ここで、ゼレンスキー演説後に流れるはずだった1分ほどの映像がモニターに。 ブチャやマリウポリなど。あまりにも凄惨なので、最後の文字だけ。「ロシアの侵略を止めろ」
アルバニア。 「ロシアは歴史上、かつてないほどに孤立している。世界的なプレーヤーから、北朝鮮やシリアから慰め、支援を得なければならないほどになってしまった。今回の件は、専制政治、収奪政治に対する民主主義の大義でもある」 人権理事会追放を支持すると明言。
米国。 「言葉を行動に移すときだ。ロシアを人権理事会から停止させることは、私たちが総会でできること。私たちの1票が、変化をもたらすこと。ウクライナの人びとにとって正しいことをすべく、団結しよう。ゼレンスキー大統領のような勇気を持とう」 モルドバ、ルーマニアを訪問したばかり。
続・ゼレンスキー大統領。 「安保理が保証すべき安全保障はどこにあるのか。ないのだろうか。安保理はあるが、平和はどこか。国連の目的は、平和を維持し、守ることだ。国連憲章が文字通り、その第1章から違反されているのだ。条文に何の意味があるのか。全国連加盟国が目を向けなければならない」
ゼレンスキー大統領。 「ロシア軍は私たちの国に奉仕している人たちを探し、意図的に殺している。電話をかけようと家の外に出た女性を撃ち殺し、大人も子供も、家族全員を殺害し、そして遺体を焼き払うのだ」 ロシア軍がいかに残忍かの強調が続く。
グリフィス事務次長。 「ウクライナの民間人は、戦争のためにあまりにも高い代償を払っている。人身売買、性犯罪、搾取や虐待の報告が増えていることを懸念している」 「我々の目の前には、長い道のりがある。ただ、行かねばならないし、行くのだ」 モスクワでラブロフ外相らと意見交換したと。
ディカルロ事務次長。 「週末にショッキングな映像が出ていて、恐怖はさらに深まった。ブチャの路上で、手を縛られた一般市民の遺体で横たわっていた。NGOやメディアによる報告でも、処刑やレイプ、略奪が指摘されている」 「この戦争は、選択によって始まった。戦争も、苦しみも、必然性がない」
続・グテーレス事務総長。 「ウクライナでの戦争は、いますぐ止めなければならない。国連憲章の原則に基づき、平和のために、真摯に交渉することが必要だ。安保理は平和維持の責務を負っており、連帯してそれを行わねばならない。分断によって行動が起こせないでいることを、遺憾に思う」
グテーレス国連事務総長。 「ウクライナにおける戦争は、国連憲章を礎とする国際秩序、平和構築機構にとって過去最大の挑戦の一つだ」 「国連加盟国のウクライナが、別の加盟国であり、常任理事国でもあるロシアに、国連憲章に違反する形で侵攻を受けた」 かなり明確にロシアの非を指摘しています。
NY時間5日10:05、チャイムが鳴って会合が始まりました。ただ、議題を採択する前に、ロシア大使が文句をつけています。 ロシアは4日午後にブチャについて焦点を絞った会合を要請していましたが、英国が拒否していました。 「何を根拠にこのような行為ができるのか。私たちは一度も断らなかった」
ウクライナ検察によると、凄惨な状況が伝えられているブチャよりも、同じくキーウ近郊のボロディアンカがよりひどいとのこと。 「人びとも、犠牲者も、最悪な状況にあるのはボロディアンカだ」(ベネディクトワ検事総長) いったいどんな状況なのか。想像すらつかない。 twitter.com/JackDetsch/sta…
安保理でまもなく、ウクライナ危機についての会合が開かれます。これで15回目。 ブチャを視察したゼレンスキー大統領が演説します。「国連も安保理も機能しなかった」。日本ではそう話しましたが、今回はどうか。ロシアには直接、メッセージを送るのでしょうか。 可能な限り、ここで速報します。
欧米による「ロシア孤立化」の動きが加速。 国連人権理事会からの追放をめざすだけでなく、ロシアによる安保理緊急会合の要請を拒否。一方、5日には安保理でゼレンスキー氏が演説へ。 個人的な懸念は、安保理の分断が、ウクライナ以外の事案にも負の影響を与えることです。 asahi.com/articles/ASQ44…
