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またどこぞの政治家による「国民は子供を3人つくるべき」発言があったようで、もはや万国共通の定型表現になりかけているのが笑えるくらいである。前にも書いたように、エルドアン(トルコ大統領)もフラウケ・ペトリ(ドイツのAfD元党首)も同じことを述べており、国境を越えた普遍性すら感じさせる。 twitter.com/hhasegawa/stat…
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シラバスが冊子からオンラインに移った結果、教員個人の担当時限と居場所が外部からほぼわかるようになり、これは危険なのでは、とかつて言っていた。このとき想定していたのは、SNSで「炎上」した教員が野次馬にキャンパス内で嫌がらせされる程度であった。もちろん、襲撃だって起こりうるのである。 twitter.com/hhasegawa/stat…
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最悪のシナリオは、すでに「よくやった」と「日本が近代国家だと思ってたのか」と言わんばかりの声に包まれている元次官に減刑嘆願が殺到し、実際の判決はともかく、その事実自体が似たような中年引きこもりを抱える親への圧力となるというものである。これがないとはいえない国に生きているのである。 twitter.com/hhasegawa/stat…
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批判と謝罪が「ヘイトスピーチカウンター」というよりブランド価値をめぐるもので、編集部はその手のレーベルに見られるのを嫌がったから急いで行動した、とわからないと、こんなまとめを作成してしまうことになる。 / “小島毅著『朱子学と陽…” htn.to/xLubQkz
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むかし使っていたドイツ語文法書に、教会大シスマ解決のため行われたコンスタンツ公会議の席上、中性名詞Schismaを女性で使ってしまった皇帝が、それを指摘され逆ギレし、そう文法を改変させるべく命じたものの笑われて終わった、という内容のコラムが載っていた。これも為政者の変わらぬ姿か。
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対馬旅行では、タクシー運転手が流暢な(と素人耳には聞こえる)韓国語で前の客に接客していたので、乗ってから尋ねてみると、できないと観光関連業者は仕事にならず、語学学校に通ったり母語話者に教わったりしてバイリンガル化が著しい、と言う。ゼノフォビアがはびこる反面、国境地帯はこんな様子。
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大量懲戒騒動のときハングル板を見に行ったら、スレを占領していたなんJ民の一人が、ネトウヨにならなかった理由として、外国籍や帰化経験のある選手も多い野球のファンだから、と書いていたのが印象的であった。以前は差別ヤジがひどかったらしく、いま実際になくなっているなら文明化の成果だろう。 twitter.com/hhasegawa/stat…
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相撲ヘブライ語起源説については、日猶同祖論系のオカルトもさることながら、むかしの学者が『創世記』32章のヤコブの格闘を「相撲」と訳してしまったのも大きいのではなかろうか。確認すると、『新共同訳』では「格闘」なのに対し、関根正雄訳岩波文庫だとまさに「角力」であった。翻訳って罪ですね。
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ハンJ民によるネトウヨ女子高生なりきりアカの記録(後編)。DMを送った某議員を「釣られた」と嗤うより、政治家や宗教関係者が日常的に「リクルート活動」しているのが明るみに出てよかったと評価したいところ。 / “架空のウヨ戦士作って…” htn.to/TWLGqL
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いま『オタク学入門』(amazon.co.jp/dp/4102900195/…)のような著作を読むと、メインカルチャーに対する強烈な疎外意識と偏見が目につき、いつまでたってもそういうものが払拭されないまま一大勢力になってしまったがゆえに昨今の異常さがあるといえよう。すべてを用意したのは「第一世代」なのであろう。
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スポーツ選手の発言で苦笑を誘うのは、不健康な生活習慣の人々の対極にいる、と信じているところである。一線で勝負する立場であればあるほど、医療費に負担をかける健康リスクという点で、酒や煙草の比ではあるまいに。スポーツ=近代的規律訓練の代表と目されることで、この実態が覆い隠されている。
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「フランス共産党消滅」ニュースを受けあれこれ言っている者がいるので確認すると、情報源は(法輪功系?)反共メディアの『大紀元』しかないようで、本国の報道を探してみれば案の定だいぶ様子が異なっていた。その程度の裏も取らずに飛びつくのは、さすがにネットリテラシー的に深刻とせざるを得ず。
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「法科大学院を鳴り物入りでつくったが、結果的に法科大学院を出ても弁護士になれない場合もある」「上手くいかなかった時の結果責任を誰がとるのか」発言者に注目。表現の自由戦士はこういう側面は褒めてくれない。 / “[PDF]第25回国…” htn.to/q1cwu1
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年長者への恨みで年金改革法案に喜んでいる団塊ジュニアが20年後に最も割を食うという以前に、未来と言わずいまから、受給者の団塊世代が困窮すると、数年来の扶養義務強化もあって子供が補填するハメになり、親を養わされる同世代がさらに困窮するコントじみた結末になるのは目に見えているのでは。
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世界遺産指定などによって外国人を含む観光客が増加したような場所に行くと、たくさんいるガイドが中高年ボランティアだったりする。「がん」である以前にそもそも雇用する予算がない学芸員に代えて、時間があり余っている年金生活者をタダで使おうという魂胆にしても、こういうのはいつまでもつのか。
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暴行事件で某私大の「品位」が疑われるのを心配する向きがあると聞き、新入生に配布されるともいう創設者の自伝(amazon.co.jp/dp/4003310225/…)はろくに読まれていないのか、と思った。浦賀で万引きした品物を持って咸臨丸に乗り込んだ「武勇伝」の語られる、実に楽しい本である。