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相手の過去にまで、嫉妬してしまう人が愛おしいですね。触れてくる時の顔の赤さや、眠っている際の安らかな顔や、キスをする際に震えている指先を大切に思うのに、思うからこそ、「この姿を見た他の誰かがいるんだ」と嫉妬してしまって。もっと早くに出会いたかったと、無意味な夢を持ってしまえば良い
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ダメだからこそ愛しくてしょうがない。そんな愛は危うさが魅力です。相手に泣いて縋りつかれると、震える背中を撫でて「君は僕がいないとな〜んにもできないね」とため息をつきながら、内心で「ずっとそのままでいてね」と微笑んでいる、必要とされることに喜びを感じるタイプの愛の持ち主に惹かれます
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相手が辛い時どう行動するかに、それぞれの性格が出ますよね。相手が座ってじっと身を固めているから、何も言わずに自分にもたれかからせて、あやすように肩や背中を撫でて額にキスを落として。「…なにも聞かないんだね」と小さく言われたら「話したくない人に話させたくないから」と返すのが好きです
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相手が好きなあまりに、相手の色に染まりたいと強く欲してしまう人が艶めかしいです。趣味や癖や話し方や服装を見つめて少しずつ身体に取り入れて馴染ませて、自らと相手が似通ってくることに一体感を覚えて、「このまま全部自分のものになったなら良いのに」と歪んだ考えにひそかに浸っていたなら良い
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愛情表現が激しい人と乏しい人とがいて、後者こそ重い愛を抱いている関係性に惹かれてしまいます。本来は薄い愛しか抱いていなかったのに、日々好きだと言われて甘い眼差しを向けられるうちに、相手に飲み込まれていくのが分かって。「こんなに人を好きになりたくないのに」と思っても手遅れならば良い
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「相手のどこが好きなの?」と尋ねられた時、具体的な答え方をすると妙な生々しさが色っぽく映えますね。「しっとりした柔らかな肌が好き」と言われて相手が黙って俯いたり、「酔っ払うと普段と変わって甘えてくっついてくるとこが可愛い」と答えて聞き手に「惚気てくるね」と呆れられる瞬間は素敵です
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バレンタインは恋人達の記念日だからこそ切ない恋心が映えますね。「"いつもありがとう"で渡そう」とチョコレートを手作りしたのだけれど、相手が「好きな人からしか受け取れない」と断ってるのを見てしまって渡せず、結局1人で手作りチョコ食べて「美味しくできてるのにな…」と呟いて胸痛めてほしい
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「構ってほしい」の一言が言えなくて、ちょこまかと気を惹こうとする人がいじはしいですね。相手が、自分だけを見てくれないのが不満で、けれどそう直接口にするのは子供みたいで嫌だと勇気が出なくて。無言で距離を縮めて「なに?」と聞かれたら、真っ赤な顔して「別に」と口にするのが精一杯なら良い
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肌を重ねる時につけられる、爪痕や引っ掻き傷が甘美です。熱に頭を浮かされて無意識につけてしまったというフリをして、本当は、爪を切らずにベッドに入ったのは計算ずくで。美しい肌に刻みつけられた醜い自分の跡を見て、「この人は自分だけのものなんだ」と独占欲をひそかに満たされていたなら良い
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触れるだけのキスで、我慢できなくなってしまう一瞬が、扇情的ですね。相手が穏やかに微笑んで、唇をかすめるようなキスをしてくればカッと身のうちが燃えて、途端に我慢が効かなくなってしまって。その手を捕らえて自らへとグイと引っ張り込むなり、刻むような荒々しいキスを仕掛けて離さなければ良い
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「本気じゃない」という嘘を免罪符にして、どうにか寄り添いあっている2人に惹かれてしまいます。普段は割り切って、真剣に考えずにいられるけれど、ふとした時に自分たちの脆さがよぎってしまって。「本気って、なんなのかな」と呟いてくる相手に苦しくなりながらも、「さぁね」と目をそむければ良い
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屈折しているから相手に冷たい言葉ばかりかけてしまう人と、相手は冷たい言葉ばかりかけてくるから嫌われているんだと勘違いしている人のすれ違いは絶妙です。冷たい言葉をかけられている人が追い詰められ「私を嫌っているくせに」と言ったら、かけている人は狼狽えて「違う」と馬鹿な返答をしたら良い
