山口周(@shu_yamaguchi)さんの人気ツイート(古い順)

1
マーケティングのカンファレンスに行くと僕なんかにはよくわからないすごいテクノロジーを駆使した事例をたっくさん見せられるんですけど、ふと思うのはそこまでやらないと売れないような商品やらサービスは、そもそもそんなに求められてないんじゃないの?と。
2
アフリカの雨乞いって100%的中するんです。なぜかというと雨が降るまでずっとやり続けるから。これってギャグのネタになる話なんだけど、キャリアも同じで、成功する人って、結局のところ、成功するまで「ずっと失敗したけどトライし続けた」ってことなんですよね。
3
ナチスのユダヤ人虐殺のオペレーションには極めて悪魔的な特徴があります。それは業務が極端に分断化されていて全体のシステムがどうなっているか、誰にもわからないになってるということです。だから、罪悪感を持たせることなく働かせることができた。これ、今の殆どの大企業と同じなんですよね。
4
「多忙」は容易に「充実」と勘違いされますが、「忙しさ」にも「質」があることを忘れてはいけません。かつて電通にいた時の僕がそうだったけど、「質の悪い忙しさ」を「充実」と勘違いしてしまうと人生を浪費することになります。ソローが言うように「問題は何に忙しいのか」ということです。
5
兼業禁止っていうのは、一生面倒見る から他の男と付き合うなって言うのと同じことですよね。昔はまあ言える会社もあったのかも知れないけど、いま本気でそう言える会社なんてあり得ないわけで、だったらクビになった時の保険のために兼業しますよ、というのは極めてフェアな話ですよね。
6
一つの会社に勤め続けると、評判や人脈という社会資本は会社の中だけに形成されます。そうなると社会資本が人質になり、その会社にロックインされてしまう。これが兼業を禁止するロジックです。会社の魅力を上げて引き留めるのが本筋なのに、社会資本を人質に取るという実に卑怯な考え方です。
7
最終的に成功した人のキャリアを棚卸しすると「不遇の時代」を経験している人が多い。不遇のままで終わるかどうかはその人次第で、たとえばセントヘレナ島に流されたナポレオンは、監視人がたまたまイギリス人だったので、この人を教師にして英語をマスターしてます。不遇を機会にしるんですね。
8
戦略という言葉は「戦いを略す」と書きます。「戦いに勝つための作戦」が戦略だと勘違いしている人が多いんですが、本来は「戦わない」ために考えるのが戦略。だから本当に戦略的な人ほどプラプラ遊んでいるように見える。必死に戦って目立ってる人というのは「戦略的には全然ダメ」だということです。
9
デザインについて、日本が周回遅れになってるなあと思うのは、デザインが既に品質と同じ「良くて当たり前の世界」に入ってるのに、デザインを良くすると売れると未だに思ってるからです。デザインが良いというのは既に規定演技で、その先のストーリーや意味付けが自由演技として大事なんですけどねえ…
10
仕事の質は二極化する傾向があります。面白い仕事をやるとそこにスジの良い人が集まり、その人が次の面白い仕事を呼ぶので仕事のポートフォリオはどんどんキレイになる。逆は悲惨です。「人と仕事」って人生そのものですから、無理してでも面白い仕事をしないと人生がつまんなくなりますね。
11
この国がホントにやばい方向に行ってるなあと思うのは、不倫報道に快哉を叫ぶようなレベルの低いマジョリティにウケる商売がどんどんハバをきかせてるということです。悪貨は良貨を駆逐するじゃないけど、下世話で美意識のかけらもない商売ばかりが勝者になれば、国力は崩壊するでしょうね。
12
都会か田舎かという議論でムキになる人がいますが「両方とも素敵」がジンテーゼだと思ってます。僕は葉山の海辺に暮らしてますけど都心の夜遊びも大好きで、どちらも人生に必要。片方があるから別の片方も楽しいわけで、二項対立にする理由がわかりません。二項対立って大体不毛な議論の温床ですよね。
13