安保理議長国は毎月代わります。 2月ロシア、3月UAEに続き、4月は英国。会見要旨。 ・ブチャ惨劇は5日に議論 ・4日会合拒否は「議長権限」 ・ロシアを引き続き孤立させること、安保理常任理事国としての責任を果たさせることが重要 ・人権理事会追放は2/3以上をとるべく各地域のパートナーと協力する
ゼレンスキー大統領の写真比較。 左はロシア侵攻前の2月23日。 右は今月4日、キーウ近郊のブチャを訪れた際のもの。 大統領付のフォトグラファーが撮影したものという。41日間の苦悩が、文字通り顔に刻まれている。 twitter.com/kgorchinskaya/…
ロシアを国連人権理事会から追放することは、現実的に可能なのか。 現段階では「可能」と言えます。ロシア非難決議は141カ国が賛成、反対5カ国でした。総会の規定により、「2/3以上」でカウントされるのは賛成と反対のみで、棄権票は除外されます。 賛成60なら、反対30、棄権90でも採択となります。
ロシア兵による戦争犯罪の疑いが徐々に明らかに。 国際人権団体HRWが、処刑や強姦、略奪について聞き取りをした詳細な結果を公表。 "2階の教室に連れていかれた女性は銃を向けられ、服を脱ぐよう命じられた。こめかみに銃を当てられ、性的暴行を受けたという" ■記事→bit.ly/37eNfxH
安保理関係者によると、ロシアが要請していたブチャの惨劇に関する4日の安保理緊急会合はないことが確定。 ウクライナ関連の安保理会合は当初から5日に予定されており、ブチャについてはここで話し合われるとのこと。一方、ロシアは「世界は真実を学ぶべきだ」と、本日中の開催になお固執している。
米国連大使、ロシアを人権理事会から追放するよう求める方針を明らかに。 人権理事会は47カ国で構成され、ロシアは現メンバー。任期中に重大かつ組織的な人権侵害が確認された場合、総会(193カ国)の2/3の同意によって追放できる。 過去には2011年、カダフィ政権下のリビアが追放された例がある。
ブチャの惨劇について、バチェレ国連人権高等弁務官も「震え上がっている」とする声明を発表。 「戦争犯罪、国際人道法・国際人権法違反の可能性」について「深刻かつ憂慮すべき疑問を抱かせる」と言及している。この点で事務総長声明よりも厳しい。 徹底調査と証拠保全も要請している。
カンボジアは1975-79です。失礼しました。 国連の詳しい解説はこちらに載っています。「意図」と「行為」の両方が主な構成要因になるため、立証が難しいと理解しています。 また、認定までにはかなりの時間を要します。今回のブチャの件も、年単位の時間がかかるはずです。 un.org/en/genocidepre…
ゼレンスキー大統領が発した「ジェノサイド」という言葉。1940年代にできた造語で、定義は厳格。ジェノサイドと認定されているケースは極めて少なく、だからこそ言葉に重みがある。 ・1975-59 カンボジア(ポル・ポト政権) ・1994 ルワンダ ・1995 ボスニア(スレブレニツァ) 専門家の解説は↓。 twitter.com/ochimegumi/sta…
想定通りといえばそうだけど、これは言葉が出ない。 ロシア国連代表部の次席大使、4日の安保理緊急会合を要請。「ブチャにおけるウクライナ過激派の凶悪な挑発行為に鑑みて」とのこと。 安保理は9カ国が同意すれば開ける。欧米が「ウソを暴く場」としてのむか。米国連大使はモルドバ訪問中。
グテーレス国連事務総長、惨劇について声明を発表。 「ウクライナのブチャで殺害された民間人の映像に深い衝撃を受けている。独立した調査によって、しっかりと説明責任を果たさせることが欠かせない」 たった2行。これだけ短いのは初めて見た。国連トップの立場からすれば、許せるはずがない。
キエフ地域の被害の状況が徐々に明らかに。 検察によると、民間人410人の殺害を確認。すでに140人について検視がなされたという。 「正確に記録し、加害者を特定する」と。戦争犯罪の立証のために必要なプロセス。ロシアは疑惑を否定している。 ■ウクルインフォルム→bit.ly/3iWAH0O