続・米国。 「ロシアの残虐行為を前に、決議案に棄権することは容認できない。この暴力を止めることができる唯一の人物、ウラジミール・プーチンに対して訴えるものだ。この決議案に賛成することは、戦争の終結に賛成することだ。安全な避難に賛成することだ。この人道危機は、人為的なものなのだ」
午後の部、開始。米国。 「目的も意味もなく、ウクライナ人、ロシア人の命がいくつ奪われるか、それを顧みることもなく、プーチン大統領によって引き起こされた暴力の1ヶ月。マリウポリでの行いは徹底的に調べられる。米政府はロシア軍がウクライナで戦争犯罪を犯したと評価。世界がその目撃者だ」
昼休憩中でも、南ア案をめぐってバトルが続く。 米大使「ロシアは安保理や総会で対案を出すことで国連の人道危機に対する行動をむしばもうとしている」 ロ次席「米国の同僚は陰謀論の促進がお気に入り。南アフリカは真実を知っている!」 「真実」という単語には気をつけるようにしています。
午前の部が終了。3時間で30カ国が演説。 発言者リストでは、残り40カ国。米国やドイツ、中国やカナダなどが残る。今日中の採択は厳しそう。 ロシア寄りの対案を出し、各国を困惑させている南アはリストから名前が消えた。西側諸国とぎりぎりの交渉が続いている模様。 digital.asahi.com/articles/ASQ3N…
フランス。 「マリウポリやミコライフで起きていることは虐殺-massacreであり、しかも最悪の事態はまだきていない。この戦争で勝利を得るものはいない。ロシアが攻撃を終わらせることだけが、さらに多くのものが失われるのを止めることになる。平和への道のりを支持することをはっきりさせよう」
英国。 「プーチン大統領のウクライナ人に対する戦争が、人道危機の唯一の原因だ。怖がる子どもたちの上に、爆弾が落ちる。マリウポリは包囲され、無辜の家族が食料も水も電力もなく生活を送っている。医療施設に62回の攻撃がなされた。不条理な戦争を終わらせる時がきている」
シンガポール。 「ロシアに対し、軍事作戦を直ちにやめ、ウクライナと交渉し、国連憲章と国際法に従って平和的解決をめざすよう求める。国際社会が優先すべきことは、敵対的行為を即座にやめさせ、人道支援をすべての人に提供することである」 シンガポールは前回も賛成。今回も。
シリア。 「シリアは過去10年間、問題の露骨な政治化、情報操作、偽善に苦しみ続けてきた。ロシアが特別軍事作戦において、ウクライナで人道的側面に努力していることを歓迎する。ウ市民は人間の盾として利用されているが、支援を提供している」 27カ国目。初めてのロシア支持表明国家。驚きなし。
ニュージーランド「国の大小、拒否権の有無に関わらず、いかなる国も国際人道法の基本原則に違反し、無差別に攻撃することは許されない」 チェコ「ウクライナの悲惨な人道状況を説明する言葉がなかなか見つからない。ただただ、最低最悪の向こう側にあるとしか言いようがない」
クロアチア「これ以上ウクライナに苦しみを与えないために、我々は団結しなければならない。いま行動しなければ、次のチャンスはないかもしれない」 豪州「我々がここにいる理由はたった一つ。ロシアです。ロシアを名指しし、軍を撤退させねば。Ukraine, We stand with you」
コスタリカ。 「食料も水も暖房も電気もない。それでも何百万人ものウクライナ人は希望がある。私たちがその希望だ。多国間システムを覆う信頼という名のマントの裂け目を、修復する最善の方法を見つけなければならない。その裂け目は、人びとに深刻な影響を与えるのだから」 すばらしい演説。
スロベニア「人道危機に目をつぶってはいられない。侵略の罪に対する捜査、訴追を国際レベル、国内レベルで支持する」 エクアドル「ウクライナから逃れた20歳のエクアドル人学生は、侵略の生き証人だ。避難させられたのは700人。その一人ひとりが、破壊と死の恐怖に覆われたまま生きている」
