hhasegawa(@hhasegawa)さんの人気ツイート(古い順)

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暴行事件で某私大の「品位」が疑われるのを心配する向きがあると聞き、新入生に配布されるともいう創設者の自伝(amazon.co.jp/dp/4003310225/…)はろくに読まれていないのか、と思った。浦賀で万引きした品物を持って咸臨丸に乗り込んだ「武勇伝」の語られる、実に楽しい本である。
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年長者への恨みで年金改革法案に喜んでいる団塊ジュニアが20年後に最も割を食うという以前に、未来と言わずいまから、受給者の団塊世代が困窮すると、数年来の扶養義務強化もあって子供が補填するハメになり、親を養わされる同世代がさらに困窮するコントじみた結末になるのは目に見えているのでは。
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むかし使っていたドイツ語文法書に、教会大シスマ解決のため行われたコンスタンツ公会議の席上、中性名詞Schismaを女性で使ってしまった皇帝が、それを指摘され逆ギレし、そう文法を改変させるべく命じたものの笑われて終わった、という内容のコラムが載っていた。これも為政者の変わらぬ姿か。
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世界遺産指定などによって外国人を含む観光客が増加したような場所に行くと、たくさんいるガイドが中高年ボランティアだったりする。「がん」である以前にそもそも雇用する予算がない学芸員に代えて、時間があり余っている年金生活者をタダで使おうという魂胆にしても、こういうのはいつまでもつのか。
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対馬旅行では、タクシー運転手が流暢な(と素人耳には聞こえる)韓国語で前の客に接客していたので、乗ってから尋ねてみると、できないと観光関連業者は仕事にならず、語学学校に通ったり母語話者に教わったりしてバイリンガル化が著しい、と言う。ゼノフォビアがはびこる反面、国境地帯はこんな様子。
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歴史修正主義者というより単なるイキリオタクであろう人物が珍説を唱えていたら博士号所持の本職を呼び寄せてしまったの図。相手が説得され行動を改めるとも思えないにしても、こういう粘着のできるプロは貴重かと。 / “戦前のスパイ取締や共…” htn.to/E6BHgZ
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開き直り的に獣医学部新設許可の方針が出たところで、法科大学院の経緯を連想する人が増えている。規制緩和で新規参入を増やしたうえで大学も学生も適者生存で淘汰されればよい、そいつらの人生は自己責任、という話だったはずが、そもそも競争参加者が激減する方向で理性の狡知(?)は働くのである。
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「法科大学院を鳴り物入りでつくったが、結果的に法科大学院を出ても弁護士になれない場合もある」「上手くいかなかった時の結果責任を誰がとるのか」発言者に注目。表現の自由戦士はこういう側面は褒めてくれない。 / “[PDF]第25回国…” htn.to/q1cwu1
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そういえば、事実上アニメなどで未成年者の飲酒や喫煙を登場させられなくなっている現状について、表現の自由戦士のみなさんはなにかおっしゃっているのであろうか? セクハラ描写の規制なんぞよりはるかに影響の大きい面もあろうに(『ハルヒ』孤島回の原作改変など)。やはりエロにしか興味がない?
