501
案件にもよるのだろうが、ブレない姿勢が評価される社会よりも、間違ってたら謝って軌道修正する姿勢を評価する社会のほうが良いと思うんだよな。特に今みたいな経験したことがない事態に対処しなきゃいけないときは。
502
「大学のグローバル化が必要」という要請と、「箱根駅伝の本戦に出場できる外国人は1名まで」という規制の矛盾。
503
膨大な知識の蓄積を目の当たりにして、自分がこれから学ばなければならないことの多さに愕然とする、という経験を大学の早い段階でしておくとよいです。なぜなら知識に対する敬意を持たないと、学ぼうと思わないからです。
504
大学に入学していない人に、受験のアドバイスを求めてもしょうがないのに、教員に就活の相談をしてしまうのはなぜだろう。「やったことないんでわかりません」としか答えられないと思うのだが。
505
Amazonの商品のレビューに「ダンボールが潰れていた」と書いてあったら、そういうことじゃないって思うはずなのに、授業評価アンケートには「教室が寒かった」とか書いてあったりする。
506
大学は学び方を学ぶところなので、
「大学で学んだことなんて役に立たない」とか言う人は、本来的な大学の学びをわかってないし、在学中に学んでないと判断してほぼ間違いない
507
でも論文を書く作業って、問を立てて、適切な情報源を探して、それを読解して、最後に自分の言葉で論理的に書くっていう、卒業後も自分で学ぶために必要な営みが全て含まれているんですよ。
508
学びの集大成のために卒業論文を書いているというよりは、論文みたいなわけわからない世界から永遠にさよならするための「卒業、論文」みたいな心境の人がほとんどだろうな。
509
「その日はwi-fiがつながらず課題が出せなかった」と連絡してきた学生が、同日〆切の他の科目の課題を出していたことが発覚した場合の教員の適切なふるまい方を140字以内で教えてください。
510
内容の性質にもよるけど「過去の発言と整合性がない」ことをすべて駄目なことだとしてしまうと、学ぶことそのものの否定になっちゃうよね。学んだ結果、自分の意見が変わることは良いことなので。
511
退学や休学が問題なのではなく、退学や休学が人生の不利になるような社会が問題なのである。
512
もちろん不本意な退学や休学は問題だけれども、一般的に、辞めるとか途中で休むとかが一律に問題と捉える前提それ自体が偏った見方だろう。そしてこれ、過労死とかの土壌になるような見方。
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「画面の後ろにある本、全部読んだんですか?」
教員に最も聞いてはいけないことの1つですので、気をつけましょう。
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大学っていわば定額で学びたい放題のサブスクなんだけど、4年生でたくさん授業取っている学生はほとんどいない。
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30歳を過ぎて大学に行った場合、その学歴がその後の人生を決めるかというとそうではない。なので、問題の本質は学歴社会ではなくて新卒一括採用の仕組み。
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学生の頃は「お忙しいのにすみません」って社交辞令みたいなもんだろ、と思っていたけど、大人になるとお忙しい人は本当にお忙しい。
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あの先生優しいよね、って言うけど、大半は手を抜かれてるだけだよ。
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「学ぶ気がないなら大学に来るな」とよく言われるけど、私が大学生なら、それなら大卒と高卒で生涯賃金を一緒にしてから言えよ、と思うだろうな。
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午前中に授業があると疲れて論文が書けず、午後に授業があるとそわそわして論文が書けず、夜は眠くて書けないので、結局論文は書けない。
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礼儀正しさっていうのは、マナーというよりも、自分を守る技術なんですよ。
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過剰にマナーを強要するつもりは毛頭ないんだけど、提出期限を守れなかったときに、「まだ出せますか?」1行で問い合わせをしてくるのって、戦略として間違っていると思うんだよな。ポーズでもいいから反省の弁があると、事案によっては展開が変わるよ。
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「ミュートになっていない人がいます」って、チャットのプライベート機能を使って教員に教えてくれるのはとてもありがたいんだけれど、最初からオープンに「誰かミュートになってないので確認してみてください」ってチャットに書き込める学生を社会は求めているのではないかな。
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確かに昔に比べて今の学生は良く学ぶんだけど、学ぶことを好きになっているからというよりも、「単位落としたらどうしよう」「留年したらどうしよう」「就職できなかったらどうしよう」っていう「不安」があるからそうなっているんだよね。そして「不安」が人のパフォーマンスを上げることはあまりない
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たまたま手に取っただけの本を何の吟味もせず、ただ「本だから」という理由で参考文献にしてしまうのは、たくさん本を読んでないからです。
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なぜ本をたくさん読まないといけないかというと、少しだけだと内容を鵜呑みにしてしまって、「本に読まれてしまう」からです。