないんだと知りながら、記憶喪失になった片思いの相手の空っぽの脳に「君は忘れてしまったけど、僕たちは恋人同士だったんだ」と偽りの記憶を注ぎ込んで、相手が「そう…なんだ」と微笑みかけてくれる今に泣きたいほど嬉しくなって嘘を重ねてしまう人は哀れで美しいですよね
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利用するために近づいたから「君は優しいね」と微笑まれる度に罪悪感を覚える人と、利用目的だったとは分かっているけれどそれでも微かな愛を感じ取れて嬉しかったから本心で「君は優しいね」と口にする人の関係が好きです。利害関係ありきで触れ合った2人が、いつしかぐずぐずに絆され合うのが優美
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「シガレットキスは、一晩のお誘い」という話があるので、色めいて見えて惹かれます。火がないからと相手が煙草をくわえた口で近づいてきたから、慣れで火を分け与えたものの、ニヤリ笑われるから頭が焼けて。「そういう話あったよな」と思い出して、細い一本をもてあそぶ指に目が吸い寄せられたら良い
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「愛してる」「好きだよ」と惜しみなく愛を伝え続ける人と、愛を伝えられても無言で眉根を寄せている人の恋人達がいて、一見片思いのように周囲には映っているが、実は愛を伝え続ける側は口にすることによって自分の愛を確認しているのであって、無言の側は胸中で煮詰まった愛を飼っているのが好きです
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上下逆さまになって唇を重ねるスパイダーマンキスには可愛らしさが詰まっています。膝枕している恋人に「ねぇ」と話しかけて上を向かせた瞬間に唇を重ねて。触れるだけのそれを何回か繰り返したら、我慢のできなくなった相手に身を起こされて舌を差し入れられて深いキスへと変えられる流れが好きですね