【定期】 ・ホクナリンテープ ・ツロブテロールテープ ・セキナリンテープ は咳止めのテープではありません. 少なくとも子どものかぜ単独の咳に対して用いるものではありませんので, 今一度知って頂ければと思います.
新聞が広告でワクチン忌避を招く恐れがある内容を掲載するのと, インフルエンサーがお金をもらってワクチン忌避を招く恐れがあるツイートをRTするのでは, そんなに変わりがないように個人的には思いますが.
就学前の百日咳を含めた三種混合ワクチンは任意接種なのになぜ小児科学会では推奨されているかというと, 百日咳の報告数は小学校に入る頃の年齢に多いためです. そういう推奨があるのを「知った」ので接種しました(予約しました)という言葉をたまにいただきます. 多くの方に知ってもらいたいですね.
あまり認識されていませんが, インフルエンザが流行した場合, 一般的には受診された患者さん全体(全年齢)のうち40-50%は0-14歳です. つまりインフルエンザが流行すると, 40-50%は子どもを診てくれる医療機関に受診することになるので, 相対的にそこへの負荷は強くかかります.
意外と誤解されていることもありそうですが 「亡くならなかった = (ほぼ)完全に回復する」とは限りません. 時に起こりうる, 治療からその後にかけての困難な道のりはイメージしにくいためか, 少し軽視されている印象があります.
新型コロナウイルスでの変異がよく話題にあがりますが, それ以外のウイルスでも変異が臨床像に影響を与えるということがあります. 「手足口病」も10数年前から全体的に臨床像の傾向が変化したことが知られていますが, これもウイルスRNAの変異によるものと考えられています.
「うちわ会食」について興味深いのは, 多くの人がいながらこういった対策が実行される点です. 決定されるまでの過程で「この対策は不十分では」という意見が出て, それによって見直されるといったといったことがない点が大きな問題では, と個人的には感じました. kobe-np.co.jp/news/sougou/20…
子どものワクチン接種を検討し問い合わせたが不要と言われた, という事例は特に任意接種で時々あるようです. 知見が深まったことで考え方が変わったものも少なくなく, その影響によって誤解が生じているのかもしれません. 簡単にいくつか具体例をご紹介します
そろそろ時期も近づいてきたので, 毎年話題にあがる大事なことを言っておきます. 「1歳未満でも, 生後6か月以上の小児ではインフルエンザワクチンの接種は推奨されています」 今年「も」重要ですのでよろしくおねがいします.
引用するまでもありませんが, 成長曲線に詳しくない方の適切ではない考えを広く掲載するよりも, 詳しい方の適切な考えを広く掲載して普及に努めるほうが好ましいと思いますよ.
小児の急性脳症では, 亡くなった方やその数には注目されがちですが, 「神経学的後遺症」を残す懸念があることも重要な問題です. 急性脳症は様々なタイプがありますが, 日本の小児における発生例全体の致死率は5%であった一方, 神経学的後遺症の率は36%であったと報告されています.
適切ではない情報が紹介されているようですね. 入浴時に溺水トラブルを経験したうち, 99.2%は首浮き輪未経験者, というのは誤りです. 非使用時の発生件数が1139件というだけで, これが当然首浮き輪非経験者とは限りません(当然経験者も含まれると推測される) twitter.com/swimavajpn/sta…
ちなみにケイツーシロップでの予防が行われていなかった1980年の日本の調査では, ビタミンK欠乏による出血症は ・全出生児の4000人に1人 ・母乳栄養児の1700人に1人 で発生してたことが明らかにされています. 過去には何も予防せず, それくらいのリスクであった, ということです. twitter.com/nuno40801/stat…
水痘(水ぼうそう)は以前からワクチンがありましたが任意接種として実施されており, 接種率はまずまずでした. 小児科医としても水痘の患者さんは時々診る機会はありました. ただ定期接種となって以降は接種率向上に伴い, 発生数は大きく減少し, 典型例を診る機会もほとんどなくなりました.
【全国における手足口病の発生状況】(第28週) (7月11日〜7月17日) 最新の流行状況に関するデータが揃ったので共有します. 全国レベルでは手足口病の報告数は増加傾向にあり手足口病の報告数の多い地域も増えてきています. 手足口病にはアルコール消毒の効果は期待できないので, 手洗いでお願いします
来年度から 「四種混合ワクチンが生後2か月から」 接種できるようになります. (従来は生後3か月から) それによって, 標準的な接種の進め方もわずかに変わりそうですね.
理由はわかりませんが, 麻疹風疹ワクチンの1回目接種から95%を下回るのは望ましくない状況ですね. news.yahoo.co.jp/articles/3e3d7…
日本小児科学会には重症度が高い傷害を繰り返さないために 『Injury Alert (傷害速報)』 で情報を公表しています. その中でも「ブドウの誤嚥による窒息」は印象的な事例の1つです. 公表されたのは6年以上前になるのですが, なかなか情報は活かされないですね… jpeds.or.jp/modules/injury…
いま現在の新型コロナウイルスに対する感染対策には, 小児の一般的な感染症も防ぐ効果があるようです. 個人的にもう1つ興味深いと思っているのは, 地域での流行が広範囲での流行になりにくい面があるのでは?という点です. 全国レベルではほとんどみられないRSウイルス感染症でその点を説明します.
ここ1日の間で2件ほど, 就学前1年の三種混合+ポリオワクチンの接種についての話題にTwitterで遭遇したので, 改めて簡単に説明します. 約4年前から日本小児科学会では就学前の1年間での ・三種混合ワクチン ・不活化ポリオワクチン の接種を推奨しています(いずれも任意接種). jpeds.or.jp/modules/activi…
おたふくかぜワクチンが副反応への懸念から定期接種から任意接種となったのは1993年で, 28年前になります. その後も定期接種への復帰に至っていませんが「任意接種」だからといって定期接種の他の予防接種よりも必要性が劣るというわけではありませんので, 同じように接種をお勧めします.
北海道出身で1990年代半ば以前に生まれた方は日本脳炎ワクチンの定期接種と対象となったことがないため, 未接種の方々が多数いると思われます. 長い目でみたら, どこかでこれらの方々を対象とした指針が出されるべきだと, 個人的には思うわけです.
米国での研究: 乳児の予期せぬ突然死(SUID)のうち82%は原因不明に分類されていた. SUIDの多くは安全ではない睡眠環境で発生していた. また窒息によるSUIDの約75%は柔らかい寝具による気道閉塞が原因であった. 小児科医たちはそれなりの根拠を持ってリスクを判断しています. publications.aap.org/pediatrics/art…
前から指摘されていますが, 受診数減=受診控えではないです. ・必要な状況での受診が減った ・受診に必要な状況が減った によって問題点が変わります. 少なくとも感染症が受診の多くを示す小児科では「受診に必要な状況が減った」というのが主な理由だと個人的には思います. news.yahoo.co.jp/articles/57c56…
乳幼児健診にしても予防接種にしても, ずっと忘れてたなどの理由で「もし」遅れてしまっても大丈夫です. 気づいたら早めに来てもらえれば, その時の年齢に応じて対応できますし, 今後で必要なことも提案できます. もちろん標準的な時期に来て頂ける方がより良いですが.