阿部利彦(@zubattored)さんの人気ツイート(古い順)

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読書感想文を書くのが好きという子もいるのかも知れない。コンクールにチャレンジする子とか。でも親子共にしんどい思いをすることが多いんじゃないかな。特に夏休み後半の辛い記憶。国語の授業で感想文の書き方はあまり扱われない。感想の表し方をきちんと習っていないのに感想はよく求められる。
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発達障害の就労支援について専門家にお話をうかがう。「障害者を雇う、というと、簡単でつまらない仕事を無理矢理に作り出す企業も多い。当事者にとってはやりがいのない仕事ばかり。そうではなくて、きちんといい仕事をしてもらうことで、全体の業務負担軽減にもつながるわけです」とおっしゃっていた
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就労支援のケース。「Aさんは最近仕事に慣れてきたため、仕事が雑になってきた」という記録があった。Aさんは手の巧緻性や目と手の協応動作に課題があるため、慎重に作業をしていたが「そろそろもう慣れたはずだからスピードアップしなさい」と言われ、焦ってミスが増えた、ということが分かった。
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意外に思われるかも知れないがまだまだ「発達障害の人には単純作業をしてもらう」というような考えは強い。しかも「単純作業=負担の少ない仕事」という見方も。
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同じことを何度も何度も繰り返せば、長時間やれば、必ず上達するはず、という思い込みも。
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以前もつぶやいたLDの子(小学校高学年)の話。「先生(通常学級)が私のプリントだけ全部ひらがなにしてくれたんだ。でもすごく読みにくくて」と私に話してくれたので「かえって読みにくいね。先生に伝えようか?」と聞くと「せっかく先生が優しくしてくれたのに?いいのかな?」と悩んでいる様子だった。
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先生の「全部ひらがなにすれば子どもは読みやすくなるはず」という捉え方を知ったケースだった。その後もしばしば学校で出会うことになる。
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イラストでわかるDCD(発達性協調運動会障害)の子どものサポートガイド/合同出版からいただきました。二冊入っているのかな、と思ったら、これは分厚い。まだサッと目を通しただけですが、これはおすすめです。
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ここ数年、就労支援で出会うのは、テレビなどに出演されている発達障害の中でも突出した強みがある人とご自身を比較して悩まれる方々だ。
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書きやすい筆記具は大人が準備する必要はあるが、お子さん本人が「これ!」と思ってくれないと難しい。ある特別支援学級の先生(星槎の院生さん)が書字につまずきのあるお子さんのために芯の硬度を検討して鉛筆を準備した。その鉛筆で書いたお子さんは「先生、これでしょう!」と喜んだという。
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先生から「学級の子どもたちの心を一発でつかむ一言があったら教えて下さい」と言われたので「そんな都合のよい一言はないし、もしもそういう言葉があったとしたらかえって怖くないですか?」と返した。
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他の先生から「だらしない、意欲の低い子どものやる気スイッチを押す方法はありませんか?」と言われたので「人にやる気スイッチなるものがあるのだとしたら、まず自分のスイッチを押したいです」と本気で答えた。
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どんな状況でも何か心に響く一言があると思う人もいるけれど、どんなにあたたかい言葉をかけられても、とにかく何か声をかけられるだけで余計腹が立つ場合もある、ということは知っておくといいかもなあ。
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算数では先生が黒板に文章題を書く。多くの先生が「先生の書くスピードに合わせノートに写しましょう」という指示。しかも、写しながら子どもたちは文章題の内容や何を問われているのかをつかんでいる、と思っている先生も多い。学びにつまずきのある子はこれが厳しい。
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ケース会議で、ある先生が「子どもの出来ていないことを怒る、っておそらく一般の人もできますよね。そうじゃない見方で子どもと関われるのが、本来は我々教師なんですよね」と言っていて「なるほど」と思った。
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先生の左遷先を特別支援学級にする、という考え方を学校長や教委が改めなければならない。
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前にもつぶやいたが、特別支援学級を大切にできない学校は、子どもたちを大切にしていない学校だと思っている。
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特別支援学級を担任するには通常の学級とは異なる専門性が必要となる。指導上の困難さもまた違いがある。そのことをしっかり分かっている校長先生や教委が「この先生は通常の学級ではなく特別支援学級でこそ力が発揮できる。大切な子どもたちをあずけられる」と判断して配置しているならば。
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ある小学校の先生方による教育実践。授業中の子どもの気になる行動は、①先生の説明がかなり長い時、②ずっと子どもに背を向けた状態での板書時間が長い時、③子どもたちに今は何をする時間かを明確に伝えていない時、④活動の切り替えを明確に伝えていない時、などに起きやすい、とまとめてくれた。
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地域的にも非常に難しい中学校。数年前までずっと荒れていたが、かなり落ち着いた。「どうして生徒たちが落ち着いたのだと思いますか?」と先生に聞いたら「まず生徒たちを叱らなくしたからだと我々は考えています」ときっぱり。この学校の具体的実践は今年度じっくりと確かめていきたい。
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先日、あるASDの方が「食に全く興味がない」さらには「空腹感というのが分からない」と教えてくれた。
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フルーツバスケットって、自分の決まった椅子や位置にこだわるお子さんにはしんどい遊びなんだなあ。
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数を数える、数を書く、数の質問をするのが好きな4歳の子。数以外の会話は難しく、先生が例えば「トイレに行きたいの?」と聞くと「トイレに行きたいの?」とかえしてくる。ところが先日の巡回で一緒に数を数えて遊んでた時に「あれ、いくつまで数えたっけ?」と聞いたら「わかんない」と言ってくれた
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授業中先生がわざとミスをして児童・生徒に指摘させる方法、いわゆるダウトのしかけを知った当初は「とても面白いやり方だな」と思った。実際に授業を見ると、分かっている生徒は盛り上がる。しかし勉強の得意でない生徒たちにとってはダウトは「ゆさぶり」でなく混乱のきっかけになることが多い。
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先日、発達相談にご両親がいらした。そのお子さんのよさ(持っている力)をどうしてもご両親に伝えたいと思ったら、相談時間を延長してしまった。帰り際「子どもたちの教育的サポートをされている阿部さんのような人が日本にもいると知り嬉しかったです。重要な仕事をされてますね」とご両親(英語圏の方)