キューバ。 「人権理をつくるための交渉の際から、キューバは資格停止条項が特定の国によって利用される深刻な危険性があると反対してきた。今日はロシアだが、明日は我々のどの国にも適用される可能性がある。米国は多くの民間人を巻き添えにして死亡させたのに資格停止になったことがない」 反対。
シリア。 「政治的な利益のために人権が利用され、ウクライナの人道状況を扱うという口実のもと、ロシアを標的にした政治化が生まれている。人権理設立以来、特定の西側諸国が人権を扱う際、二重基準を採用している。ドンバスでは市民が何年も攻撃を受けているが、行動しなかった」 反対へ。
イラン。 「国連憲章、国際法を完全に尊重する必要性を改めて強調したい。イランはウクライナの人道状況に大きな懸念を抱いている。ただ、この決議案は政治的な動機に駆られたものであり、我々の組織の公平性を損なうものだと考えている」 反対票を投じると。
北朝鮮。 「政治的な動機に基づいたイニシアチブを拒否する。このような一方的な行動が問題を解決することはありえない。一部の加盟国は、このような腐敗した決議案を提出することで政治的目標を達成しようとしている」 「反対」へ。
ベネズエラ。 「人権は、国家を攻撃するために使用されるべきではない。国連の中心的役割は、対話と政治的な交渉を通じて、紛争の平和的解決を促すこと。決議の採択は、緊張をエスカレートさせることになる」 「反対」と明言。ただ、国連に分担金を払っていないので、投票はできないはず。
カザフスタン。 「この決議の採択は、紛争の解決に寄与するものではない。現時点では交渉プロセスを弱体化させないことが極めて重要。人権理を含むすべての場所で、解決策を模索するべきだ。重大かつ組織的な人権侵害の認定には調査の結果が必要」 「反対」を投じると明言。
ロシア。 「今日は、こういう極めて演劇的なパフォーマンスをする時間でも場所でもない。決議案は実際の人権状況とは全く関係がない。米国が国際関係における地位と支配を保ち、人権の植民地主義を続けようとする試みにすぎない。西側と同盟国の企みに反対するよう呼びかける」
続・ウクライナ。 「90年代初頭のロシア市民の民主的な願いは、プーチン政権によって徐々に反対の方向に向かうようになったことを、ただただ残念に思う。侵略、憎悪。人権や基本的自由についての思考だ。決議案はオプションではない。全加盟国がイエスを投じるよう求める」
続・ウクライナ。 「人権理事会は、タイタニック号と名づけられるべきだったかもしれない。もしそうじゃないのであれば、私たちは今日、人権理を思考停止から救うために行動を起こす必要がある。人権理は、世界の人権を促進、保護するという目的のためにつくられた」 ブチャでの虐殺にも言及。
ウクライナ。 「1993年4月、国連勤めの外交官たちは、コーヒーを飲み、愛する人にキスをして、静かで居心地の悪い国連本部に、いつものように仕事をしにいきました。今朝、みなさんの多くがしたようなことです」 ここから94年のルワンダ虐殺に話を展開。同年、ルワンダは安保理の非常任理事国。
NY時間10:20、始まりました。 投票前にまず、ウクライナが「こんな決議案です」というのを説明します。 その後、現時点では12カ国が「私たちはこんな投票行動をとります」と話します。ロシアや南アフリカ、中国が名を連ねています。注目です。
ロシアを国連人権理事国から追放するための決議案が、まもなく国連総会で採決にかけられます。 これまでの二つの決議とは違い、実効力を伴うものです。焦点は、票がどのようにばらけるか。原稿を書きつつ、ここでもできるだけ、リアルタイムでお伝えいたします。 ■記事→bit.ly/3NNo2LI
ロシアが人権理事会から追放されない道は、前回の決議に反対/棄権/無投票だった53カ国(以下画像)から、少なくとも27カ国以上の「反対」を得ることです。 一部に脅しのような書簡を送って支持を取り付けようとしていますが、取材を踏まえると、ロシアが理事国として残る道は極めて険しいです。
