501
相手の前でだけ弱い姿を見せられるという優しい愛の形は良いですよね。人前では気を張ってしっかり者として振舞っている人が恋人と2人きりになった途端ぐったりと頭を膝の上に投げ出して「……もうちょっとだけこうさせて」と呟き、相手が髪を撫でて「好きなだけこうしてていいよ」と返すのが好きです
502
肌を重ねている時に、声を我慢しようとする人がいじらしい。自分の声を聞かれるのは恥ずかしくて我慢ができないから、必死で唇を噛んで、それでも溢れてしまいそうになったなら手を当てて耐えて。目に涙を溜めて顔を赤くしてまでも耐える姿が、相手にはいっそう扇情的に見えているとは知らなければ良い
503
「優しくして」と縋るのではなく、「優しくさせてくれ」と縋るのが好きです。自分の大切さを知らず自暴自棄になっている相手を抱きしめて、穏やかな手つきに震えるひたいに口付けて、「お願いだよ。優しくさせてくれ。僕は君に優しくしたいんだ」と告げて、ぐずぐずに溶かしていく姿に、夢を見ています
504
表情が変わらないから何考えてるか分からないと思われてる人と、その人と仲が良く「あいつ分かりやすいじゃん」と言ってのける人が好きです。「機嫌良い時と機嫌悪い時で全然違うよ?」と平然としていて。それが分かるのは、自分が相手をいつも見ていて、相手に心許されてるからだと自覚が無ければ良い
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人前では凛々しく強気に振る舞っている人が、相手の前でだけは弱々しい顔をさらけだして甘えてしまっている姿に惹かれます。差し出された膝に頭を投げて髪を撫でられて目を閉じて、「君がいてくれなきゃダメだ」とこぼして、「ずっといてあげるからダメにならなくていいよ」の一言に縋ってしまえば良い
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4月7日にKADOKAWA様より初書籍『世界は2人を愛してる』が発売されます。さまざまな男2人×20の20章構成。男2人組への愛をめいっぱい、惜しむことなく詰め込んだ1冊となりました。全ての男2人組好きのもとへこの本が届きますように!amazon.co.jp/dp/4046018267/
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肌を重ねる直前に、相手の身体に跨って、身につけた衣服を見せつけながら脱いでいく人が妖艶です。一瞬で生まれたままの姿になれるのに、わざと焦らしながらゆっくりと指を動かしていって。我慢できずに相手が思わず手を伸ばしてきたら、ピシャリとはたいて「ちゃんと待っててよね」と笑いかけたら良い
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お酒が身体に回っている時だけ、相手に対して素直になれる人っていじらしいですね。フワフワと浮ついていく頭で目の前の人への愛おしさを感じて抱きついて、「すき…」と舌ったらずに言えば、「もう。お酒入ったからってテキトーなこと言わないの」とたしなめられるので、「事実だよ?」と甘えてほしい
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酔うと普段とは打って変わって甘えたな誘い上手になってしまう人が、魅力的です。相手の肩にもたれかかって、手の平で太ももを辿って、耳に息を吹きかけて。「酔いすぎだよ」と押しのけられたら、「酔ってるよ」とあっさり認めて、「酔った時ぐらいしか素直になれないの分かってよ」と笑いかければ良い
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疲れた時や苦しい時に、相手の顔が浮かんでしまう人が、いじらしいですね。普段は自らを鼓舞していて、1人でも生きていける強さがあるように見せているのに、弱った時は必ず相手を思い浮かべて、今すぐ抱きしめてもらいたいと欲が湧いて。本当はもう1人では生きていけないことを、そっと思い知れば良い
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「興味があるものを見ている時は瞳孔が拡大するため、好きな相手を見ている時の人間は自然目が輝いている」と言われているそうですね。いつも目が合う相手の瞳がキラキラと光を受けているから、「綺麗な人だな」とときめきを覚えて。目が合う理由も目が輝いている理由も、恋心だとは気付かずいれば良い
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緑の瞳はシェイクスピアが書いたとおり嫉妬の象徴ですが、青の瞳は博愛の象徴だったり、赤の瞳は激烈の象徴だったり、紫の瞳は独占の象徴だったりしませんよ。それはそれとして、嫉妬した恋人の翠眼を覗き込んで「緑の炎が燃えるみたいだ」と優美に囁き、手をつねられて笑い声をあげる人は素敵ですよね
