阿部利彦(@zubattored)さんの人気ツイート(いいね順)

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教育相談員になりたての頃。大学の授業(学校カウンセリング)で習った「その時にどう感じた?」「どう思った?」などのオープンな問いかけでは子どもたちが答えにくいことを知った。そこで選択肢を提示する、気持ちを数値化する、気持ちを色分けする、などの方法で子どもたちの気持ちを知ろうとした
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巡回先で、授業中ふらっと教室を出ていくお子さんと出会うことがある。中には医療機関から「この子は発達障害ではない。何の問題もありません」と言われてくることもある。そうなると先生方は「じゃあ、ちゃんとできないのは単なるわがままなんだ。厳しく叱ろう」と判断してしまう場合もあるんだよな
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学校の様々な刺激に敏感な子どもたちが、帽子をかぶったり、フードをかぶったり、あるいは首にタオルを巻いたり、それだけで少し安心して、苦手なことにチャレンジできる場合があるんだけれど、常識人の「理由はどうあれ部屋では帽子をとるのがマナーなんですよ」の一言でかたづけられてしまうのが残念
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絵本のタイトル、正しくは「ちくちくとふわふわ」[CHICORA BOOKS(ちこらブックス)]でした。
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算数の文章問題を解いている時、子どもが「足すの?引くの?かけるの?割るの?」と聞いてくる時には、問題の意味が分かっていないということなんだよね。その時に大人がやってはいけないのは「ここに、合わせて、って書いてあるから」とすぐ言葉だけに注目させることだったんだ
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授業での話し合い場面を見ていると勉強になる。基本は声のデカイ子の意見が通る。自分の意見が通らないと怒り出す子もいて、だんだん周りがおれるようになる場合も。グループ内にクラスの人気者がいて、その子のファンが多いと、当然人気者の意見が勝つ。高学年になるといつも正解する子の意見も強い。
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ASDのAさんに有効だった支援が、ASDのBさんにも有効とは限らない。たまたまAさんには有効だったのかも知れない支援をつい「ASDの子どもたち皆に有効だ」と言いたくなってしまう場合がある。一つの実践例を「皆に有効だ」と決めつけず、Bさんには?、Cさんにならどうだろう?と考えたい
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「あの子はプライドが高いから困っても助けを求めない」と担任の先生は言っていたのだけれども、相談でその子の話をじっくり聞いていくうちに「困っていることがあっても周りに心配をかけたくない」と話してくれたことがある。
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発達障害のお子さんの中には、勉強が出来ないのではなく、教科や内容に関して勉強のやり方を知らない場合がある。それで苦手と思い込んでいる。しかし自分に合った学習方法、効率的な学習方法を学ぶことで、出来るようになる子もいる。支援者と共に「自分に合った学び方を学ぶ」機会を持つことは大事だ
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「あの子と同じグループにしないでくれ、なんて言うのは小さいうちだけ。高校くらいなると無くなりますよ」と聞かされてきたが、いろいろな学校を巡回すると生徒間、学生間でもけっこうある話だった。
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「大丈夫ですか?」と聞くと相手は「大丈夫です」と答えるから「どうかしましたか?」と聞くといいんだね
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なぜ連携が必要かというと、担任の力不足ということではなくて。高学年以降にもなると、子どもたちは「ずるい」とまでは口にしても、それ以上のことを、本音を担任に語れるか、というと、それは関係上なかなかに難しい話なんだろうな、と感じてきたからです。まあ、いろんなケースはあると思います。
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先日、とある所で出会った生徒さんは字を書くことのつまずきに苦しんでいる。全般的な知的な遅れはなく、話すことに問題なく、運動も得意な方。そのため、ずっと支援にたどりつかなかった生徒さん。ひたすら、たくさん書く特訓をすれば書けるようになると思われてきたのだった。気づかれにくいつまずき
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子どもにとって先生から⭕をもらうことは大人が思っている以上に重要なことだと親になって知った。うちの子が小2の頃、ノートやテストに絶対に⭕はつけない、❌と点数だけつける、というポリシーの先生が担任になった。「今日も⭕もらえなかった。お勉強うまくできない」と我が子はよく悲しんでいた
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「今年だから、ということではなく、夏休み期間中、家で何も特別なことはなく過ごしている子はいるので、2学期スタート時に夏休みの思い出をクラスで語らせたり、書かせたりしないようにしている。子どもたちがゆったり安心できる学級開きを心がけてたい」とある先生がおっしゃっていた。
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お子さん本人の困っていることと、先生が支援したいこと、保護者が心配していることがずれていることはある。かなり前だが、先生は対人関係の支援(SST的な)が必要と思い、保護者の方は給食時の配慮を望んでいた。お子さんに聞くと「授業が分からないのでそれが一番辛い」と教えてくれた。
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この問題は、もちろん担任の先生の負担も大きいので、外部との連携も含めチームで対応していく必要があると思っています。
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園の先生「子どもと言語指示だけで関わってきました。言葉数を増やせば分かってくれると思ったけど言葉数が増えれば増えるほど子どもたちは混乱することが。構造化や視覚化をすれば言葉少なでも子どもたちは分かってくれるんですね」私「そうです。目指すはノッポさんですね」先生「それ誰ですか?」
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これまでに別々の保護者から聞いた話。お子さんが学校で他の子にたびたび怪我させてしまう。(理由はもちろんある)親としていろいろ関わりを工夫したが改善しない。この子に手をかけようか、一緒に死のうかと考えるまでに。で相談機関では「この子はそんなに大変な子ではないですよ」と言われた、と。
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昔のことだけれども、教育相談員の中には子どもに無理やり自己開示させたがる人もいた。学校にも「子どもに自己開示させて当然」といった風土があるかもなあ、と気づいた。「さあ、正直に話してみて」ってよく使うけど、正直に話してその子が損することってかなりあると思うし。
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発達障害の人に対して「子どもに対するように話しかける人が時々職場にいる」という。「その人はやさしく接しているつもりだけど、そういうやさしさじゃなくてですね」という話になった。
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「愛着の問題がある子ども」というのを現場の先生はどう判断しているんだろうか。そもそも勝手に判断していいのだろうか。しかも子どもたちの「愛着の修復」をするという先生すらいる。どう判断し、どう向き合い、どう責任を持つのか。中途半端にかきまわした後、子どもを見放すことにならないのか
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校長先生方が新任の先生に対して「あれもできない、これもできない、だからきちんと指導して、自信をつけてあげたい」と言うんだけれども「新任なのに、ああいうこともできる、こういうこともできる」とまず校長先生が見方を変えたら、新任の先生に自信つけてあげられるんじゃないかな。
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ケース会議にて医者ではない方が「この子は愛着障害」というので「どうしてそう判断したのですか」をたずねると「だって日本では大人の1/3が愛着障害なんですよ」と。愛着障害って言葉、使いたくなるんでしょうね。でも、その子をどう支えるか、にはつながりにくい気がします。
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意外に思われるかも知れないがまだまだ「発達障害の人には単純作業をしてもらう」というような考えは強い。しかも「単純作業=負担の少ない仕事」という見方も。