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社会批評家のレベッカ・ソルニットは「娯楽としての敵意に気をつけなさい」と言っていますね。仮想敵を置くと盛り上がる。でもこの敵意は決して建設的な何かを生み出さない。特にTwitter上にはこの「娯楽的敵意の煽り」が蔓延してるので気をつけたいものです。
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作業と仕事を混同しない。暇そうに見られのが嫌だからといって作業に逃げない。日本の労働時間の長さが問題になってますけど、これも「作業への逃避」が原因だと思ってます。
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最近「頑張らない」というのがブームになっているみたいですけど、「頑張れない」というのは「夢中で取り組みたいことがない」ということですから、個人的にはとても不幸な仕事人生だと思いますけどね。問題の解決アプローチが根本的にズレてる気がします。
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Youtubeは無料と思っている人が多いですけど、時間資本という希少な富をせっせと払っていることは忘れないほうがいい。だからこそYoutuberはあれだけ稼げるわけで、何が元手かというと「人から奪った時間資本の転売」です。別のものに払っていたら「自分の富」になったかもしれないわけでね。
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順番が大事なんです。人生では、前半は打率はどうでも良く、とにかく一発の場外ホームランが必要。場外ホームランが出れば、後半は打率を維持できれば一生勝てる。順番を逆にして、前半で打率を上げて、後半でホームラン打とうとしてる人があまりにも多い。逆です。
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「成功する人は大胆にリスクをとる」と言われますが、統計によれば真実は逆で「失敗する人は大胆にリスクをとる」。データによれば起業の成功確率は、本業をやりながら副業として始める方が、退路を絶って始めるよりも高いことがわかっています。退路を断つことで逆に大胆になれなくなるのですね。
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人生の目標を長期と中期と短期で分けて考えてみる。就職とか昇進というのは中期ですが、ここにフォーカスを当てると苦しくなります。思い通りになりませんから。逆に長期と短期にフォーカスを当てるとラクになるし、結果的に効率が良い。僕はずっとそう。トンネルは両側から掘る。真ん中から掘らない。
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49%というのは高い失敗確率に感じるかも知れませんがカギは「何度も繰り返す」ということです。49%の失敗確率であれば二つ試して両方失敗する確率は24%、三つ試して全て失敗する確率は12%。以下、五つなら3%、七つなら1%にまで低下する。不確実性の高い時代に「飛び込む」マインドセットは必須です。 twitter.com/shu_yamaguchi/…
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今日、長男がNZL留学に旅立つのですが、準備の過程でつくづく感じたのは、自分がとても臆病になってたということです。「準備が出来たら飛ぶ」というのは真っ当な考え方に響きますが、そんなことしてたらチャンスは掴めないですよね。「51%行ける」と感じたら飛ぶ。これを繰り返すしかないよな、と。
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さっきのツイート、NOTEにまとめてみました。「ChatGPTと戦いたくなければ中央値の戦場を避けろ、外れ値で戦おう」という。
note.com/shu_yamaguchi/… twitter.com/shu_yamaguchi/…
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しばらく使ってみてわかったんですけど、ChatGPTは「中央値のアウトプット」しか出せないですね。裏側で統計が動いているのがよくわかる。となると人間には「外れ値のアウトプット」が求められるということです。自分の仕事のアウトプットが中央値寄りなのだとするとちょっと危ないかもしれません。
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この年齢になって気づいたんですけど、他人の成功に嫉妬深い人は結局、早期に頭打ちになりますね。なぜかと考えてみると「妬む」ってすごい脳のキャパシティを食っちゃうんですよね。妬む、恨む、悔む、怒る、悩むは「思考の五悪」で、これに脳のキャパを取られるとパフォーマンスが大幅に落ちます。
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人が質問してる時、本当に質問したくて質問してることってほとんどないんです。大体は「私の意見は違います」、「私は怒っています」、「私は心配です」のどれかを伝えようとしてる。だから質問に対して真正面から答えを返しても対話は前に進みません。
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「これから十年で何が変わるのか?」を議論してばかりいますけど「これから十年で何が変わらないのか?」の方が実は問いとして重要なんですよね。「変わるもの」に取り組んでもすぐ変わりますから。大事なのは「変わらないこと」をきちんと押さえることです。
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昨日は某企業の新入社員への基調講演でした。皆さんの先輩は皆さんに色々な指導をすると思います。でもね、今の50代以上の人たちは「日本を成長させられなかった人」たちです。その人たちの言うことを聞いても同じことを繰り返すだけなので、あまり鵜呑みにしない方がいいよ、とお伝えしておきました。
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子供時代に「普通である」ことは非常に重んじられますね。一方で「変わってる」という表現には強い否定のニュアンスがある。でも社会に出ると「普通の人」とか「普通の会社」って要らないんですよね。この欺瞞に気付いてる子供ほど「普通である」ことに強く抵抗してると思います。がんばれよ。
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「待つ」というのは消極的な態度に思えますが、ネガティヴ・ケイパビリティの中で最重要だと思います。時を味方に付けられるかどうか?物事には「然るべきタイミング」がありますから「待てない」というのは複雑性の高い状況では大きなリスクになります。タイミングとシークエンスを意識する。
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オトナが担っているコドモへの責任の筆頭は「オトナになるって楽しそうだな」と思わせることです。だからもっと笑わないといけないし背中を丸めずに颯爽と仕事に向かわなければならないしオトナの悦楽を知って人生を楽しまないといけない。オトナの責任ってそれだけだと思うんですけどね。
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「考えて生きる」というのは「自分で地図を作って生きる」ということです。「考えてない人」の特徴は「他人が作った地図に頼る」ことですが、問題はその地図がすぐに古くなる、ということです。自分で地図を作る、作った地図をアップデートするという能力はこの時代に必須だと思います。 twitter.com/shu_yamaguchi/…
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「考えて生きる」と「感じて生きる」。どっちが大事かずっと考えた結論が「どっちも大事」。「考えて生きる」は「地図を持って生きる」ことであり、「感じて生きる」は「コンパスを持って生きる」ことで、両方ないと遭難しちゃうのは当然だな、と自分で納得。
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なんでもそうですけど反作用を考えると時代に対して戦略的に動けます。ChatGPT=言葉を無限に生成する機械が出てきた、ということはと言葉がインフレを起こすということです。逆に言えば「言葉にならないこと」の価値が上がる。これもまたサイエンスとアートのリバランスを求める圧力になりますね。
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ラグビーの平尾誠二さんの「良いパスの定義」が素晴らしくて、それは「そのパスによってチームの状態がより良くなること」なんですね。同じことを「言葉」にも当てはめてみる。その「言葉」によって受け手の状態が良くなるか?良くなれば必ずどこかでリターンが返ってきます。
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自信のない人ほど他人を笑う。自信のある人ほど自分を笑う。
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3年前の自分を思い返して「あの頃は何と愚かだったのか」と思えないとしたら、この3年間で何も学べなかったということです。