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先日、とある所で出会った生徒さんは字を書くことのつまずきに苦しんでいる。全般的な知的な遅れはなく、話すことに問題なく、運動も得意な方。そのため、ずっと支援にたどりつかなかった生徒さん。ひたすら、たくさん書く特訓をすれば書けるようになると思われてきたのだった。気づかれにくいつまずき
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先月「合理的配慮は特別支援学校や特別支援学級の話だろう」ってある校長先生に言われてがっくりしてたんだ。
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「大丈夫ですか?」と聞くと相手は「大丈夫です」と答えるから「どうかしましたか?」と聞くといいんだね
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ある地域の通級。指導計画を見せてもらったら、ほとんどの子どもに対して、在籍クラスで①姿勢よく話が聞ける、②長時間席に座っている、③苦手なことでも我慢して取り組む、という目標設定が多かったので、全て修正をお願いしてきた。他に支援すべき課題があるから。
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「困った」と言っていいんだ、と思える子どもが増えるといいなあ。「困った」と言ってみてよかった、誰かに相談してよかった、という経験を積み重ねて欲しい
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どんな状況でも何か心に響く一言があると思う人もいるけれど、どんなにあたたかい言葉をかけられても、とにかく何か声をかけられるだけで余計腹が立つ場合もある、ということは知っておくといいかもなあ。
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書きやすい筆記具は大人が準備する必要はあるが、お子さん本人が「これ!」と思ってくれないと難しい。ある特別支援学級の先生(星槎の院生さん)が書字につまずきのあるお子さんのために芯の硬度を検討して鉛筆を準備した。その鉛筆で書いたお子さんは「先生、これでしょう!」と喜んだという。
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先生の「全部ひらがなにすれば子どもは読みやすくなるはず」という捉え方を知ったケースだった。その後もしばしば学校で出会うことになる。
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書字に困難があるお子さんの場合、単に黒板を丸写しさせる特訓をするのではなく、そのお子さんに例えばデジタル付箋の使い方やシンキングツールの使い方を教えることで、自らの考えを整理する方法を身につけてもらう方がよいと思います。お子さんの学び方がひろがるのではないでしょうか
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先日、発達相談にご両親がいらした。そのお子さんのよさ(持っている力)をどうしてもご両親に伝えたいと思ったら、相談時間を延長してしまった。帰り際「子どもたちの教育的サポートをされている阿部さんのような人が日本にもいると知り嬉しかったです。重要な仕事をされてますね」とご両親(英語圏の方)
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この学校では、通常学級の先生も、通級の先生も、特別支援学級(学習室)の先生も、子どもたちにとっては全員が「みんなの先生」となっているので「何で通級の先生が私たちのクラスに来ているの?Aさんのために来たの?」みたいな反応はない
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教育相談員になりたての頃。大学の授業(学校カウンセリング)で習った「その時にどう感じた?」「どう思った?」などのオープンな問いかけでは子どもたちが答えにくいことを知った。そこで選択肢を提示する、気持ちを数値化する、気持ちを色分けする、などの方法で子どもたちの気持ちを知ろうとした
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ASDのAさんに有効だった支援が、ASDのBさんにも有効とは限らない。たまたまAさんには有効だったのかも知れない支援をつい「ASDの子どもたち皆に有効だ」と言いたくなってしまう場合がある。一つの実践例を「皆に有効だ」と決めつけず、Bさんには?、Cさんにならどうだろう?と考えたい
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学校には、高学年くらいになると分からなくても分かったふりをせざるを得ない子どもたちがいます。一生懸命考えて「分からない」と言ったのに怒られる子どももいます。まず「分からない」と言える環境が大切だと思っています。子どもが「分からない」と言えるのはすごいことです。
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巡回先でお話を聞く。相談機関で「あなたのお子さんが発達障害なら支援方法はあるけれども、おそらくお子さんは発達障害ではない。とりあえず様子を見ましょう。後は親であるあなたが気をつけるしかありませんね」というようなことを言われたそう。「むしろどうしたらいいか分からなくなりました」と。
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校長先生方が新任の先生に対して「あれもできない、これもできない、だからきちんと指導して、自信をつけてあげたい」と言うんだけれども「新任なのに、ああいうこともできる、こういうこともできる」とまず校長先生が見方を変えたら、新任の先生に自信つけてあげられるんじゃないかな。
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社内の支援体制向上ということで、上の人たちは障害者支援についての研修(45分)を企画したけれども「なぜ、こんなに長い時間、研修を受けさせられるのか」という社員の声があったなあ。
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「愛着の問題がある子ども」というのを現場の先生はどう判断しているんだろうか。そもそも勝手に判断していいのだろうか。しかも子どもたちの「愛着の修復」をするという先生すらいる。どう判断し、どう向き合い、どう責任を持つのか。中途半端にかきまわした後、子どもを見放すことにならないのか
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すごい反響。皆さん同じような経験をされているんですね。ちなみに和食中心のバイキングなのでフォーク&ナイフもナプキンもありません。
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「問題行動を消そうとするのではなく、より適切な行動を増やすことによって問題行動も起こりにくくなる」ということについて、学校現場ではなかなかご理解いただけないことがあるので、納得して実践していただけて「確かにそのようなプラスの変化が起きた」という報告があると本当に嬉しいですね。
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小学校1年生の教科書を読むと分かりますが、子どもが最初に文を作る学習では、まず主語と述語の関係(構造)を学び、次に練習としてイラストを見て主語と述語の関係に気をつけながら短い文を作るというものです。何もないところからいきなり文を作るわけではありません。文を作るための材料があります。
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これまでに別々の保護者から聞いた話。お子さんが学校で他の子にたびたび怪我させてしまう。(理由はもちろんある)親としていろいろ関わりを工夫したが改善しない。この子に手をかけようか、一緒に死のうかと考えるまでに。で相談機関では「この子はそんなに大変な子ではないですよ」と言われた、と。
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「ペット役をやっていた」という方いらっしゃいますね。園でも確かによく見かけます。いちいちセリフを考えなくてもいいから楽みたいです。
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「あの子はプライドが高いから困っても助けを求めない」と担任の先生は言っていたのだけれども、相談でその子の話をじっくり聞いていくうちに「困っていることがあっても周りに心配をかけたくない」と話してくれたことがある。