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優しいばかりの恋人に、ひどくされたいと願ってしまう葛藤は素敵です。いつも大人でなんでも受け入れてくれて常に笑ってくれるからこそ情熱を疑ってしまって、「ひどくして。君にひどくされたいの」とねだってしまえば良い。全身全霊で愛しているからこそ、優しさだけでは物足りないという歪みが魅力的
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相手をなだめるために、唇ではなく額や頬にするキスが好きです。拗ねて顔を背けたり、怖いと震えたりしている相手を抱き寄せて、ちゅっと優しく唇を落として。「大丈夫だよ」や「機嫌直してほしいな」を伝えて。最初は動揺していた相手も癒されて、落ち着いた証には、今度は自分から唇にキスしてほしい
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年の差のある恋人達がいて、結ばれてからも年上側が、ふとした時に罪悪感を覚えてしまう姿に惹かれます。未来の話をしてもらうたびに、嬉しさと同時に、「ずっと一緒にはいられないんだよな」と変えられない差を実感してしまって。「君と一緒にいられない僕でごめんね」の言葉を必死に飲み込んだら良い
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感情表現が乏しい人が、感情表現が豊かな人に出会って、最初は「笑ったり怒ったり面倒なやつ」と否定的に見ているも、次第に笑顔の可愛らしさ怒った顔のいじらしさ泣き顔の美しさに気がついていき「もっと色んな表情を見たい。心をかき乱して欲しい」と思った時に恋心を自覚する。そんな展開が好きです
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苦しい過去を送ってきた人は、人前では泣けないと言いますよね。泣けない人のかわりに、泣いてあげる優しい人に胸締め付けられます。つらい話も淡々と語ることしかできなくて、「そんな話するならもっと苦しそうにしてよ」と呟いた相手がボロボロ泣くのを見て、「君は心が綺麗なんだね」と呟いてほしい
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素直になれないだけの人が、内心嬉しいのに、「やだ」と正反対のことを口にする姿に惹かれます。相手に甘えたつもりだったのに言葉通りに受け取られて、本当にやめられそうになるから慌ててしまって。「や、ではないです。むしろ嬉しいです。だから…やめないでよ」といやいや告白する羽目になれば良い
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「名前を呼ばれると快楽物質が分泌される」との説があるそうですね。相手がいつも気軽に名前を呼んでくる人だから、最初は馴れ馴れしくて嫌だなと思ったはずなのに、次第に呼ばれると喜びを隠せず返事をしている自分がいて。「もっと呼んでほしい」と思った時にはもう、無我夢中になっていたならば良い
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相手の香りを「移される」瞬間に、甘美な夢を見てしまいます。香水や煙草の香りなど、いつも身にまとっている香りが、触れ合っているうち自分にも移って、1人きりになってからそのことに気が付いて。「肌の下まで染め上げられたみたいだ」と思ったら恥ずかしいのに、香りが移ったことが嬉しければ良い
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初めて相手と肌を重ねる時に、初体験でもないのに混乱してしまう人がいじらしいです。焦がれていた指が繊細に自分の身体に触れて、合わせるのにも時間がかかった瞳が自分にだけ向けられていて、いつもなら気付かない吐息の音すら聞こえる距離で。どんどん頭が焼けて、「…どうしよう」と赤くなれば良い
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人前では泣けない人が幸せのあまり思わずスルスル涙を流してしまった時は、慌ててくる相手に向かって「つらくて、泣いた、わけじゃない、から」と途切れ途切れに訴えて欲しいですし、相手はそれを聞いて穏やかな顔に変わって「君を幸せにできて良かった」と額に優しく口付けてさらに泣かせて欲しいです
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相手をときめかせるためでなく、相手を落ち着かせるためにするキスが美しいです。涙をボロボロ溢している相手を腕の中に引き寄せて、濡れた頬や震える瞼にひとつひとつ唇を落として、「大丈夫だから、落ち着いて」を態度でも表現して。その甘さと柔らかさで、普段通りの落ち着きを取り戻させたなら良い
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相手に触れていると落ち着くと感じてしまう人が、可愛らしいです。特に意味などなく相手の身体にピッタリと密着して、肩に頭をもたれさせて、首筋に鼻を寄せて、肌に触れる髪の感触を楽しんで。「どうしたの?」と微笑まれたなら「どうもしないけどこうしてたいだけ」とますます離れなくなったなら良い