米国のACIP(ワクチン接種に関する諮問委員会)はワクチン供給に限りがある場合 ・小児(生後6か月から59か月) ・高齢者 ・妊娠している女性 ・医療従事者 ・特定の慢性疾患を持つ人 などを「順不同」で供給すべきとしており, 個人的にはこちらの方が望ましい方針だと思いました. cdc.gov/flu/profession… twitter.com/nuno40801/stat…
今からでも遅くはありません, お子さんのインフルエンザワクチンの接種をオススメします. 日本や米国の小児科学会の, 「一番詳しい可能性が高い」専門家の集団が, 生後6か月以上のお子さん皆さんの接種を推奨しています. 強調しますが, 1歳未満でも推奨されています.
「御社が一般の方の理解を歪めた」ということには十分理解が進んでいます. twitter.com/asahi_apital/s…
繰り返しになりますが, 子どもは小さな大人ではありません. それぞれの子どもとしての特性を考えず, 大人のものをそのまま子どもに当てはめようとすると失敗することも少ないので, よく考えるべきでしょう.
子どものワクチン接種でも「周りのみんながどうしているか」という点で接種するか否かの大きな判断ポイントの1つとなっている印象があります. 確かにその考えもわかりますが, 周りの方が皆さん詳しいとも限らないので, 信頼度が高く根拠のある専門家の情報を重視して個々で判断してほしいところです.
【定期】 子ども用の市販のかぜ薬(せき止めや鼻水止め含む)にはほぼすべてで第1世代抗ヒスタミン薬が含まれていますが, 第1世代抗ヒスタミン薬はデメリットの方が大きいです. またエビデンスの乏しい薬剤が含まれているも多いため, 小児科医としておすすめできる製品は1つもないのが現状です.
主な子ども用の市販の乗り物酔い止め薬の一覧です. どれも主成分は似たような感じですが, 特に気になるのはスコポラミンです. 旅行医学の教科書(的存在)のCDCのyellow bookでは, スコポラミンは小児では危険な副作用を引き起こしうるので使用されるべきではない, と記載されています. twitter.com/nuno40801/stat…
以前にも述べましたが, 医師・歯科医師のプロフィールに「●●学会の会員」という記載を時々みかけます. ただほとんどの場合比較的簡単に会員になれるので, 会員というだけでは, その領域の専門家というわけではありません. 学会員というだけなら, 一般でのファンクラブに近いものだと思ってください.
1歳未満でのインフルエンザワクチン接種に関しては ・効果がない(免疫がつかない) ・保育園などを利用していなければ接種は不要 という説明されることがありますが, いずれも明確な根拠はありません. 従って, こういった内容で接種を判断しないほうが望ましいと思います.
「ベビー枕」としていくつかの商品が販売されており, 中には小児科医監修のものもあるようです. ただ睡眠関連の窒息のリスク上昇が懸念されることから, 新生児/乳児の睡眠環境では枕などの寝具は使用しないことが推奨されています. よって一般的に「ベビー枕」は使用しない方が無難かと思われます.
<今日のスペースのまとめ> ・体温は17-19時頃にピークとなり, 2-6時頃が最も低い. これは発熱時には同様であり, 朝平熱でもその後発熱が…というパターンはみられやすい. ・発熱そのもので命を落としたり脳が障害されたりすることはない. ・解熱薬を使っても感染症の治りが遅くなったりはしない.
日本小児科学会のInjury Alert (傷害速報)がいくつか更新されています. その中でアロマディフューザーや芳香剤を誤って飲んでしまい, 肺炎や喉頭熱傷をきたした2例が紹介されています. 「子どもは考えられないようなものでも飲む・食べる」ことには改めて注意が必要ですね jpeds.or.jp/modules/injury…
子どもの衣類でフードやひもやひっかかって事故が発生するリスクがある点について以前から注意喚起がされています 子どもの衣類に関して, 危ない目に遭った経験をもつ保護者の方は少なくないとも報告されており身近に存在するリスクの1つです 今一度, 気をつけていきましょう gov-online.go.jp/useful/article…
【定期】 ワクチン接種の判断で重要なのは「自然感染後のリスク」と「ワクチン接種後のリスク」を比べることです. 表は定期接種で行われている麻疹(はしか)についてですが, 自然感染後の方がリスクが高いです. こういったものが総合的に判断されて接種が推奨され, 実施されているわけです.
【手足口病①】 手足口病がニュースでも出ていたので, 一般小児科レベルで, 最新の情報も交えつつ改めて簡単に紹介したいと思います. 手足口病は「手のひら」や「足の裏」の発疹, 口の中に病変がみられることが特徴的なウイルス感染症で, 夏かぜの1種として知られています.
「首から下げるだけで空間除菌が行えると称する製品」に関しては, 使用中に火傷のような状態になったケース(子ども含む)が複数あることを, 昨年, 消費者庁が注意喚起してますね. 効果がないだけじゃすまない場合もあるということです. twitter.com/caa_shohishach…
RSウイルス感染症の流行地域をもう少しわかりやすくならないか…と思い, 1つ試作してみました. ただ色分けや見せ方とかでもう少し工夫が必要ではあります.
効果がないものはコストだけでなく, このように余計なリスクを高めてしまう恐れがあります. 「念のため」「もしかしたら効くかも」と試すようなものではありませんので, 家に置いておかないことをオススメします. twitter.com/Niigata_u_ped/…
インフルエンザワクチンの話題について, 日本小児科医会から 「今期インフルエンザワクチン優先接種に関する日本小児科医会の解釈」 が出ました. 提言では 「小児への接種時期を一律に遅らせることは避けるべきと考える。」 と述べられています. jpa-web.org
食事のあり方によってアレルギーが改善される, といった記載がありますが, 私の知る限りではエビデンスが乏しいと思いますし, この内容は少なくとも自治体が紹介すべきではないと思います. twitter.com/kisarazu_city/…
接種後すぐには予防効果が期待できないことはごく一般的なことだと思われます. 記事にはそういった大事な説明が不足しており誤解を招く恐れもあるので, 効果や安全性に関する話題は慎重かつ丁寧に扱うべきでしょう. news.yahoo.co.jp/articles/7f2af…
結果的にテレビ視聴後に亡くなられても, テレビ視聴後に死亡とは表現しないですし, テレビの視聴が原因とも限らないのはご存知の通りだと思います.
若干忘れられがちなこともありますが, 医療は医療従事者と呼ばれる「人」によって提供されております.
これは「粉末酒」を用いたお菓子ですね. アルコールを含む飲料については酒類の表示が義務付けられていますが, こういった菓子類にはその表示義務がないため, 原材料や注意書き等で注意するようにしましょう. 当然, 子どもが食べることは好ましくありません. twitter.com/k6rm6/status/1…
「朝の解熱は油断しない」 夜に発熱していた子どもが朝になって解熱している, ということは時に経験します. ただ, これですぐに「良くなった」とは判断できないことには注意しましょう. それは ・元々, 体温には波がある(上がったり下がったりする) ・朝一は体温が低い傾向にある ためです.