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ここ数年、就労支援で出会うのは、テレビなどに出演されている発達障害の中でも突出した強みがある人とご自身を比較して悩まれる方々だ。
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通常学級でのある先生の授業を見学して。発達障害の子どもたちにも分かりやすい授業というのは、先生方の多くがイメージする「内容を簡単にする」ということではなく、一例として、場面場面でどこ(あるいは何に、誰に)にどのように注意を向ければよいか、が明確になっている授業なのだな、と感じた。
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作業療法士をしているゼミ生から「姿勢保持と手の巧緻性は関係している」という話を聞いて納得した。実は親指が重要な役割をはたしている、と教えてもらって「そういえば親指の機能ってふだん気にしてないな」と思った
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そうか、「不登校のお子さんがオンラインで学習できるようになると余計学校に来なくなるからよくない」という発想もあるのか。どこでも学べる時代っていいな、と思うんだが
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「出来ないこと」は全く悪いことではない。子どもたちが「出来ないこと」を恥ずかしいことだと思わない学校にしたい。それでも「出来ない人いる?」と聞かれて「はいっ!!」と挙手できる子どもは少ない。だからこその声かけ。安心して援助を求めることのできる一歩から。
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同じことを何度も何度も繰り返せば、長時間やれば、必ず上達するはず、という思い込みも。
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就労支援(一般就労)を長く担当している専門家の方から聞いて「なるほど」と思ったのは「発達障害の人の中には過集中タイプがいて、短い時間では同僚よりもむしろ仕事がこなせる。しかし、ある時間を過ぎると集中力が急激に落ちる。結局1日の仕事量としては同僚より少なくなってしまう」ということ。
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先月「合理的配慮は特別支援学校や特別支援学級の話だろう」ってある校長先生に言われてがっくりしてたんだ。
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いじめる側はどうやったら相手が傷つくかをよく知っている。ある意味、人の心がよく分かっている。人の心が分かるからといって繊細な心や響く心の持ち主とは限らない、ってところが厄介なんだよね。
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どんな状況でも何か心に響く一言があると思う人もいるけれど、どんなにあたたかい言葉をかけられても、とにかく何か声をかけられるだけで余計腹が立つ場合もある、ということは知っておくといいかもなあ。
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分かりにくい授業はそのままにしておいて、集中して聞く訓練とか、我慢して姿勢よく座っている訓練とか、子どもの側だけ変えようとする考え方はかなり根強い。
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ケース会議で、ある先生が「子どもの出来ていないことを怒る、っておそらく一般の人もできますよね。そうじゃない見方で子どもと関われるのが、本来は我々教師なんですよね」と言っていて「なるほど」と思った。
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発達障害のある若い人たちのお話を聞く機会がたびたびあるのだけれど、お話の中に理解者・支援者としてお母さんはよく出てくるが、お父さんが出てくることはほとんどないよね。
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発達障害のある子どもの遊びに本気でつきそうと「好き=得意」とは限らないことが分かる。好きな遊びならうまくいかなくても、得意でなくても続く。必ずしも「得意=楽しい」でもない。むしろ「好き」であれば、得意でなくても楽しむことができる。つきそっている大人が飽きてもまだまだ楽しんでいる。
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発達性ディスレクシアの専門家といえば宇野彰先生。先生によると、ひらがなの習得が出来ないと、カタカナ、漢字の習得はかなり難しいとのこと。ただし、就学後に適切な教え方をすることが重要で、年長さんの時に焦ってひらがなの特訓などを無理にしないように、とも。早ければいいわけではないとのこと
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私立小学校で「下敷きを使うのを忘れたら授業中でも廊下に立たされる」「教科書を事前にロッカーから持ってくるのを忘れた場合教科書を見てはいけない」等のルールがある、とそこの支援員さんから聞き、驚いた。支援員さんも「先生の指示に従えないと授業を受けさせてもらえない。これでいいのか」と。
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繊細な人に「気にするな。もっと図太くなれ」ってアドバイスをよく聞くけど、鈍い人に「もっと繊細になれ!」って言ったら出来るようになるんかな。
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「問題行動を消そうとするのではなく、より適切な行動を増やすことによって問題行動も起こりにくくなる」ということについて、学校現場ではなかなかご理解いただけないことがあるので、納得して実践していただけて「確かにそのようなプラスの変化が起きた」という報告があると本当に嬉しいですね。
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この学校では、通常学級の先生も、通級の先生も、特別支援学級(学習室)の先生も、子どもたちにとっては全員が「みんなの先生」となっているので「何で通級の先生が私たちのクラスに来ているの?Aさんのために来たの?」みたいな反応はない
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「黒板を必死になって生徒が書きうつす」ということも少しずつ変わってきている。ある中学校では黒板とモニターを併用。モニターに先生が提示した資料はGoogleクラスルームにアップされているので、生徒は自分のペースでスライドを操作し、ポイントを書く、スライドを見返して確認する、が可能となった
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「こまったことがあったらいつでも言ってね」と声かけしても「いつでも、っていつ?」と悩む子もいる。
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「困った」と言っていいんだ、と思える子どもが増えるといいなあ。「困った」と言ってみてよかった、誰かに相談してよかった、という経験を積み重ねて欲しい
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先生が「分かった?」と聞くと子どもは分からなくても「分かりました」と答えるのは、学校で「指示は一回できくこと」という考え方が根強いのとも関係があると思う。子どもが「分かりませんでした」といったら「ちゃんと聞いてないからだろう!」と怒られることは多い。だから分かったふりをする場合も
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希望研修に参加された先生が「通常の学級における支援の必要性を周りの先生に伝えても、社会に出たら支援などないから学校でもしない。それが子どもたちの将来ためだ、と理解してもらえない」と書いていた。支援が必要だと思っているその先生がまず地域にいらっしゃるだけで本当にありがたいと思う。