経済同友会の会合出てわかったのは、財閥系の会社で黒塗りハイヤー乗ってるような人は終わってるということです。実績はないくせにプライドだけは高いので、ありとあらゆる新しいアイデアに難癖をつける。じゃあどうするのかと聞くと、ひたすら難しい難しいって悩んでるだけなんですよね。アホかと。
14
日本は就活がゴールになってて大企業に入るとみんな勉強しなくなる。本当のレースはそこから始まるのにね。だから走らなくていい、地味に歩き続けてるだけで十年経てば学歴が自慢なだけのくだらないヤツに確実に勝てます。大人が勉強しない国だから地味な努力でも成功できる、こんな国ありませんよ。
15
一番痛いのは「就活ゴール」のまま思考停止してる高学歴オジサンたちです。「三流私大のクセに」とか「中堅企業のブンザイで」みたいな意識が今だに拭えないので自分の市場価値を全くわかってない。まずは銀行からこういう人が黒部ダムのように労働市場に放出されるのでよく見ておくと良いと思います。
16
自分の実力を上回る報酬を得てしまうと一時的にラッキーと思うかも知れませんが抜け出ることは容易ではありません。電通やBCGでそういう人をたくさん見てきました。そうなると人生がシステムの虜になってしまい、住む場所や仕事のオプションバリューがとても縮小してしまうので気をつけないと。
17
組織からなぜ天才が排除されるのかという分析、ムチャクチャ面白いです。 凡人が、天才を殺すことがある理由。ーどう社会から「天才」を守るか? - 『週報』 yuiga-k.hatenablog.com/entry/2018/02/…
18
日本にはなぜ「竣工した時からゴミ」みたいな家が多いのか。住宅の耐用年数は、英141、米103、仏86、独79に対して日本は30。減価償却の期間が1/3から1/5しかないわけで「安い家を建てて使い捨てる」からなんですね。どこかでこの「使い捨て文化」を止めないとゴミを相変わらず作り続けてしまう。
19
アートってよくわからん、と言われて、山口さんはわかりますか?と聞かれるけど、僕にもさっぱりわかりません。大事なのは、わからない、ということが許されているということ、わからないというものがちゃんと存在してる、ということですよね。みんな、わかってもらおうとし過ぎなんですよね。
20
時間をムダにするなというアドバイスはスジが悪いと思ってます。時間をムダにしてる人はまだイイ。最もヤバいのが、時間を有効に使ってるツモリで全く無意味なコトに時間を浪費しているヒトたちです。世の中のモノサシに振り回されて色んなコトを学んでる意識高い系のヒトたち。
21
哲学は役にたつのか?という問いへの答えは、その問いを発する人の考え方次第というところがあります。哲学というのは「自分が所属しているシステムを批判的に考察する技術」ですから、そのシステムの中で年収や地位を上げることしか考えてない人にとってはなんの役にも立たない技術なんです。
22
なんのために勉強するのか?という問いの先には大した学びはありません。学びというのは極論すれば自分が変わるということですから、変わる以前の自分に見通せるような学びの目的はどうせ大したことないんです。
23
自分の強み・弱みは内省してもよくわかりません。結局、実際にやってみて世の中からどう評価されるか試してるしかない。これを40-50代で初めてやるというのはリスクが大きすぎます。若い時にいろんなことにチャレンジして世の中からダメ出しされないと、何が得意かもわからないまま終わることになる。
24
お金にならないけどスゴく大事な仕事をするために、お金にはなるけどどうでもいい仕事をやる。みんながこのポートフォリオを組んで、お金だけは持ってるけど、無くなっても誰も困らない丸の内系の企業からお金をふんだくって、ものすごく大事なことをやってる人を助けたら、革命が起きると思うんです。
25
教養はないのに権力だけはある、というオッサンたちと戦うために。 東洋経済で「武器になる哲学」の記事がアップされました。 toyokeizai.net/articles/-/224…