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自分のことを少しも可愛いとは思ってはいない相手に、「可愛い」の言葉を注ぎこんでゆく人が愛おしい。言われる度に恥ずかしがって目を伏せて「…可愛くないし」と反抗してくる姿がまたどうしようもなく可愛く見えてしまうから、「こ〜んなに可愛いのになぁ」と頰を緩めて、胸を小突かれてしまえば良い
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身長差があるカップルのキスは映えますよね。低い側は相手の首に手を回して背伸びして、高い側は相手の腰を抱き寄せて屈んで、唇を重ねて。不安定な体勢だからこそ、気持ちよすぎてちょっとでもどちらかの身体がぐらつくと遠く唇が離れてしまって、「難しいね」と笑い合ってまた一からやり直してほしい
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形ばかりの粗雑な敬語に、「あんた」という呼び方が加えられていたら胸ときめきます。「あんたは本当に仕方ない人ですね」と目上の人間に吐き出して。「仕方ないって言い方はないだろ」と落ち込まれたら微笑んで「その仕方なさも、あんたの魅力ですけどね」と慰めにもならないことを言ってしまえば良い
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両思いなんだろうとお互い分かっているけれど、もし付き合ってしまったら別れる日が来るかもしれないし関係性が変わって今までのように接することができなくなるかもしれないと思うからあえて恋人になる道を選ばず、親友として関わり続けることを選んだ友達以上恋人以上の2人の人生を見守っていきたい
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人間は甘いものを食べると多幸感を得るため、「甘い食べ物を共有しあうと相手との距離を縮めることができる」という説があるそうですね。甘さを舌に感じるとそれだけで幸せだけれどさらに幸せになりたいと本能的に感じてしまって、「一緒に食べようよ」と愛する人をいつも誘ってしまっていたなら良い
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「浮気されたらどうする?」と尋ねられた時の答え方に、2人の関係性が現れますよね。言った側は焦らせるつもりで口にしたのに言われた側はふっと唇だけで笑って。「浮気なんてできないでしょ?こんなに僕が好きなのに浮気できるんだ?」と余裕綽々な態度で、「…できないです」の一言をもぎとれば良い
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歳の差がある恋人達の年上が、年下の成長に胸を乱される姿が美しいです。恋心はあるけれど年下だから、子供みたいなものと思って可愛がっていたのに、ふとした時にクッキリとした身体の線や熱をはらんだ声を捉えてしまって。「もう、ずっと前から大人だったんだな」と思えば、突然胸が詰まったなら良い
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優しい相手だからこそ、むちゃくちゃにされたいと思ってしまう人が、愛おしいですね。どんな時でも穏やかで触れてくる時ですら壊すことを恐れるように慎重なところに惹かれて、「愛されてるんだな」を感じるのに、物足りなく思えてしまう瞬間もあって。強い力でねじふせられる夢を、抱いてしまえば良い
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12月13日は双子の日。双子座にまつわるギリシャ神話は耽美。ゼウスと人間から生まれた双子のため、兄は人間の身体で弟は神の身体。2人で戦場で活躍するが、兄は死んでしまう。とても仲が良かったため弟は嘆き悲しみ、不死身に苦しんでゼウスに懇願して殺してもらい、星座として永遠をともにすることに
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「甘えられること」に対して、相手からの特別な愛情を感じる姿が美しい。普段は人の世話を見るばかりで隙も見せない相手が、自分の前でだけは身体の力を抜いて身を預けてくるので、愛しさを覚えて。「本当の姿を知ってるのは自分だけなんだな」と優越感を覚えながら、デロデロに甘やかしてしまえば良い
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「快楽物質の分泌の関係で、恋の賞味期限は3年間。3年以上、1人に恋することはできない」という説を聞いて、3年までの期間を頭で数えて。3年経ったらもう抱きしめられるだけで飛び上がりたくなったりしない、3年経ったら1度のキスを1日中思い返したりしないと想像して、「嫌だ…」と呟く人がいじらしい
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色素が薄いために興奮したり高揚したりすると瞳の色まで変化してしまう人には耽美さがありますよね。相手に触れられて血の巡りが早くなったと思ったら顔を覗きこまれて「瞳の色の変わったあなたを見てると興奮します」と微笑まれるから恥ずかしくて、目を覆って「見ないで」と小さく呟けば悩ましいです