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「フランス共産党消滅」ニュースを受けあれこれ言っている者がいるので確認すると、情報源は(法輪功系?)反共メディアの『大紀元』しかないようで、本国の報道を探してみれば案の定だいぶ様子が異なっていた。その程度の裏も取らずに飛びつくのは、さすがにネットリテラシー的に深刻とせざるを得ず。
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スポーツ選手の発言で苦笑を誘うのは、不健康な生活習慣の人々の対極にいる、と信じているところである。一線で勝負する立場であればあるほど、医療費に負担をかける健康リスクという点で、酒や煙草の比ではあるまいに。スポーツ=近代的規律訓練の代表と目されることで、この実態が覆い隠されている。
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「フェミニストは男に相手にされないババアが僻んでなるものだ」と「フェミニストは成功者とばかり交際して『弱者男性』を相手にしてくれない」を場合に応じて使い分けなければならない界隈もなかなか大変である。もっとも、本人たちがかかる分裂をどのくらい自覚しているのかについては定かではない。
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ツイッターでは特に「ロジカル」と思ってもらいたがっているユーザーをよく見る。そして、彼らが現実にそのように振舞いうるのは、間違った知識や事実認識から誤った結論を論理的に引き出すときであったりする。もちろん、ロジックは命題と命題の接合に関わりこそすれ、命題自体の正しさを保証しない。
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歴史的に見れば、現金から電子マネーへの推移は、都市生活の匿名性の放棄、誰がなにを買ったのか簡単にわかってしまう近代以前への退行でもあり、現金払い=遅れていると印象づけたがる者はわかって言っているのか? / “ファミマ利用客の9割…” htn.to/LtHxbk
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渋谷のハロウィンにしてもサッカー国際試合での清掃ボランティアへの賞賛にしても、ゴミが散らかることに対する禁忌視がうかがえる点で、優れて文化人類学的対象かと。一般に「塵一つない」はディストピア属性なのだが。ついでにいえば、そこから「素手でトイレ掃除」が一直線であることも確実である。
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暗記科目ではない「考える」ないし「調べる」歴史という方向でやっているヨーロッパだと、どうしても扱う時代と場所の範囲は狭くなるわけで、あちらの文学者や哲学者、つまり専門歴史家ではない知識人の示す日本史理解の珍妙さに直結している。なんでも覚えさせる形式だとこういう問題はまず起らない。
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むかしはほぼ中国史とヨーロッパ史を合わせたものでしかなかったらしい日本の世界史科目は、徐々にそれ以外の文化圏も均等に扱うようになっていった。これは、史料読解も論文作成も教える時間を減らしたかもしれない一方、反オリエンタリズムで正しい知識を、という要請には欧州型教育より応えている。
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数年前の佐渡旅行で「歴史伝説館」なる施設を訪れ、中世の流刑囚を人形で再現したメイン展示にやや失望したあと、順路に従い出口を回ってすべてを理解した。等身大の日蓮や世阿弥を見た最後に現代の流人の本物が待ち構える趣向だったのである。土産屋で働いていたのは物故したジェンキンス氏であった。
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儒教を東アジアの後進性と結びつける議論は、日本を対象に「リベラル」な立場でなされることもあり、いずれにせよどうかと思うことが多い。むしろ、韓国、台湾、香港あたりの政治参加熱の高さこそ、行きわたった士大夫意識とでも言おうか、儒教の遺産ではないか。本邦がそこに入っていないのはわかる。
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批判と謝罪が「ヘイトスピーチカウンター」というよりブランド価値をめぐるもので、編集部はその手のレーベルに見られるのを嫌がったから急いで行動した、とわからないと、こんなまとめを作成してしまうことになる。 / “小島毅著『朱子学と陽…” htn.to/xLubQkz
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今回の文庫本の帯の件で目立ったのは、もともとこのレーベルに親しんでいた層だけが認知していたときは批判的な反応が多く、編集部の謝罪も基本的に支持されていたのに、騒ぎが広がってから集まってきたのは「過剰反応」呼ばわりの連中であったことで、よい読者をお持ちでしたね、と感嘆するほかない。
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ヘイトスピーチの本来の対象を明言せず、もともと差別的な集団だけ反応するよう発信するのは、英語圏で(最近は独語圏でも)いう「犬笛政治(Dog Whistle Policy)」の典型であろう。批判されても、そんな意図ではなかった、そう解釈する方がレイシストだ、と弁明し責任をなすりつけやすい利点もある。
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(承前)念のため補足すると、「犬笛政治」とは、飼い主が犬にだけ聞こえる周波数を発する犬笛を吹いて飼い犬に命令するように、政治家や言論人が差別的メッセージを明示せずにほのめかし(マイノリティの多い地名を挙げるなど)訓練された支持者を「やつらを攻撃せよ」と煽動すること、と説明される。
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「ノブレス・オブリージュ」的な思想は不労収入による経済上の裏付けがあってはじめて成立するもの、という真理を理解していた一人は、禄がなくなったのだから武士道は廃れて当然、と語る勝海舟ではないか(hhasegawa84.tumblr.com/post/170945900…)。昨今の江戸時代礼賛からは出てきそうにない現実性がここにある。
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現実に京都にヘイトタクシーが溢れているなら、語学習得までして韓国人観光客に完全対応している対馬と好対照であり、歴史的に見ても前者は所詮ドメスティックな「都」にすぎなかったのを思わせる。ところで、中国人客を罵倒する京都人に返すべき言葉は、お前んち長安のコピーじゃん、ではあるまいか。 twitter.com/hhasegawa/stat…