国連人権理事会からロシアを追放する決議案に「共同提案国」として名を連ねているのは、現時点で53カ国。 欧州が圧倒的に多いです。アフリカはリベリアのみ。日韓豪NZも。強い賛意を示すもので、これに通常の「賛成」が加わります。 「反対」が26カ国以下であれば、ロシアの追放が確定します。
江川さんに取材した際、「目的のためには手段を選ばないという一線を突破しないか、注意して見ていく必要がある」という話を聞きました。 神真都Qは、ワクチン会場に乗り込むなど、徐々にその「一線」を越えようとしてきました。これがさらに発展し、悲劇につながらないか、私は危惧しています。
「好き嫌いの感情が人びとの決定に影響を及ぼし、『正邪』に直結する。感情に合うものは没入して『正義』とみなし、そうでないものは敵視して排除しようとする」 江川さん@amneris84は、日本のQアノンを考える上で重要な点に「事実と科学、思考の軽視の風潮」をあげます。 digital.asahi.com/articles/ASQ3Z…
「Qアノン」が日本に派生してできた団体から、逮捕者が出ました。「神真都Q」です。 ワクチン接種を行う渋谷のクリニックに、無断で侵入した疑いがあります。神真都Qについては明日配信の連載で触れる予定です。 どんな思想があれ、力に訴えることは間違えています。 digital.asahi.com/articles/ASQ47…
決議案を見てもそれはわかります。3月の二つの決議を「想起する」とあります。改めて大事だと確認しておこう、という意味です。 その上で、ロシアを名指しし、重大かつ組織的な人権侵害、国際人道法違反に「深刻な懸念」を示しています。この文言では、微妙な立ち位置の国は棄権か無投票になります。
国連人権理事会から、ロシアが追放される公算が大きくなっています。半日後、国連総会で決まります。 人権理理事国の資格停止は、11年ぶり2度目。市民の弾圧を続けていたリビア・カダフィ政権以来。強制的に席を取り上げるわけで、過去2度の決議よりも強いものとなります。 asahi.com/articles/ASQ47…
ウクライナには、米国から多くの退役軍人が入国しています。では、なぜか。 「行ったことがない国に行って、会ったことがないひとたちのために身を粉にする。それは、自分たちが大切にしている理想のためなんですよ」 NY支局の同僚スペンサーの記事。拙訳。 globe.asahi.com/article/145907…
ウクライナ南東部のマリウポリ、死者数について「5千人以上」と市長が語る。そのうち子どもは210人。 市内のインフラの9割以上がロシアの攻撃によって破壊され、ある医療機関では50人が焼け死んだという。AP速報。 国連確認の死者はウ全土で1563人。その3倍以上の規模。 apnews.com/article/a16ccf…
国連ジェノサイド防止担当特別顧問が、ブチャの惨事について見解を公表。 「戦争犯罪の可能性を示す非常に深刻な兆候であり、落胆と非難を表明する」 「中身のある、独立した調査により、刑事責任追求を」 特別顧問は事務総長から任命されるポスト。それを考えると、「結構踏み込んだ」という印象。
日本は欧米とともに、資格停止決議案の共同提案国(強い賛意を意味します)に名を連ねるはずです。入らない理由が見当たりません。 前回決議の共同提案国は以下の90カ国。これをどれぐらい維持できるかがポイントかと。60カ国が賛成なら、仮に30カ国が反対、90カ国が棄権でも、採択となります。
個人的な見立てにすぎませんが、過去2度の総会決議で得られた141カ国、140カ国といった賛成票数には、今回は達しないと考えています。 人権理事会からの追放は「重大かつ組織的な人権侵害がくり返された」という認定が必要。ハードルが高く、躊躇する国が出てくるはずです。 asahi.com/articles/ASQ45…
ロシアを国連人権理事会から追放するための国連総会会合は、7日10:00(日本時間同日23:00)にセットされました。「緊急特別会合」の枠組みでやるようです。 欧米にとっては①ロシア非難決議②人道決議に続き、ロシアに対して「第3の矢」を放つことになります。 問題は賛成/反対がどの程度になるか。