1
2
ワクチン接種後ちょうど1週間が経過しました。相変わらず体調は変わりなく良好です。このワクチンはmRNAと呼ばれる技術を用いています。普通なら数分で儚く壊れてしまうものですが、ワクチンのmRNAは2-3日はもつようにできています。1週間経過した私の体の中では既に壊されてしまっているでしょう。
3
日々報告される数字が増え続けると、自分のやっている感染予防策が無力に感じられてしまうかもしれませんが、そんなことは決してありません。
何もやられていなければ、陽性者数はさらに急速に増加していたはずです。 twitter.com/mainichi/statu…
4
不安が増すとき、情報の正しさよりも優先して、自分の不安をうまく埋めてくれるような理由を熱心に探してしまいますが、あくまで正しい感染対策を続けましょう。
どんなに感染者が増えても、自らの感染対策によってリスクは限りなく小さくすることができます。
5
ワクチン接種から20日が経過しました。明日追加接種の予定です。mRNAワクチンが遺伝子に傷をつけ後世にまで影響を与えるとのデマがあるようですが、人のDNAに働きかけることはできません。それを気にするなら、タバコや日焼けマシーンこそ傷をつけるリスクがあります。
6
ワクチン接種からちょうど1ヶ月が経過しました。これまで毎日経過を報告しましたが、結局ほぼ何事もなく、ただ1ヶ月が過ぎました。そして病院での仕事には、より一層の安心感を与えてもらっています。これまでの発信が、日本でワクチンを待つどなたか1人の安心にでもつながっていたら嬉しいです。
7
日本の医療者の方々のはるか先に接種を受けましたが、そんなことは1ミリたりとも感じませんでした。しっかりと臨床研究のステップを踏み、さらに第三者の評価を受けて私たちのもとに届いたものです。優先していただいてありがたい気持ちを持ちながら接種を受けました。
news.yahoo.co.jp/articles/887af…
8
東洋経済に寄稿しました。自分自身のワクチン接種から50日以上が経過しましたが、これまでの経過などをまとめました。
toyokeizai.net/articles/-/411…
9
ワクチンによる重度のアレルギー反応、アナフィラキシーの頻度は、それぞれ900万回、700万回以上の接種をまとめた最新の報告によると、ファイザー製で100万人に4.7人、モデルナ製で100万人に2.5人と、初期の報告よりもさらに低い数値で報告されています。さらなる安心材料になるのではと思います。
10
【ワクチン接種後もマスクを】
ワクチンは高い有効性を示していますが、100%ではありません。また、変異株の登場でその有効性が当初より低下する可能性も指摘されています。この欠点はマスクによって補完されます。この先マスクが必要なくなる時の訪れを期待しながら、接種後もマスクは続けましょう。
11
一方、米国では、科学的根拠に忠実に接種間隔は6週間までを許容し、2回接種を推奨しています。
「政治」「公平さ」などではなく、科学的根拠をその指標にするならば、接種間隔をどこまで広げるかの議論はできたとしても、2回目の接種を「やめ」る議論は現時点ではできないのではないかと思います。
12
残念ながら、ファイザーのワクチンが1回の接種で十分とするデータには欠けている状況です。
1回目を優先して広げている英国では、使用しているワクチンが異なりますが、接種間隔を最大12週間まで広げる議論はあるものの、2回目を「やめ」る議論はないと把握しています。
news.tv-asahi.co.jp/news_politics/…
13
14
重要な点です。
有害事象→因果関係の有無にかかわらず、ワクチン接種後に起こったあらゆる健康問題
副反応→ワクチン接種と因果関係のある健康問題
現在、首相官邸からは広く「有害事象」が報告されていますので、即刻「副反応」と翻訳せず、冷静に受け止める姿勢が必要とされます。 twitter.com/kantei_vaccine…
15
副反応に関する新たな知見
コロナワクチンの接種から遅れて生じる「遅発性局所反応」
要点
・接種後約8日で遅れて接種部位に赤みや腫れ、痛みが出ることがある
・持続期間は約6日、いずれも治癒
・1回目の接種で大きな遅発性反応が出ても、2回目では半数が見られず、悪化するケースはなし
16
米国ボストンの病院からコロナワクチンアレルギーの報告。
・アレルギー症状は2.1%に見られ、アナフィラキシーは0.025%に見られた。
・アナフィラキシーの平均年齢は41歳、94%が女性。
・発症までの時間は平均17分。
・人工呼吸器使用や重度の持続的血圧低下(ショック)はなし。
・全員が症状回復。
17
【話題のイベルメクチンのエビデンスまとめ】
イベルメクチンは新型コロナに対する試験管レベルでの活性に基づき治療に応用できる可能性があるとされる。しかし試験管レベルで「有効」とされた実験でのイベルメクチンの濃度は、人に安全に投与可能なレベルの約50倍から100倍量。内服では達成できない
18
19
20
「ウイルスの変異よりも個々人のふるまいの方が、パンデミックの経過に影響を及ぼすより重要な要因と考えられます。」
これは米国ワシントン州でのD614G変異の影響に関する研究報告の記述ですが、多くの地域、多くの変異ウイルスで同じことが言えそうです。
21
22
ニューヨーク市はついに死亡者数0を記録しました。また、検査の陽性率もカウントが始まって以来の最低記録を更新しました。
Zero New COVID Deaths in NYC, All-Time Low Positivity Rate as More Vaccine Prizes Debut nbcnewyork.com/news/coronavir…
24
「ワクチンで不妊症になる」なんていう根拠のないデマが流れてしまったので、「mRNAワクチンが精子に影響を与えるのか」という研究が行われ、影響はないとの結論を導きました。デマにも一つ一つしっかり正当な科学で向き合っていく。これが大切ですね。
jamanetwork.com/journals/jama/…
25
こちらニューヨークでは今週、ワクチン接種者の割合が成人の7割を超えるという目標が達成され、一斉に花火が打ち上がり皆でお祝いをしました。同時に、コロナに関する規制のほとんど全てが撤廃となりました。
ワクチンの効果は「見えにくい」ものですが、分かりやすい目標があると一丸となれますね。