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「キスで返して」の意味がこもった、口紅やグロスの贈り物に惹かれます。プレゼントしたその場で意図を説明して、「今すぐ返してほしいな」とねだって。恥ずかしがりながらも唇を染めて、ゆっくりと口付けた相手を、「こんなんじゃ全然足りない。もっと返してくれないの?」とじわじわとゆすったら良い
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初めて肌を重ねた2人が朝を迎えた場合、片方は昨夜の記憶が蘇り合わせる顔がなくて布団に包まったままなのに対し、もう片方は素早く起きて身支度整え蓑虫状態の相手に「起きられない?腰が痛くて?サービスで抱き上げて運んであげようか」と嬉しそうに軽口たたいている対照的な態度を取るのが好きです
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普段は滅多に素直になれない人が、肌を重ねている時だけは、素直になってしまうのが可愛いです。熱で頭をデロデロに溶かされて何も分からなくなっているところに、「僕が好き?」と尋ねられて。思わず「すき…だいすき!きみがだいすき」と舌ったらずにこぼしてしまい、事後に顔も見れなくなったら良い
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「可愛いって言われんの、嫌!」と恋人に言われたから、きゅんときても黙っているようにしてみたら、ある日恋人に「ねぇ…」と見つめられて。「最近"可愛い"って全然言ってこなくなったね。もう…可愛くなくなっちゃった?」と拗ねた顔をされるので、思わず抱き寄せて「君は可愛いなぁ!」と叫べば良い
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「敬語萌えと一口に言っても、どの組み合わせに1番萌えるかは人それぞれですよね」
1完璧な敬語
2雑な敬語
A恭しい応対
B嫌味ったらしい応対
C媚びるような応対
Dくだけた応対
a常に敬語
b2人きりの時はタメ口
c常に敬語の筈が偶にボロが出る
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煙草の匂いは嫌いだった人が、喫煙者の恋人ができてから、その香りまで愛おしくなってしまうのが甘美です。ベランダですっている身体に近づいて「またすってるの?」と言いながらゆっくりと抱きついて。「…匂い、苦手だったんじゃないの?」と尋ねられたら「君のおかげで好きになった」と甘えてほしい
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「ごめん」と謝りながら肌を重ねると、禁断が匂い立ちますね。「ごめん」と言いながらボタンを外して、「ごめん」と言いながら素肌に口をつけて、「ごめん」と言いながら押し倒して。「なんで謝りながら泣いてるの」と頰に手を添えられて初めて、自分がボタボタと水滴をこぼしていたことに気づけば良い
470
つらい時でもどうしても、相手の負担にはなりたくなくて、寄りかかることができない不器用な人がいじらしい。相手は声にされない苦しみを読み取って抱き締めて、頭を撫でながら「自分が負担になってるとか思わないでね」と囁いて、「いま無性に君を甘やかしたくなったからしてるだけ」と包みこめば良い
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自分の乱れた顔を、相手には見せたくないと思っている人が愛おしい。肌を重ねている最中は身も心も散り散りになってしまうから、どんな表情をしているのかと想像するだけで怖くて、見られるほどに幻滅されそうな気がして。相手はその、我を失った表情にこそ、煽られていることに気付いていなければ良い
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色めいた空気に耐えきれずに饒舌になって、意味のないことをペラペラと口走ってしまう人が愛くるしい。上手く緊張を誤魔化せたと思ったのに、相手に見つめられて、頰に手を添えられて、「緊張してるからそんなにうるさいの?」と囁かれたらもう反論できなくて、「可愛いね」と口付けられてしまえば良い
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無自覚な触りたがりの人は可愛らしいです。密着していることが幸せで、その肌に触れているだけで息が落ち着くようになるから、隣に座ろうと思っただけなのに、気付けば気付かぬ内に腕や膝を触ってしまっていて。「そうやってしてくるの本当に可愛いよね」と笑われて初めて自覚して、羞恥を覚えたら良い
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叶わぬ片思いに苦しむ人が「恋の賞味期限は3年間」という説を知って。3年経てばあの人に、なにも考えずに微笑んで話しかけたりできるんだと思えば光が見える気がして、「早く3年経たないかな」と考えて。「でも、3年経っても終わらなかったら……もう一生終わらない気がする」と自嘲する姿に惹かれます
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「声を抑えて」の一言のもとに雪崩れ込んでしまう姿が、ひときわいやらしい。「抑えなければ」と意識すれば意識するほど全身の感覚が過敏になって、与えられる快感を拾い上げてはたまらなくなってしまって。どうしても我慢ができないと分かって、自らの手でキツく口元を塞いで、耐えることを選べば良い