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相手にしがみついて眠る人の姿が、いじらしく見えますね。普段はつれないそぶりを見せても内には、蕩けるような愛を隠していて、一緒に眠るとなると相手に必死に手を伸ばして無我夢中で抱きついて。子供のような姿を見せられるのは、この人だけだなと思いながらようやく、安心した眠りについたなら良い
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恥ずかしがり屋の人が、相手に慣れるためにゆっくりと距離を縮めていくさまがいじらしいですね。「ハグさせて」と自ら口にして、広げられた腕の中に飛び込んで。与えられる肌の熱や包み込む香りに、心臓が高鳴り続けながらも、「これに慣れなきゃ。大丈夫にならなきゃ」と必死に言い聞かせていたら良い
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手料理を相手に食べさせながら「僕の手が君の血肉を作っているんだ」と恍惚とするのも、相手の手料理を食べながら「自分の生死はこいつに握られている」と恐怖を感じるのも、毒気があって惹かれます。並んで手料理を食べながら、自分達の細胞はほとんど同じなんだろうかと夢想するのも怖くて良いですね
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甘えられることに、愛を感じてしまう人が愛おしいですね。アレとってコレやってこうしてああしてと、なにかと口にしてくる相手のワガママさが、自分に甘やかされたいのだという感情のあらわれに見えて、言われたら素直に言うことをきいて。「大変だね」と周囲に呆れられても、自分は幸せだったなら良い
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寝顔を眺める瞬間はロマンティックですね。いつもは焦がれるあまり視線を向けることすら躊躇ってしまう人が、相手が眠りについているためにそっと見つめて。無防備な寝顔に覚えたことのないときめきを知って、「綺麗だな」と無意識のうちにふと呟いて、この瞬間をとどめておきたいと感じてしまえば良い
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ツンデレが「君のことは好きじゃない」と言った時、真顔で「片思いなんて悲しい」と返す人と、悲しそうに「素直になってくれないんだね」と返す人と、笑顔で「奇遇だな。僕も同じだよ」と返す人と、狼狽えて「俺はこんなに君のこと好きなのに!」と返す人のどれが相手役として好きかには趣味が出ますね
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相手の美しさに、いつまで経っても慣れない人が可愛らしいですね。遠目に眺めているのが精一杯だと思ってきたから、距離を詰められると常に弱くて、「近いって」と言いながら目を合わせることもできなくて。「美人は三日で慣れるなんて絶対嘘だな」と、未だに美貌に慣れずに惑わされ続けていたなら良い
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「なに考えてるの?」と、意識がふわついている相手に尋ねる瞬間が愛おしいです。尋ねたのに答えが要領を得ないから、「やらしいこと考えてたんだ〜。えっち!」とからかってみたら、「やらしくはないけど、君のこと考えてたから…言うの恥ずかしくって」と言われてしまい、自分も恥ずかしくなれば良い
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「指を舐める」は、キスやセックスの連なりにはない行為だからこそ、色めいて見えます。相手が指先に怪我をして、じわり血が浮き出たならば手を捉えて口にふくんで。そのまま舌を這わせて、血を舐めとって。顔を上げて初めて、恥ずかしそうにしている相手に気が付いて、無意識の行動を思い知れば良い
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「蔑んでよ」と相手に懇願された時、「いいよ」と望みどおり上位に立ってあげる人も好きですが、「嫌だ」と否定して同じ目線に立とうとする人に惹かれますね。「蔑まないよ、俺はお前に優しくしたいんだ」と告げて「自己中」と吐き捨てる相手に「お互い様だろ」と微笑む人の自分中心な優しさは救いです
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相手の腕力の強さを不意に実感する人がいじらしい。日々見ているからその身体つきをあまり理解していなかった人が、抱きしめられた瞬間に、硬い肉を感じて。「こんな身体をしてるなら、もしこのまま強く抱きしめられたなら絶対に逃げることは出来ないな」と想像して、背筋に甘い痺れが走ったならば良い
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片思いのまま離れた相手と再会した時、相手が不意に「君が好きだった」と言ってきたら、あのキャラは何と答えるのかを考えるのが楽しいです。「俺だってそうだったよ」と小さく零すのか、「なに言ってんだよ」と笑い飛ばすのか、「もっと早く言えよ」と泣くのか、「今は違うんだ?」と微笑みかけるのか
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相手の隣にいると、そっと落ち着くことができる関係が美しいですね。引き寄せられてもときめきはしないし、体温を感じても甘さはよぎらないけれど、触れている箇所からじんわりとした温かさが生まれて全身に広がっていって。「不思議だな」と、魔法のような力を持つ相手に、静かに焦がれていたなら良い