山口周(@shu_yamaguchi)さんの人気ツイート(リツイート順)

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「多忙」と「充実」を混同しない。「忙しさ」にも「質」があります。かつての自分がそうだったけど「質の悪い忙しさ」を「充実」と勘違いすると人生を浪費することになる。ソローが言ってますね。「アリだって忙しい。問題は何に忙しいのかいうことだ」って。
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ホント面白い。講演で「反論があればどうぞ」というとみんな下を向いちゃうのに、同じことをツイッターで言うと実名を明らかにしない人から膨大なヤジがくる。名前出して顔見せてやってごらんよ、というとできないんですよね。この一線が超えられないと日本の次はないな、とつくづく思いますね。
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Twitterのレスを見てると小室直樹先生の言ってた「モデル思考のできる人が少ない」というのがよくわかる。モデル思考の基本は「捨象して抽象して言い切る」です。細かい部分は捨てて本質だけ言い切る。揚げ足取りみたい反論ばかりしてる人はこれができないんですね。
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面白いことに気づいた。パワーポイントで資料を作っているときは音楽を聴くと捗るけど、ワードで文章を書いているときに音楽を聴くとすごく集中力が削がれて生産性が落ちる。多分、脳の使っている部分の違いに起因するんでしょうね。
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戦略という言葉は「戦いを略す」と書きます。「戦いに勝つための作戦」が戦略だと勘違いしている人が多いんですが、本来は「戦わない」ために考えるのが戦略。だから本当に戦略的な人ほどプラプラ遊んでいるように見える。必死に戦って目立ってる人というのは「戦略的には全然ダメ」だということです。
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なぜ多くの企業がこれほどまでに利益を出せなくなっているのか。つらつら考えるに「近代化・効率化というビジネスの役割」はほぼ終わった、ということなんでしょうね。この「近代化・効率化」という方向以外に向かわない限り、富や価値を生み出すことはもう難しいと思います。
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つくづく「感情に忠実に生きている人は強い」と思います。「感情」は人間が進化の過程で獲得した一種の武器ですから、それを押し殺して経済合理的な生き様を志向することは、むしろ生物個体としての戦闘力・生存力を毀損することになります。予測なんてコロナのカオスで吹っ飛びましたよね。
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今週、あらためて気づいた。「何を知っていますか?」を問うよりも「何を知りたいですか?」を問う方が、相手の知力がわかる。二流の学者は「わかっていること」を楽しそうに語るけれども、一流の学者は「わかっていないこと」を楽しそうに語る、という話と似てますね。
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今朝の日経のビームス設楽社長の言葉。「努力は夢中に勝てない」。天才型と努力型が戦うと天才型が勝つわけですが、これは別に「才能は努力に勝る」ということではなく、「努力型の努力は天才型の努力に質量ともに劣る」ということですよね。努力を努力と思ってやってる時点で先は見えてますね。
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一度、フロー情報を完全に遮断してみるといい。テレビは見ない、新聞は読まない、フェイスブックは見ない、ベストセラー新刊は読まない。百年以上前に書かれた文学や哲学、作られた音楽やアートだけをしみじみと味わう。自分がいかに時間泥棒に時間を盗まれていたか、よくわかると思います。
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おおおお、MoMAがアート学習のオンラインクラスをスタートしました。先般より社会機能の仮想空間シフトが加速すると言ってますけど、これもその一環ですね。しかし動きが速い!我が国は萎縮、自粛ばかりでこの機会を変革のチャンスと捉えるあざとさに欠けてるように思います。coursera.org/moma
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先日、50代半ばの友人から「完全引退します」と連絡を受け「え!?まだ元気でしょ?」と返したら「何言ってるの、元気なうちに引退するから次が楽しめるんじゃない。元気がなくなってから引退して、それで何すんの?」と言われ、言葉を返せなかった。
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人生の早いタイミングで成功するのを目指す人が多いけど、これは非常に危険なことです。「慢心する」とか「傲慢になる」とか、そういうことではなく、その人の時間単価が急上昇することで機会費用が大きくなる結果、人生にとって一番重要な「いろんなことを試す」ことができなくなるからです。
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コロナの影響によっていろんな常識がフィクションだったってことが明らかになるんだと思います。大企業とか会社は都市にあるとか毎日通勤するのが当たり前とか、みんなフィクションだったんだなあということが次々と明らかになっていくと思います。
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いま言われてる「ニューノーマル」という言葉にも「普通がいい」という病を感じます。「新しい普通」・・・。これからは「ニューノーマル」じゃなくて「ノーノーマル」だと思います。各自が生きたい生き方を追求して皆でそれを認める社会。「普通」なんてないんですから。
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今から百年後、週に15時間だけ働けば皆が穏やかに生きていける社会がやってくる、とケインズが予言したのは1930年。この予言は「外れた」とされることが多いけど、2030年まであと十年というタイミングで、コロナによってこの予言の現実味が急激に高まっているように思います。
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最近「幸福感受性」がカギなんだなあと思っています。この感受性が弱いと何をやっても状況は本質的に改善しない。MBA取るとか転職するとか年収上げるとかいう前に「幸福感受性」をまずは意識したい。
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コロナの影響で「東京から地方へ」という話がありますが、より本質的には「仕方なく住んでいた場所」から「前から住みたかった場所」へのシフトが起きるということでしょう。つまり「仕方なく住んでいた地方」からは逆にさらに人が出ていって、もっとひどいことになる可能性があります。
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一般に「創造性」はポジティブに評価されますが、過去の天才の多くが重大な精神疾患を抱えていたことを思い出せば、「創造性」はむしろ「重大な欠損」によって高まると考えるべきでしょう。昨今は「創造性の欠如」がよく嘆かれますが、これは完全性を目指してきた近代が招いた必然的帰結と言えます。
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迷惑をかけてはいけない、というこの国の奇妙な道徳がイノベーションを阻害してる。イノベーションってまず確実に世間に迷惑をかけますからね。人様に迷惑をかけてないイノベーションならそれはイノベーションとは言わないわけでね。ラッダイト運動みたいなことになるわけだからすごい迷惑なんですよ。
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私たちの住む日本では「無関心」という病が蔓延しつつあります。これは民主主義にとって非常に危険な兆候だと思います。なぜなら世の中を悪くしているのは、見るからにそれとわかるような「わかりやすい悪人」ではなく、「無批判で無関心な善人」だからです。
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「忙しさ」と「充実」をはき違えない。「忙しさ」には質があります。「質の悪い忙しさ」は人生の浪費に直結します。ソローも言ってますね、問題は「忙しいかどうか」ではなく「何に忙しいのか」だと。「この忙しさの先に何が待ってるか」を考えるのは怖いことですが、考えなければもっと怖いことに。
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チャレンジが大事と言われれば、みな「その通り」という。なのに多くの人は大したチャレンジもせずに人生を終えてしまう。なぜかというとチャレンジには「それまでやっていたことを一旦止める」ことが必要だからです。チャレンジそのものよりも「それまでやっていたことを止める」のが難しいんですね。
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「知」と「美」。特権階級が独占しようとたのはこの2つです。なぜならこの二つは強力な武器になるからです。だから図書館も美術館も元は王宮だった場所にあるでしょ。でも不思議なことに、これが解放されたのに手に入れようともしないで毎日ボンヤリ生きてる人が多い。
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193カ国からなる国連加盟国のうち、1945年以降、戦争を経験していないのはアイスランド、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、スイス、ブータン、 日本の8か国しかない。私たちが当たり前だと思っている「平和」は実はとても貴重なのだというお話し。