552
「わかる快感」が「わからないストレス」を超えると、人は学ぶようになる。
554
その意味で、初年次教育ではかなり手を尽くす必要があって、それ以降は本人次第ということになるのだろうな。
555
何かを選んだ理由の説明が「なんとなく」でOKな世界で暮らしたい。
556
大学院が無償化されたとしても、社会が学位の価値を軽んじたままであれば進学者は増えないよね。
557
オンライン授業に移行したことによって生じる格差の本質は、「自己管理能力の差異による格差」である。機器ではない。
558
インターンシップを「させていただく」じゃなくて、インターンシップを「してやる」くらいの気持ちでいいと思うんだよね。人手不足なんだし。
559
初年次生で単位取得状況が良くない学生にその理由を尋ねると、その多くが「適当にやってても単位取れると思ってました」で、これも「大学=遊んでても大丈夫」いう昔のイメージの名残であろう。
560
学生がよく言う、この学部に来たからには、みたいな枕詞で語られる将来設計って、かえって選択肢を狭めているような気がするんだけどな。
561
何が参考に値する文献なのか、という吟味なしに、参考文献を選んではいけない、ということを早い段階でどう教えるかを真剣に考えないといけない。
562
「せっかく○○中学・高校に来たんだから、次は最低××大学くらいのレベルには進学しなくちゃ」とか「××大学を出たのだから有名企業に就職しないともったいない」とかいう損得勘定に縛られ続けることになりかねません。
563
そりゃブレると糾弾される社会だと、決断を先送りしようとしますよね。
564
もちろんアルバイトはアルバイトで、得られるものもあるし、お金も稼げるから、それをすること自体否定するつもりはないが、それでも大半の時間をそれに費やしたのは、大人になるとそれで良かったのか疑問に思うのである
565
GPAの数値など、教員が半分変わったら全く変わってしまうようなものなのである。
566
大学が対面授業に及び腰なのは、学生に健康被害が出ることもさることながら、社会的に非難されることを恐れているからです。だから、対面授業再開を主張するのであれば、大学にそれを求めることと並行して、感染者が出たら公表したり、それを責める世間の風潮を是正する方法を考えないと実現は困難です
567
関わりを避けようとするこのご時世、グループワークが好きな学生って素晴らしくて、15分くらい経つとすぐ「うちのバイトの店長がさ〜」みたいな話題でグループを盛り上げてくれる。
568
こいつバカだなと思われたって、とにかく聞きたいことを聞けるのが学生の特権なのです。
569
教員は、ルールとしてコピペを問題視しているというよりも、学問に対する敬意がないことに失望を覚えるのである。
570
別に40某で受験を考えること自体は変なことじゃない、ということは強調しておきたい。
571
「授業のやり方も、評価の方法もバラバラで大変、統一してほしい」。
お気持ちは察しますが、大学の大事な機能の一つに、「わけわからない大人たちに振り回されない能力を身につける」、というのがありまして、その意味では大事な学びをしている過程とお考えください。
573
しかし、「この辛い状況が終わったら夏休みだー、遊ぶぞー」みたいなご褒美がない中で、学生は何を目標に頑張っているのだろうか。
574
周囲から浮くことを極端に恐れている学生たちに言いたいのは、その周囲の人の99%とは卒業後に会わないということ。
575
自己啓発本がどうとかではなく、自己啓発本を勧めるという行為に違和感があるのである。人は読みたい本を読みたいように読めばよい。