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全体に「何か質問ありますか?」って聞いてもシーンとしてて、ダメもとで「○○さん、何かあります?」って個別に聞くと、ものすごく重要な論点を含んでいる質問が出ることがあって、もし個別に聞かなかったらものすごくもったいないことになってたなぁと思う場面が多々ある。
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そういう選択をする個人を嘆いているわけではなく、そういう選択を強いる社会を憂いているのだが、どうもそのように受け取ってもらえないらしい。
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就活に役に立つ、ということが最優先事項にならざるを得ない学生生活って、つまらないだろうなぁ。
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ゼミのまとめ役をやりたい学生が増えている理由が、就活に役に立つからという、どう考えてもため息しか出ない現象が起きているらしい。
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「自分の部屋がないので親と一緒に授業受けています」
かいしんのいちげき。教員に10,000のダメージを与えた。教員はしんでしまった。
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学生の皆さま。もし10人で集まる機会があったら、3人が寝て、4人がスマホを見て、2人が聞いている、という状況で話してみてください。教員の疑似体験ができます。
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あまりご存じないかもしれませんが、ホストより前にZoomにアクセスすると、ホストに名前入りで通知が来るのです。授業の時間を間違えたかと思って寿命縮むからやめておくれ。
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おしゃれは他者との関わりの結果である
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大学に入って半年もすると、おしゃれな先輩や同級生に感化されて、容貌や雰囲気が垢抜けてくるのだが、今年の二年生はそういうことがなかったせいか、初めてオンラインで会ったときとほとんど変わってなかった。
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本来担当すべきではない仕事をボランティアでやってくれることは、その時はものすごく助かるのだが、結果、「前の人はやってくれたのに」という二次的被害を引き起こすので、大局的にみると迷惑なのである。
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「勉強したらゲームしてよい」みたいに、勉強が遊びの交換条件として育てられてきたら、大学のようなフリーハンドで遊べる環境になれば、勉強する気がなくなって当然だよね。
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孤独に耐えられない人は、学ぶことが難しい。
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大学における履修登録は、「自由は喜びであると同時に苦痛でもある」ということを教える儀式なのです。
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「あの人は仕事をしていなくてずるいので、役割を振りたいけれど、実際にそうしたら実害のほうが大きい」という状況を打開する道具をドラえもんに出してほしい。
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新入生各位:誰も知り合いがいなくて手持ち無沙汰だからといって、イヤホンをしていたりスマホばかり見ていると話しかけられなくて詰むよ。
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オンラインであれば、「留年しても引け目を感じずに授業に出られる」というメリットが語られていないので、新年度を迎える前に書いておく。
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これまでの経験則からすると、中途半端に文章がうまい学生は、何も調べなくてもそれなりにレポートを書いてしまえるので、結果あんまり伸びない。
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「待ちに待った対面授業だ、やったー」→「1限はオンラインでよくね?」的な未来がもうすぐやってくるのが私にはみえる。
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その昔、博士号は「足の裏の米粒」(取らないと気持ち悪いが、取っても食えない)と言われていたが、今や、取ろうとすると害があるかもしれないし、取っても食えないという意味で、「へそのゴマ」の方が適切である。
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4月からの新入生よりも、2年生の方がいろいろとケアをしなくてはいけなくて、その意味で今年は新入生が2倍入ると考えて対応しないといけない。
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「いつでも相談してください」と伝えると、「相談なんてよほどのことがないとできない」と思われてしまうので、「近いうちに様子を聞かせてください」と言うようにしている。
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非常勤講師になるためには教歴が必要という、どう考えても矛盾としか思えない仕組み。
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「勝ち組」の定義は、学歴や収入が高いことではなく、「他人と自分を比べないでいられること」である。
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あと、やらない人が「単純にやる気がないから」なのか、「能力的についていけないからやる気がないというポーズをとってプライドを保っているから」なのかによって、アプローチが変わります。後者の場合、糾弾したところで事態は好転しないばかりか悪化します。
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学生にグループ単位で課題を課すと、「〇〇さんが全くやる気がなくて困っている」という相談やクレームが必ずあるのだが、働いてからも同じ問題に直面するので、そのための訓練だと考えましょう。