今年度の「ブタの日本脳炎の抗体保有状況」が公表されはじめました ブタの抗体保有率が50%を超えてくると2週間後くらいから人でも感染のリスクが高まってくるとされています 西日本ではすでに高率となってる地域が増えてきてるようなので, 要注意な時期になっていそうです niid.go.jp/niid/ja/je-m/2…
ヘルパンギーナや手足口病の原因ウイルスには「アルコール消毒は効きにくい」です 従って, 患児のおむつを扱った, 吐物を処理した, などの時には手洗いを行いましょう また消毒には「次亜塩素酸ナトリウム」を使用しましょう 名前は似ているが, あまり定かではない「次亜塩素水」はオススメしません
大阪では4年前の2019年にも大型商業施設でのはしか(麻疹)の集団発生事例が起こっており, そこでは計25名の感染者が確認されています. こういった情報は広がりを小さくする意味では重要になっていきますので参考にしてください. twitter.com/halproject00/s…
あまり情報は出ていませんが, 最新週で東京都(第20週; 5/15~5/21)ではさらに2例の麻疹(はしか)が報告されています. 国立感染症研究所が公表している情報とあせると, 2例はそれぞれ1歳と2歳の小児だったようです. 小児でも感染例が出ている点は, 小児科医としてとても気になるところです.
いつどこではしか(麻疹)の患者さんと同じ空間に居合わせるかわかりません. ワクチン接種が唯一の確実な予防法ですので, 接種を2回接種するようにしましょう
JAMA Pediatrics誌の一般の方向けのページでの「乳児にとっても安全な睡眠環境」について: ・かたく平らな寝床を使用する ・睡眠スペースに柔らかい寝具(枕, ブランケット, ゆるいシーツ, おもちゃなど)は置かない 安全のため絵のような環境が望ましいことがわかっています.
米国での研究: 乳児の予期せぬ突然死(SUID)のうち82%は原因不明に分類されていた. SUIDの多くは安全ではない睡眠環境で発生していた. また窒息によるSUIDの約75%は柔らかい寝具による気道閉塞が原因であった. 小児科医たちはそれなりの根拠を持ってリスクを判断しています. publications.aap.org/pediatrics/art…
睡眠関連の死亡を減らすためには 「乳児の寝る場所の近くに柔らかいものは置かない」 というのも重要なことの1つであり, 推奨されています. 元の動画内のものは児の睡眠環境としては好ましく内容だと思います. publications.aap.org/pediatrics/art… twitter.com/mph_for_doctor…
麻疹は過去の病気ではありません. 5年前の2018年の春に, 外国人観光客を発端とする麻疹のアウトブレイクが沖縄で発生しています(101例が報告されている). その際に様々な緊急的な対応が行われたことは記憶に新しいです. twitter.com/nuno40801/stat…
理由はわかりませんが, 麻疹風疹ワクチンの1回目接種から95%を下回るのは望ましくない状況ですね. news.yahoo.co.jp/articles/3e3d7…
肘関節の亜脱臼である「肘内障」が疑われる症例の中に, まれに上腕骨顆上骨折(不全骨折)が紛れており, その判断や対応については整形外科がもっとも適しています. そのため, 基本的には小さい子どもで肘内障が疑われる主訴で多い「腕を動かさなくなった」「肩がはずれた」では整形外科をオススメします
来年度から 「四種混合ワクチンが生後2か月から」 接種できるようになります. (従来は生後3か月から) それによって, 標準的な接種の進め方もわずかに変わりそうですね.
花粉症の話題をとても多くみかけますが, この話題に関しては別世界にいるなあ, と毎年のように思っています(@北海道)
「乳児用規格適用食品」 と記載されている食品があります. これは乳児(1歳未満)の食品の「放射性物質」の基準を満たしたことを意味しています. 時々「固さや大きさ, 栄養面」などが乳児に適していると誤解されている場合がありますがそういう意味ではありません. 気を付けましょう.
急性胃腸炎とりんごジュースの話題が出ていますが, 子ども(6か月から5歳)において軽度の脱水を伴う急性胃腸炎に対しての経口補液方法として, 2倍希釈の100%りんごジュースを用いた方法が知られています. 水と1:1で希釈したジュースを一定量飲ませて, その後に子どもの好む飲み物を与えるものです.
ちなみにケイツーシロップでの予防が行われていなかった1980年の日本の調査では, ビタミンK欠乏による出血症は ・全出生児の4000人に1人 ・母乳栄養児の1700人に1人 で発生してたことが明らかにされています. 過去には何も予防せず, それくらいのリスクであった, ということです. twitter.com/nuno40801/stat…
インフルエンザ脳症についての周辺知識を少しだけ… インフルエンザ脳症が広く一般に知られるようになったのは20数年前の1997-1998年のシーズンです. このシーズンでは急性脳症の報告が急増し, 重症例も多かったことから報道などで取り上げられて知られるようになりました.
少し前にも言及しましたが, 子どもの「急性脳症」には様々な症候群が含まれており, それによって予後は大きくことなります. たとえばインフルエンザにおいても, いろいろな症候群の急性脳症を引き起こす可能性があることが知られています.
何の申し合わせもなくTwitterで多くの小児科医が同じ話題でツイートをしている場合, そのテーマは特に重要な可能性が高い, という一般の方は認識していただければよいのかもしれません.
引用するまでもありませんが, 成長曲線に詳しくない方の適切ではない考えを広く掲載するよりも, 詳しい方の適切な考えを広く掲載して普及に努めるほうが好ましいと思いますよ.
これは「粉末酒」を用いたお菓子ですね. アルコールを含む飲料については酒類の表示が義務付けられていますが, こういった菓子類にはその表示義務がないため, 原材料や注意書き等で注意するようにしましょう. 当然, 子どもが食べることは好ましくありません. twitter.com/k6rm6/status/1…
小児の急性脳症では, 亡くなった方やその数には注目されがちですが, 「神経学的後遺症」を残す懸念があることも重要な問題です. 急性脳症は様々なタイプがありますが, 日本の小児における発生例全体の致死率は5%であった一方, 神経学的後遺症の率は36%であったと報告されています.
何度も言及するようですが重症率だけ比較しても不十分です. たとえばAの重症化率がBの1/2でも、Aの方が病気は10倍発生しやすかったらら, 実際により脅威となるのは重症化率の低いAの方です.
<今週のスペースのまとめ> ・熱性けいれんは日本人のおよそ7-9%でみられる ・けいれんの様子(ガクガクしている/つっぱっている, 左右差があるか, 持続時間など)を把握してもらえるとより助かる. スマホの動画撮影も有用となりえる(余裕があれば) ・けいれん後から期間に関わらず予防接種は接種可能
「ベビー枕」としていくつかの商品が販売されており, 中には小児科医監修のものもあるようです. ただ睡眠関連の窒息のリスク上昇が懸念されることから, 新生児/乳児の睡眠環境では枕などの寝具は使用しないことが推奨されています. よって一般的に「ベビー枕」は使用しない方が無難かと思われます.