ここ数日COVIDによる受診が急増しています。ただし、感染者、医療機関側それぞれが過去から学んだことにより、混乱はなく安心して受診いただけると思います。NY市内であれば、自宅検査、ビデオ受診を経て、パクスロビドの受診当日のデリバリーが可能で、軽症なら自宅で全てを完結することができます。
現在NY州で流行しているオミクロンBA.2.12.1は、日本で流行しているBA.2と比較し、さらに20-25%程度伝播性が増加していると考えられており、免疫逃避しやすいことも示唆されています。 現在のところ入院診療には大きな影響を与えていませんが、徐々に増加傾向にはあり注意は必要です。
子どもの原因不明の急性肝炎について、今までに分かってきていることをまとめました。 トピックの重要性を考え、一般公開にしましたので、どなたでもご覧いただけます。 newspicks.com/topics/yuji-ya…
「多くの人がマスクをするだけでインフルエンザの感染流行は防げるのか」と感じさせる、興味深い二峰性の波を示した今期のインフルエンザ患者数@ニューヨーク(赤い線が今年)
英語ですが、原因不明の小児急性肝炎に関するよくまとまったスレッド •11カ国169ケース •原因不明 •アデノウイルスが検査された中の75%に陽性、主要な原因ではないかも •各々約6割で黄疸、嘔吐、腹痛の症状 •ほぼ全てのケースで肝酵素検査の著しい上昇あり •17人が肝移植、少なくとも1人の死亡 twitter.com/mugecevik/stat…
★話題のオミクロンXEまとめ • BA.1とBA.2のハイブリッドで、ほとんどBA.2 • イギリスからの報告で既存のBA.2より約10%伝播性が高い可能性が指摘されている • BA.1とBA.2の同時感染で誕生 • あくまでオミクロン、感染予防策に変わりはない • ワクチンの重要性にも変わりはない • XE Proは出ない
★BA.2流行に備えて • お住まいの地域の感染流行状況にアンテナをはる • 品質の高いマスクを自宅に備えておく • 自己検査キットを自宅に備えておく • 職場や旅行、イベントのプランでプランBを持っておく • ブースター接種を受ける • 重症化リスクのある方は自宅に酸素飽和度測定器を備えておく
★4回目接種のオミクロンに対する効果 • イスラエルの60歳以上の大規模データの報告 • 感染予防効果は約4週間で低下 • 重症化予防の追加効果は観察期間の6週間維持を確認 →60歳以上の重症化リスクの高い層には勧められるも、重症化リスクのない若い世代には今のところ4回目の十分な根拠なし
「性差別や年齢差別をなくし、公平で平等な世界に」という言葉を聞いて”equality”をイメージする人は多い。私たちが目指すのは”equity”。その違いをしっかり認識しておく必要がある。このイラストはその点で秀逸。私たちが目指すのは右。でも左と勘違いしている人も多い。
★4回目接種について • 日本ではまだ開始されていない • 米国ではゴーサインがかかり、3回目から4ヶ月以上経過した50歳以上または特定の免疫不全を持った方に推奨となった • それに該当しない方への4回目接種については十分な根拠を欠く状態にあり、さらなる知見の蓄積を待っている段階
尿酸値の誤解 •「尿酸が高い」だけでは多くの場合、それは病気ではなく、それはただの状態 • 痛風に「プリン体制限」はほとんど効果は期待できない • ビールからプリン体ゼロビールへの切り替えは意味がなく、お酒を全体に減らす必要あり • 痛風には、バランスの良い食事、肥満あれば減量が大切
「植物由来」のワクチンが話題になっていますが、「植物由来だから体にいい」みたいなことではないので注意が必要です。あくまでデータに基づいて判断する必要があります。 newspicks.com/news/6740114/?…
まだコロナワクチンを受けていない12-39歳の男性は、1回目と2回目の接種の間隔を2ヶ月に延ばした方が良いかもしれないと、CDCが記述の変更を行なっています。効果が高まり、心筋炎のリスクを下げられるかもしれないとのことです。 cdc.gov/vaccines/covid…
ニューヨーク州の感染状況です。年末年始に1日あたり8万人ほど出ていた陽性者数は、すでに1000人オーダーに。この1ヶ月は1度も増加を見ることなく減少を続けています。
重症化リスクのある発症1週間以内の新型コロナ患者に対するイベルメクチンの介入試験で、イベルメクチンの重症化予防に対する有効性は示されず。JAMA Internal Medicineに本日付で報告されています。ランダム化比較試験での知見がまた一つ積み重なりました。
@ped_allergy そして、みなし陽性後の隔離解除の計算にはぜひ「コロワくんの相談室」をご活用いただければ!
LINEで使えるチャットボット「コロワくんの相談室」で、多くの方からご相談のあった隔離や自宅待機の解除日を自動計算するボタンを作りました。メニューを選んで、症状が出た日などを入力すると、いつから解除かを計算してくれます。ご家族からの相談時や医療現場などでご活用いただければと思います。
ニューヨーク市内のコロナの状況はかなり改善してきました。こちらはニューヨーク市が報告するマンハッタン内の陽性率などの推移ですが、年始以降、陽性率、陽性者数ともにキレイに減少してきています。日本でもこのような状況が早く訪れますように。
NY市内の介護施設でフロアのほとんどの入居者30名超が感染するクラスターが起きました。入居者はほとんどが80-90代でしたが、重症者はおろか、病院への搬送も1件もありませんでした。全員がブースター接種を完了していました。重症化は「高齢者に起こる」は過去のものと感じられる経験でした。
NY州の感染者数はピーク時の約1/10まで減少、マンハッタンだけで見てもピーク時の約10000人から600人前後まで減少しました。今日は1日外来でしたが、少なくともCOVIDを疑わせる症状の人に1人も出会いませんでした。何もかもがCOVID に思えた一時期と比べると見違える変化です。
私はブースター接種は昨年の9月に受けました。NYは9月に開始になりましたが、今回のオミクロンの流行をきっかけに接種を受ける方が増えました。特筆すべきは入院を防ぐ効果で、副反応は2回目までと比較し増加しないことも報告されています。受けるのはファイザー、モデルナどちらでも良いと思います。
現在流行中のオミクロンに対して、ブースター接種は有効です。順番がきたら接種を受けていただくことをお勧めします。米国の研究では、ワクチン2回接種から6ヶ月以上経過した人での入院予防効果は57%まで低下していたのに対し、ブースター接種後は90%まで回復していたという結果が示されています。
N95マスクを一日中装着して仕事をすることには慣れたのですが、私の耳たぶだけはそれに慣れてくれず、皮膚が切れてしまっていてとても痛いです。ガーゼを挟むなどしているのですが、イマイチしっくりくる方法がありません。どなたか良いアイデアをご存知でしたら、ぜひ教えてください。
11歳の女の子、新型コロナ感染症発症後、3ヶ月続く腹痛で、発症3ヶ月後の小腸からコロナウイルスが検出されたという症例報告。ウイルスの存続がロングCOVIDの原因の一つかもしれないとのことですが、あくまで1人の症例報告なので、もう少しデータの蓄積を待ちたいところです。 twitter.com/EricTopol/stat…
未査読ではありますが、3回目接種から4ヶ月が経過しても、未だにオミクロンに対する中和抗体が比較的高く維持されているというデータ。 あくまで抗体の話ですが、ちょうどブースター接種から4ヶ月が経過してしまった私にとってはポジティブなデータです。 twitter.com/EricTopol/stat…