新型コロナのmRNAワクチンの接種後4-48時間での母乳(7例)で評価した研究: 接種後4-48時間での母乳ではワクチンに関連したmRNAは検出されなかった. 症例数は少ないですが, 概ね予想された結果だと思います. ja.ma/3ADyhMi
「学会」というと難しそうなイメージもあるかもしれませんが, 日本小児科学会のページには一般向けページも設けられています. 内容はとても充実していますし, また公的機関に準じた組織が複数人で作成している点でもとてもよく, 有用な情報取集先の1つだと思われます. jpeds.or.jp/modules/genera…
日本小児科学会の 『5~11歳小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方』 が改訂されています. 「現時点での」考え方について根拠に基づいて述べられていますので, ぜひ参考にしてみてください. jpeds.or.jp/modules/activi…
嬉しい話ではありますが, 必ずこの話題になると「3歳未満なので断られました」という話が出てきます. たしかに標準的な接種年齢は3歳とされていますが, この3歳からというのは科学的根拠は乏しい, 強くこだわる必要はありません. なぜ「3歳から」となっているかの理由をふまえて, その理由を述べます. twitter.com/ped_uwabami/st…
インフルエンザ脳症についての周辺知識を少しだけ… インフルエンザ脳症が広く一般に知られるようになったのは20数年前の1997-1998年のシーズンです. このシーズンでは急性脳症の報告が急増し, 重症例も多かったことから報道などで取り上げられて知られるようになりました.
検査は実際誰に実施するか, 検査結果が陽性/陰性だった場合にどう考えるか, ということが重要でありいずれも単純な話ではないので, 医療機関に受診して方針を委ねる形になると思います. 少なくとも検査を教育機関内で実施するのは適切ではないと個人的には感じます. nikkei.com/article/DGXZQO…
「乳児用規格適用食品」 と記載されている食品があります. これは乳児(1歳未満)の食品の「放射性物質」の基準を満たしたことを意味しています. 時々「固さや大きさ, 栄養面」などが乳児に適していると誤解されている場合がありますがそういう意味ではありません. 気を付けましょう.
日本小児科学会から 「〜食品による窒息 子どもを守るためにできること〜」 という提言が出ています. 食品による窒息がなぜ起こるか, ということや, 実際に起こった場合の対処法について具体的に説明されています. 一読をおすすめします. jpeds.or.jp/modules/guidel…
小児の予防接種では保護者の同意が必要になるのは普段通りなので, 同意が必要なことは別に特別なことではないのです. 普段かかわりがなければ, たしかに馴染みはないかもしれませんが. news.yahoo.co.jp/articles/b35b8…
10月1日からワクチンの接種時期の間隔のルール変更で一番恩恵を受けるのはインフルエンザワクチンだと思っています. 1歳頃だとMRワクチンや水痘ワクチンなどと接種時期と重なることがありますが, これらのワクチン接種後4週間待たなくてインフルエンザワクチンを接種できるようになるのよいことです.
