阿部利彦(@zubattored)さんの人気ツイート(新しい順)

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「プリントを後ろにまわして下さい」と指示したら、自分の分を取らずにプリントを全部後ろの子に渡す子がいる、と先生が驚いていた。「その子がふざけているのではないとは分かる」と先生。実はその子、知的にとても高い。そして「先生の指示通りに行動した」と捉えることもできるんだよね
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IQが130以上あり通常学級で扱う授業内容(学年相当の)が分かっているため途中で飽きて教室から抜け出すようになった小1のお子さん。ある日ふらっと学習室(特別支援の教室)をのぞき「ここで勉強してもいい?」と言ったそう。今では学習室で上級生用の課題に取り組み、終わったら他の子に勉強を教えている
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この学校では、通常学級の先生も、通級の先生も、特別支援学級(学習室)の先生も、子どもたちにとっては全員が「みんなの先生」となっているので「何で通級の先生が私たちのクラスに来ているの?Aさんのために来たの?」みたいな反応はない
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見学に行った公立小学校は、特別支援学級の名称を変更し、学習室1~8とした。障害の診断がなくても利用できる。また、取り出し指導よりも在籍のクラス(通常の学級)で学習サポートをした方がいいお子さんの場合は通級の先生が学級に入り込んで支援する。プルアウト指導とプッシュイン指導が選択できる
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「場所と時間をどこかに書いてもらうと助かりますが」と言ったら「そういう必要ですか?」と先生。「必要です!」ときっぱりお伝えした
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中学校の先生が「最近の中学生は、部活の試合行くための集合場所と時間を口頭で伝えたのに、きちんと集まれないんですよ」とおっしゃったので「すいません。私も無理です」とこたえた
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学校には、高学年くらいになると分からなくても分かったふりをせざるを得ない子どもたちがいます。一生懸命考えて「分からない」と言ったのに怒られる子どももいます。まず「分からない」と言える環境が大切だと思っています。子どもが「分からない」と言えるのはすごいことです。
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「登場人物の気持ちが分からない」という子どもの「分からない」にも様々な背景があります。考え過ぎて分からなくなることもありますし、現実的にあり得ないから分からなくなることもあります。人の気持ちが理解できない冷たい子であるとか、「教育の敗北」であるとか、決めつけないで欲しいのです
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その子は、赤い魚の気持ちなら分かるかもと。スイミーのようには早く泳げないから、食べられてしまう側だと。
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登場人物の気持ちが分からない子は想像力が欠如しているという捉え方も確かにあります。しかし、スイミーの気持ちが分からないと答えた子は「魚ではないから海のくらしがどんなものが分からないし、お友達を食べられたことがないし、スイミーみたいに早く泳げません」と理由を説明してくれました
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「三枚のおふだ」でも「あなたが小僧だったら」ではなく「もし山姥に追いかけられたとしたら三枚のお札をどう使うか、あなたならアイデアある?」と聞いた方がイメージしやすいことがある。「もしあなたが他人だったら」ではなく「もしもあなたがこういう状況だったら」の方が物語とつながりやすい
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「もしあなたがごんぎつねだったら」に「きつねじゃないから分かりません」と真面目に答えたお子さん。「ある人のために、その人には気づかれないようこっそり何度も良いことをしてあげている。そんな時、気づいて欲しい気持ちもあると思う?」と聞くと「ぼくだったらあると思います」と答えてくれた
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そうか、「不登校のお子さんがオンラインで学習できるようになると余計学校に来なくなるからよくない」という発想もあるのか。どこでも学べる時代っていいな、と思うんだが
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算数の文章問題を解いている時、子どもが「足すの?引くの?かけるの?割るの?」と聞いてくる時には、問題の意味が分かっていないということなんだよね。その時に大人がやってはいけないのは「ここに、合わせて、って書いてあるから」とすぐ言葉だけに注目させることだったんだ
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ある特別支援学級の先生が大切にしていることをお話してくれた。「日常の当たり前と思える生活も苦労している子どもたちです。いろいろ配慮しても、学校でうまくいかなくてイライラすることも多いので、子どもたちが次の日までそのイライラを持ち越さなくてすむようにまず心がけてます」ほんと、大切
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就労している発達障害者の方々へのインタビューで、興味深いお話が。何人かの方から、支援の専門家に求めることとして「書籍に書いてあるような発達障害の基礎知識のようなことではなく、より具体的な助言が欲しい」「あいまいな共感や叱咤激励ではなく建設的なアドバイスを」など共通する内容があった
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巡回先で、授業中ふらっと教室を出ていくお子さんと出会うことがある。中には医療機関から「この子は発達障害ではない。何の問題もありません」と言われてくることもある。そうなると先生方は「じゃあ、ちゃんとできないのは単なるわがままなんだ。厳しく叱ろう」と判断してしまう場合もあるんだよな
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子どもにとって先生から⭕をもらうことは大人が思っている以上に重要なことだと親になって知った。うちの子が小2の頃、ノートやテストに絶対に⭕はつけない、❌と点数だけつける、というポリシーの先生が担任になった。「今日も⭕もらえなかった。お勉強うまくできない」と我が子はよく悲しんでいた
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作業療法士をしているゼミ生から「姿勢保持と手の巧緻性は関係している」という話を聞いて納得した。実は親指が重要な役割をはたしている、と教えてもらって「そういえば親指の機能ってふだん気にしてないな」と思った
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ここ数年、中高生で生徒本人は困っていて受診を希望しているけれど、保護者が反対する、というケースに出会う機会が増えた
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「発達障害のお子さん=問題行動」みたいに捉えている人がいるんだけれど、小・中学校には全般的に知的な問題はないけれど静かに困っているお子さんがかなりいるんだけどな
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書字に困難があるお子さんの場合、単に黒板を丸写しさせる特訓をするのではなく、そのお子さんに例えばデジタル付箋の使い方やシンキングツールの使い方を教えることで、自らの考えを整理する方法を身につけてもらう方がよいと思います。お子さんの学び方がひろがるのではないでしょうか
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板書について「書くことは考えをまとめることにつながるから書字困難の子も頑張って欲しい」という意見があったけれども、書字につまずきがあるお子さんは黒板をうつすことにエネルギーを消費して、書きながら板書の内容を理解する、書きながら自分の考えをまとめる、を同時に行うのは難しいのです
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小学校低学年からずっと書くことに苦手さがあるお子さん。WISCでも処理速度がかなり落ち込んでいるのだけれど、学校が「全ての教科で黒板をうつしきる」という目標を設定しようとしていたので、説明をして目標修正してもらった
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子どもがちゃんと「困った」と言うことができているのに「そんなこと大したことではないよ」「気にするな」「そんなことで困らないの」「我慢が足りない」と大人が返す場合がある。で、子どもがあきらめて困っている気持ちをひっこめてしまうことってあるよな