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学生と話していると、大学生の時のしんどさの正体は、幸せの指標が①学歴の高低/②友人の多寡/③就職の成否、の3つしかないと思ってしまっているところにあるように思うのですよ。
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就活の段階まで、あらゆることに保険をかけて生きてきた結果、最終的に進む方向が一つに決められない学生がすごく増えている。
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4回生の皆様、泣いても笑ってもあと数ヶ月で働き始めます。まとまった自由な時間があるうちに、やりたいことをやっておいてください。
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テレビを見て、ジャンプだけを読んでいれば良い時代はもう遠い過去である。
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「体育会系○○部所属」と最後に1行書いてあるレポートをどう扱えばよいか、140字以内で答えなさい。
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適宜自分にメールで送るか、クラウドで管理するのじゃよ。
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私は対面で「授業をすること」はそれなりに意味があると思うが、それよりも、ある学生は最前列で授業を受け、ある学生は後ろでスマホでゲームをし、またある学生は最後の授業しか来ない、そんな自分とは「違う」人たちが集う場に身を置くことが大事。
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誰も知り合いがいないパーティーに行く気がしないように、入学当時からオンライン授業しかなくて、友達ができていなければ、対面授業になっても行く気がしなのもむりないわけですよね。
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「おもしろい」授業というときのおもしろいは、interestingであるべきなのだが、どうもfunnyを求めている学生が多い気がする。だとしたらサンドウィッチマンには絶対かなわない。
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最近の学生は、喋りだしに「なんか」を付けないと喋れない魔法にでもかけられているのだろうか
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偏差値的にあまり優れていない大学に行くと、「所詮、〇〇大学だし」みたいな雰囲気があるので、まずそれに飲まれないようにするのが大事。
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新入生は本来であれば、来月から2ヶ月間の休みという人生で経験したことのない「暇」を手に入れて、良くも悪くも自由に過ごせる経験をできるわけだが、今回は自粛せねばならず、その意味で言うと、失ったものは対面授業だけじゃなくて、まさに「大学生活」なんだよね。
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レポートを書く学生の皆様。「文章は人なり」です。適当な文章を書くという行為は、自分を雑に扱うことと同義です。
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学生の指導に手を抜くと、なぜか優しいという評価を受けることを「教育のパラドックス」といいます
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大学入学共通テストのような試験のときにいつも思うのだが、3人掛けの机の真ん中になったらもうそれだけで私は実力が出せないだろうな、ということ。
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授業評価アンケートの自由記述欄。
「明るくて印象が良い」「スライドがおしゃれ」「トーク力がすばらしい」などを見て、いよいよYou Tuber的なものとして見られている感が否めない
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なぜ本をたくさん読まないといけないかというと、少しだけだと内容を鵜呑みにしてしまって、「本に読まれてしまう」からです。
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新入生のガイダンス資料に載せたい。
「ひとりでいるのがこわくなるようなたくさんの友達よりも、ひとりでいてもこわくないと思わせてくれる何かと出会うこと」
折々のことば:2079 鷲田清一 asahi.com/articles/DA3S1…
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私の論文など100人も読まないのに、私のつぶやきは万単位で見ていただけるという現実に、アカデミアの枠内のみで何かを発信することの意味を考えざるを得ない。
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3年は雰囲気の良かったゼミが、4年になって就活の明暗が別れていくにつれて、ギスギスしていくのほんと嫌だ。
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就職相談会というのは、ある程度就活をしている学生には意味があるが、全く動けていない学生には敷居が高すぎて行く気にすらなれないわけで、その意味で本当に必要なのは、「就職したくないけどなんかやんないとやばいと思ってる会」である。
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30歳を過ぎて大学に行った場合、その学歴がその後の人生を決めるかというとそうではない。なので、問題の本質は学歴社会ではなくて新卒一括採用の仕組み。
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高校までと大学からの評価の違いがよくわかっていない人が多そうなので、簡単に説明すると、高校までは習ったことをどれだけ正確に出力できるかが大事で、大学以降は習ったことと自分で学んだことを統合して、習ったこととは異なる自分の見解を導き出すことが大事(ただし分野による)
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20年前の大学は、出席もインターンもほとんどなく、授業も時間通りに始まらず、休講もバンバンあった(補講なし)。考えてみればそういう「ゆるさ」「自由さ」が大学らしさを担保していた。
それらがすべてなくなった結果、高校の延長みたいな大学になってしまった。