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「空気を読む」組織が凋落する理由。タテマエの裏側にあるホンネを空気から読むようになると生産性が爆減します。「テキストを読む」のに比べて「空気を読む」のはとても脳のパワーを使う上に、結果的に「読み」が間違ってることも多く、多方面でロスが発生するからです。
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自動改札をイノベーションという人は多いけど「人力でやっていた作業を機械にする」という発想は個人的には古いと思います。ドイツの電車にはそもそも改札ありません。いまの「電子ハンコ」なんかもそうですが、原点から「そもそも、これって必要なの?」とラディカルに考える習慣をつけたい。
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やったことに対する後悔は日々小さくなるけど、やらなかったことに対する後悔は日々大きくなる。
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昔から一番嫌いな・・・というか困る質問が「尊敬している人は誰ですか?」という質問です。よくされる質問なので答えられない自分はアホなのかと思ってたのですが、先日、茂木健一郎さんから「それで良いんだよ、カリスマに心酔してる人って脳の活動レベル低下してるからね」と言われて、あああと。
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神経科学者は筋肉と同じように脳も鍛えられることを明らかにしています。社会ビジョンを毎日考えていれば社会ビジョンを考えるのが得意な脳になり、Twitterで他人の挙足取りをしていれば他人の挙足取りが得意な脳になる。結局「人は使った時間の通りの自分になる」ということです。
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哲学は役にたつのか?答えは「その人次第」です。「自分で考えて生きる」こと目指す人であれば必ず役に立ちます。しかし組織や社会のルールを所与のものとして、そのルールの中で勝ちたいと思う人にとってはあまり役に立ちません。
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経済を成長させるために、という枕詞がついた教育議論が横行していますが、そもそも教育は、人が人らしく生きるための力を身につけさせるためのものであって、経済成長のためではありません。いかに子供たちを経済戦争の兵士に育てるか、といった議論には強い違和感を覚えます。
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サッカー日本代表の監督を務めたフィリップ・トルシエは、日本にきて一番ショックだったのは「明らかに安全だとわかっていても誰も赤信号を渡ろうとしないこと」だと言っていますね。これは「ルールに従うだけで自分で判断して行動しようとしない」という国民性を示していると。
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つまりこれから大事なのはPDCAではなくDCPAだということです。まず、とにかく何かを始めてみる、市場に投げてみる。その反応を見てすぐに構え改めてまた何かを投げる。それを繰り返すことでしか自分の居場所は見つけられないということです。
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物理移動がなくなって仮想空間シフトしたことによって急速に大気汚染が改善していることを報じるWSJの記事。つまり以前の状態が異常だったということです。もう後もどりできない世界にきている。
jp.wsj.com/articles/SB124…
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「やりたいこと」と「なりたいこと」を常に切り分ける。「なりたいこと」は職業名になるので、必ず「過去にあった仕事」になります。一方で「やりたいこと」は行為なので未来に開いている。その他大勢の他者の真似をしたくなければ思考は常に「なりたいこと」より「やりたいこと」に向けるべきです。
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島田紳助さんは「お笑い市場の環境分析→ウケる戦略立案→コント作成→練習→実演→振り返り」というプロセスで一番重要なのは「環境分析」と「戦略立案」なのに、売れない人はここをやらずに「練習」ばかりしてる、と教えています。企業も人も同じだと思います。
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いつも「忙しい、忙しい」とボヤいてる割に成長していない人の特徴は「確実にこなせる仕事を大量にやってる」ということ、さらに言えばそれで「俺ってデキるなあ」と自己満足してしまっていることです。あのセネカも「怠惰な多忙」の危険性を指摘してました。仕事のポートフォリオを意識する。
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本当の問題は「経済成長しない」ということではなく「経済成長しない状態を豊かに生きることができない」という「心の貧しさ」なんですよね。
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自分の人生を一つの作品として考えたとき、どんな作品にするかという構想を自分でやらずに、それを会社の上司や人事、親などの他人に委ねてしまっている人が余りにも多いように思います。彼らは「どんな作品になるか」という結果について全く責任持ってませんからね。
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この歳になってつくづく感じるのは、幸運の女神はリスクを取って動いた人にしか微笑まない、ということです。
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ビジョンはなぜ大事なのか?それは「困るため」です。ビジョンを描いて現状と比較して初めて「問題」が明確になる。つまり「困る」わけです。困ると粘り強い努力が生まれます。逆にいうと「困ってない人」は努力もしないし周囲も助けられません。
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東京は情報量が多いと思ってる人が多いけどそれは間違いで、実はあれほど情報量が少ない場所ってないんですよね。五感が鈍くなるのは当たり前で、だから大事な判断を間違えちゃうんでしょうね。lrandcom.com/get_out_from_t…
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自分の強み・弱みは内省してもよくわかりません。結局、実際にやってみて世の中からどう評価されるか試してるしかない。これを40代で初めてやるというのはリスクが大きすぎます。若い時にいろんなことにチャレンジして世の中からダメ出しされないと、何が得意かもわからないまま終わることになる。
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そういえば電通の新入社員の頃、当時の副社長に「どうやったら出世できますか?」と聞いたら「健康でいることだね。40代に入ると健康問題で次々に脱落していくから」と言われたのを思い出します。健康に感謝。 twitter.com/shu_yamaguchi/…
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模倣には「良い模倣」と「悪い模倣」があります。自分より優れた人を真似るのが「良い模倣」で、過去にうまくいった自分のやり方を再現しようとするのが「悪い模倣」です。後者が始まると人生がどんどん尻つぼみになってしまうので要注意ですね。
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この人たちバカなんですかね。呆れてものが言えない。
asahi.com/articles/ASP7Q…
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最近、立て続けに何人かに会って気づいたんですけど、残念な人の共通項はすぐに「難しい」ということですね。言葉には言霊がありますから「難しい」と言えば「難しい」で思考停止して終わってしまう。これも一種の「自分でかける呪い」です。
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成長という果実を与えてくれるのは「ハードワーク」であって「ロングワーク」ではありません。意味のないクソ仕事で徹夜を続けても成長は得られません。仕事や経験の「量」ではなく「質」を常に意識する。
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微妙な違和感を無視して押し切るとやっぱりいい結果って出ないものですね。直面すれば「なんで!」と感情的になってしまうトラブルのほとんどはよくよく振り返ってみれば決断の時に「微妙な違和感」があったことを思い出す。いつも「風が吹きぬける感覚があるか」を大事にしたい。