hhasegawa(@hhasegawa)さんの人気ツイート(リツイート順)

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カール・レーフラー騒動の再来になりつつある? 『図書新聞』の書評を読む限り誤訳の次元を越えて原著者が書いてもいない文章が載っているようで、翻訳を名乗っている以上は「訳者の作品」と擁護するのも苦しそう。 / “『戦時の手紙』をめぐって 鈴木創士|Web河出” htn.to/dAzdjwA9Ce
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年長者への恨みで年金改革法案に喜んでいる団塊ジュニアが20年後に最も割を食うという以前に、未来と言わずいまから、受給者の団塊世代が困窮すると、数年来の扶養義務強化もあって子供が補填するハメになり、親を養わされる同世代がさらに困窮するコントじみた結末になるのは目に見えているのでは。
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政治的オピニオンリーダーとなり、オンラインサロンを主宰し、国家イベントで演出を請け負う...、という「芸人」の前景化は明らかに現代日本の特徴で、なにか名前を付けておいた方がよいだろう。ギリシャ語からの造語法の常道だと、「喜劇俳優」がκωμῳδόςだから「コモイドクラシー(芸人支配)」か。
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世界遺産指定などによって外国人を含む観光客が増加したような場所に行くと、たくさんいるガイドが中高年ボランティアだったりする。「がん」である以前にそもそも雇用する予算がない学芸員に代えて、時間があり余っている年金生活者をタダで使おうという魂胆にしても、こういうのはいつまでもつのか。
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オタクは全世界に公開される公共圏であるインターネット空間を疑似親密圏として使ってしまう、というツイートがあり、なかなかいい線を行っているのではないかと思った。例えば、「炎上」する不謹慎ネタにしても、仲間内のDMやチャットで口にしている限り、存在しないのと一緒で問題になりようがない。
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「なぜリベラルは嫌われるのか」への一つの有力な解答は、否応なしに社会がリベラル化しているから、ではないの。いかに保守政権が続いても、我々は男女共同参画を推進します、と言わねばならない。一方、昭和中期には、なぜ家で妻を殴ってはならないのか教えるのは、左翼に対しても至難の業であった。
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95年頃の不謹慎ゲーム『上九一色村物語』(オウム経営シミュレーション)プレイ動画。当時すでにPCで同人ゲームをつくっていた層の「アイロニカルな没入」がうかがえる。いまや史料価値も生じて貴重でさえある。 / “オウム真理教運営ゲー…” htn.to/jMdtoa
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むかし使っていたドイツ語文法書に、教会大シスマ解決のため行われたコンスタンツ公会議の席上、中性名詞Schismaを女性で使ってしまった皇帝が、それを指摘され逆ギレし、そう文法を改変させるべく命じたものの笑われて終わった、という内容のコラムが載っていた。これも為政者の変わらぬ姿か。
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陰謀論一般ではなく本邦固有の事情として、「こういう選択肢をつくろう」の提案が「この選択肢を強制する」と受け止められてしまう環境がある。これはおそらく、生まれてからこの方そうやって事実上の強要を受け続けてきた結果なので、そう思うのは論理的に誤謬だと言ってすむ話ではない根深さがある。 twitter.com/hhasegawa/stat…
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かかる万人人文学者ないし万人批評家的な空間に、大抵の者は徒手空拳で臨むことになる。ところが、どこからかいわば「重課金装備」の連中が現れるので、なんであいつらだけあんな武器を持っているんだ、ズルいぞ、やつらを我々と同じ次元に引きずり降ろしてくれ、と魂の叫びが撒き散らされるのである。 twitter.com/hhasegawa/stat…
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相撲ヘブライ語起源説については、日猶同祖論系のオカルトもさることながら、むかしの学者が『創世記』32章のヤコブの格闘を「相撲」と訳してしまったのも大きいのではなかろうか。確認すると、『新共同訳』では「格闘」なのに対し、関根正雄訳岩波文庫だとまさに「角力」であった。翻訳って罪ですね。
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北米の右翼の陰謀論が、リベラル側の連中は小児性愛に耽っている、という方向に行くのは、彼らがそれを悪の極致と認識しているからだろうし、理性の欠片がかろうじて残っている例といえなくもない。なにせ、某国の一部界隈では、やつらは小児性愛を弾圧してくる、と騒ぐのが定番になっているのである。
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環境問題への取り組みを訴える欧州の若者を見ると本邦のツイッター(の一部?)が発狂してしまうのも、そこに「享楽の盗み」を見るからではないの。自分の短期的利害とは直接に関係しない長期的構想を練るなど、その日を生きるのに汲々としている哀れなる日本人には許されていない「享楽」なのである。 twitter.com/hhasegawa/stat…