チリ「前回の緊急特別会合が始まったのは2月28日。それから現地の状況は悪化している。国際社会は影響を受けた民間人を保護する責務を負っている」 リヒテンシュタイン「マリウポリへの攻撃は、悪名高いシリア・アレッポへの攻撃を彷彿とさせる。インフラへの無差別攻撃と大量の犠牲者という点だ」
ポーランド。 「ロシアによるウクライナへの侵攻の影響は、世界中のほぼすべての国で感じられる。ウクライナ、欧州、我々みんなだ。76年前、戦争の惨害から将来の世代を救うと誓った。いま、失敗している」 ポに避難したウクライナ難民はすでに214万人。
アルバニア。 「これは、ロシア人のウクライナ人に対する戦争、ではないことを忘れてはならない。この戦争は、1人の孤独な男が無謀な行動によって始め、たった数週間で、自国にって史上最悪の孤立を招いてしまったのだ」 ■大使のインタビュー記事→bit.ly/37NRn8d
タイ「人道危機に深刻な懸念。人道支援はいかなる差別も政治的な関与もないように」 ドミニカ共和国「二つの決議案があることに困惑している。紛争当事者による保護を必要とする数百万人の市民に焦点を合わせるべきだ」 そう、二つの決議案が出てくることで得するのは、基本的にロシアだけ。
ブラジル「広範な経済制裁を科すことに対しては懸念がある。悪影響がすべての国に及ぶ」 →従来通り。トップ同士のつながり考慮 インドネシア「復興には時間がかかり、莫大な資源が必要となる。国際人道法の尊重を」 ※2番目に話すはずだった南アが出てきません。決議案を取り下げる可能性も。
ブルガリア「75人の子どもが亡くなり、99人が負傷している。戦争がもたらす影響は甚大であり、元に戻すことは困難」 イタリア「ロシアは2日に採決された決議を完全に無視し、国際人道法の基本原則を破り続けている。侵略者と被害者のはっきりとした区別が必要だ」
ジョージア。 「ロシアの行動パターン、近隣諸国に対するシナリオというのは同じだ。2008年、ジョージアはロシアのフルスケールの軍事侵攻を経験した。ロシアのウクライナでの行動は、地域、世界の平和と安全に対する大きな脅威であり、21世紀における責任ある国家としてはあってはならない」
フィジー。 「ロシアの行動は国連憲章の原則に反している。影響は太平洋地域にも影響を及ぼしている。食料不安の高まり、燃料価格の上昇。気候変動やコロナ。直面している課題は多く、平和な対話なくして克服できない。ルールに基づく国際秩序の重要性を再確認したい」
日本、石兼公博大使。 「数時間前、ゼレンスキー大統領は国会で、ウクライナの悲惨な人道状況を描写した。全ての犠牲者、サバイバーに心を寄せる。人道危機は、原因と結果の両方に対応しない限りあり続ける」 "安保理常任理事国"と名指しでロシア非難。首相が呼びかけている安保理改革を後押し。
トルコ。 「ウクライナの人道危機が、自然災害でないことは明らか。ロシアによる明らかな国際人道法違反の結果。2日に採択された決議は、ロシアの侵略とその結果に対応する必要性を国際社会に義務付けている。国連が平和構築を諦め、人道的な介入だけにフォーカスすることはできない(両方必要)」
ロシア。 「会合を求めた欧米は不誠実。安保理で私たちは必要な要素を含んだ決議案を出している。欧米のものは露骨な反ロシアの決議案であり、政治的な反ロシアのショーだ。我々の特別軍事作戦は、平和的、外交的な手段を尽くした後に決断したものだ」 ロ決議案は数時間後に投票。採択は不可能な情勢
リトアニア。 「1千万人以上が故郷から避難を迫られた。難民は360万人。主に女性や子どもたち。決議案のタイトルは"ウクライナに対する侵略の人道的結果"です。ロシアに明確をメッセージを送っている。ウクライナのためだけではなく、普遍的で民主的な価値のために戦うウクライナの人々に連帯を示す」
オランダ。 「ウクライナでは1200万人が戦争の直接的な影響を受けている。数百万人が食料、電気、水、医療を奪われている。侵略者は名指しされ、責任を負わされるべきだ。戦争を始めることを選んだのは、たった一つの国だ。同じ国が、いま、その戦争をやめることができる」