コメントにもありますが, 過去にも同様の事例は複数あり「起こり得る事象」だと推測されます. 安全確保全般に言えますが「起こるわけがない」という想定は失敗のもとです. 想定外のことにも対応できるような複数のチェックシステムがリスクを下げるためには必要だと思います. news.yahoo.co.jp/articles/5ca0b…
<今週のスペースのまとめ> ・熱性けいれんは日本人のおよそ7-9%でみられる ・けいれんの様子(ガクガクしている/つっぱっている, 左右差があるか, 持続時間など)を把握してもらえるとより助かる. スマホの動画撮影も有用となりえる(余裕があれば) ・けいれん後から期間に関わらず予防接種は接種可能
市のページでリンクがあり紹介されている映画の予告編でも明確に「アトピー・アレルギーが改善されていく」と記載されています. この趣旨の内容を自治体の事業として用いながら「アレルギーが改善されるという考え方を伝える意図はない」というのには無理があると思います. twitter.com/kisarazu_city/…
コメントをみると誤解が少なくないようですが… お母さんの体内で抗体(IgG)が作られると胎盤を通じて赤ちゃんに移行します. これは様々な感染症やワクチン接種後に通常みられることで, それが新型コロナウイルスワクチンでも確認された, という話ですね. news.yahoo.co.jp/articles/d6c63…
「咳止めのテープ」として処方されていたり, 受診時にはすでに使用されている例が散見されますが, 効果は期待できない一方で副作用の懸念があります. 少なくとも風邪単独に対しては ・ホクナリンテープ ・ツロブテロールテープ ・セキナリンテープ を咳止めのテープとして用いない方が好ましいです. twitter.com/Dr_KID_/status…
大事な話ですね. 現在の日本の20代半ばから30歳代の女性では, サイトメガロウイルスに対する抗体を保有していない割合が30-35%とされており, 決して少なくありません. サイトメガロウイルスも珍しいウイルスではないので, きちんと対応をした方がいいと思われます. pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26277571/ twitter.com/doctor_nw/stat…
熱中症の話題が出始めていますね. 小児は特に熱中症が必要ですが, そのうちでも「車内」も注意すべき場所の1つです. ・子どもは大人より3-5倍早く体が熱くなりやすい ・体温が40℃を超えると臓器障害が起こりはじめる ・体温が約41.7℃を超えると死亡する可能性がある といったことが知られています.
ちなみに, 万が一のお子さんの新型コロナウイルス感染に備えて市販の感冒薬や咳止めを常備しておく必要はありません. あくまで個人的な意見ですが, いち小児科医からみるとこれらの市販薬のうちで使用をオススメできるものがなく, 有益性が上回る場面は限定的だと考えられるためです.
「小学校低学年の学童児が発端となり, 生後5か月の乳児を含む家族7名全員が発症した百日咳の家族例」 が紹介されていますね. 就学前の三種混合ワクチンが推奨されている理由の1つは, こういった事例の発生が懸念されるからです niid.go.jp/niid/ja/typhi-…
小児の身長の伸びの評価では成長曲線がとても役立ちます. 成長曲線は母子手帳にもありますが, 日本小児内分泌学会のHPには様々なバリエーションの成長曲線が置いてあります. 身長を測定する機会があれば, 成長曲線にも記録することを個人的にはオススメします. jspe.umin.jp/medical/chart_…
妊娠している女性でもインフルエンザワクチンは重要ですが, これは ・リスクの高い母体のインフルエンザの予防 ・接種後に生まれてきた児のインフルエンザの予防 を目的としています. 児においては生後6か月未満ではワクチン接種の対象とはならないため, この方法が有効な手段となりえます
「就学前に三種混合ワクチン(三混)の任意接種を検討しましたが, 定期接種で四種混合ワクチン(四混)を接種しているから大丈夫と言われました」 四混の百日咳ワクチンの効果は長持ちせず, 小学校入学頃にはその効果は乏しくなっていると推測されます. 従って就学前の三混の任意接種はオススメしたいです
東京では, ここ6週でRSウイルス感染症と報告された例の半数以上を2歳以上が占めています. これは例年と比べて高い割合であると思われます また, 同様の傾向は他の地域でみられています. 何らかの理由で診断されやすくなっていると思われるため例年以上に2歳以上であっても注意が必要でしょう.
国民生活センターが 「樹脂製の折りたたみ式踏み台での指挟みに注意-乳幼児が手指の先を切断する事故が発生しています-」 を公表しています. 小さいお子さんがいる家庭でもそれなりに普及しているとも思われるので, お持ちの方は管理には気を付けましょう. kokusen.go.jp/news/data/n-20…
関係団体が共同で声明を発表しましたね. 過去にあった誤解や誤った報道により多くの患者さんが不利益を被った歴史を踏まえて, 今回も同様の混乱を招くことはなんとしても防ぎたい, という強い意志の感じます. それだけ, 今回のことは重大な事案だと思います. twitter.com/JSPACI_kouhou/…