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「おれの女になれ」のような陳腐な会話が小説に登場したら点数つきで酷評してきた人物が実生活ではそう言ってしまうところに「フィクションと現実」問題の最前線があり、大学はこのテーマでシンポジウムをやるべき。 / “早大名物教授「過度な…” htn.to/v5fgbx
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一般論として言えば、大学の入試や学期末に課される小論文やレポートは、論理展開がおかしくないか、知識が定着しているかを基準に採点されている一方、政治的に採点者の気に入る答案を書かねばならないと学生が思い込んでしまうのは小中高の抑圧の賜物ではあり、その意味で彼らに同情できなくはない。 twitter.com/hhasegawa/stat…
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前述(twitter.com/hhasegawa/stat…)のように、人権や近代法体系は「普通の日本人」の感覚と衝突する。にもかかわらず、社会はますます人権や近代法体系に依拠してゆく。このストレスの捌け口が、ツイッター買収者や前大統領のような外国のカリスマの崇拝や、手近な「リベラル」叩きに向かうのであろう。 twitter.com/hhasegawa/stat…
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儒教を東アジアの後進性と結びつける議論は、日本を対象に「リベラル」な立場でなされることもあり、いずれにせよどうかと思うことが多い。むしろ、韓国、台湾、香港あたりの政治参加熱の高さこそ、行きわたった士大夫意識とでも言おうか、儒教の遺産ではないか。本邦がそこに入っていないのはわかる。
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ツイッターで持て囃されがちな、鎌倉武士を理性なき「蛮族」とする描き方も、彼らの心性を歴史学的に探ろうとせず昨今の(「反ポリコレ」的?)俗情を投影した、まさに「現代の価値観で過去を見る」ものにすぎず、「ナーロッパ」と大差ないのではと思う。現に「なろう」で書いている人もいるようだし。 twitter.com/hhasegawa/stat…
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思い返せば昨年にも、記者が仮定法を使用した英文を読めなかったがために、台風19号が「現状では存在しないカテゴリー6に相当する」と報道され、フェイクニュース化してしまった一件があった。同じことが今回のオバマ回顧録でも反復されており、英語くらいわかるだろ、とはとても言えないのがわかる。 twitter.com/hhasegawa/stat…
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最悪のシナリオは、すでに「よくやった」と「日本が近代国家だと思ってたのか」と言わんばかりの声に包まれている元次官に減刑嘆願が殺到し、実際の判決はともかく、その事実自体が似たような中年引きこもりを抱える親への圧力となるというものである。これがないとはいえない国に生きているのである。 twitter.com/hhasegawa/stat…
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ここ数日のTLでディストピア文学の授業での取り扱いをめぐる言い争いを見て、どうも学生は、教師に反論してはならぬと初等中等教育で叩き込まれてきたために、大学もその延長と思っており、抵抗不能な状態で文学作品などの特定の解釈を押しつけられる、と匿名でこぼすのもそれゆえではないかと考えた。
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例えば、ヘイトスピーチやミソジニー発言を繰り返す者は、本人は「建前」ではなく「本音」を語っていると信じ込みながら、実際にはそのコミュニティでのお約束を喋っているにすぎず、逆にそこに異を唱えることは難しい(twitter.com/hhasegawa/stat…)、というのが最近も見た事態だったのではあるまいか。 twitter.com/hhasegawa/stat…
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暴行事件で某私大の「品位」が疑われるのを心配する向きがあると聞き、新入生に配布されるともいう創設者の自伝(amazon.co.jp/dp/4003310225/…)はろくに読まれていないのか、と思った。浦賀で万引きした品物を持って咸臨丸に乗り込んだ「武勇伝」の語られる、実に楽しい本である。
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しばしば諸悪の根源扱いされる「中高一貫男子校出身の東大卒業生」ながら、あそこまで過剰に女叩きをする衝動がどこから湧いてくるのかについては、いまだに謎である。男同士の友人関係のなかに閉じこもっていると居心地がよい、というところまではよくわかるし、そういう傾向を自覚してもいるのだが。
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フランスのテレビ局が制作した東京五輪のPVなるものを見ると「また」浮世絵なので、保田與重郎の下記文章を思い出して失笑してしまった。なるほど、確かに西洋人が求める「アジア」はこれであり、国を挙げてその望むままの姿を演じようとするイヴェントを決死決行中なのであるから、実に批評性が高い。 twitter.com/hhasegawa/stat…