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死ぬ気でやれ、などというアホ指示しかできないクソ管理職がこの国にはゴマンといますが、彼らがなぜい続けられるかというと下の人が逃げないからです。みんな逃げればそのクソ管理職もその企業も存続できません。流動性も高まっていいことづくめです。
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「完璧」を目指したら何も始められないし続けられない。この年になってつくづく思うのは「まずは70点でいい」ということです。「完璧」を目指す人ほど試すこともできずに袋小路で窮屈なままに手詰まりになってる。まず始める、続ける。明らかに他人を不幸にしてると思ったらその時点で止めればいい。
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最近、つくづく「運の良し悪し」は言葉遣いで決まるんだな、と思います。いつもネガティブな言葉を呟いているる人からはポジティブな人ほど離れていきますが、運はポジティブな人を介して人に伝播するのでこれは致命的です。他人の批判ばかりしてる人ってだいたいが不幸そうでしょ?
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自分で考える力のない人は「他人と同じこと」をするしかありません。現実に日本の物流で食品のバリューチェーンが途切れることはありえないわけですが「考えない人」にとっては「他人がどうしてるか」しか頭にない。これはバブル起きますよ、だって「他人が買えば買う、他人が売れば売る」なんだから。
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殆どの企業は「他者から与えられた仕事をうまくこなせる人」を出世させて「自分で課題を見つけて事業を創造する人」にしようとしますが、両者は能力要件が全く異なるのでこれはナンセンスです。前者は前者で、後者は後者で全く別のキャリアだと思って育てた方が良い。
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「普通がいい」という病気が治らない限り、社会の多様性はおぼつかないでしょうね。「普通であれ」という強迫に屈服して自分を殺した人は、その罪深さの自責から「普通でない」ことが許せないんです。
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「幸福になること」と「幸福の記号を入手すること」を取り違えてる人が余りにも多い。港区の億ションも高級車もブランド物のハンドバッグも流行のレストランでのディナーも全て後者であって前者を保証しない。気をつけないと「幸福の記号を全身の纏った不幸の天才」になりかねない。
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あなたには「逃げる責任」があります。理不尽で苦しい状況に置かれたら「逃げてもいい」のではなく「逃げなければならない」んです。そうすることで社会は発展する。みんながもっと逃げればこの国は確実に良くなるはずです。将来のこどもたちのためにも「逃げる勇気」を持って欲しい。
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小山田圭吾さんの件について「その時代の価値観や常識を踏まえて批判しないと」といったしたり顔のコメントが見られますが、全くの戯言だと思いますね。その時代の価値観や常識がそうであったのだとすれば、ホロコーストだって強制労働だって批判できないことになる。アタマ大丈夫ですか?と聞きたい。
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なぜ「逃げる」のが大事かというと「逃げない人」の多くは「適当にやり過ごす」ようになるからです。結果は無残としか言いようがありません。そのような人ばかりになった組織は不活性状態に陥って企業価値を失い、所属する個人は無為な「消化試合人生」を送って市場価値を爆減させることになります。
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まずは事例を見せてくださいオジサンというのが企業社会には大量に観察されます。事例があるということは、すでにそれをやっても優位性に繋がらないということですが、どうもそういう風には考えず、上司に「みんなやってるんです」と説明したいようです。ウチの小学生の子供と似てます。
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知性を「正解を出す力」と思ってる人が多いけど、今どきそんな能力には一ミリの価値もありません。これからは「問題を見つける力」がカギです。皆んなが「そんなもんだろ」で済ましていたことに「ちょっと待て、これっておかしくねーか?」と言って「確かに…」と言わせられるか?
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みんなが「すぐ役に立つもの」に飛びつく時代だから「すぐには役に立たない」ことを楽しんでやってきた人が活躍する。するとそれを見て「すぐ役に立つ」と思って同じことを真似するけど、「すぐには役に立たない」ので挫折する。時間軸を長く取れないヒトがこのサイクルを繰り返すと何も残りません。
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オリンピックの一連の不祥事は「ガバナンスの問題」とされがちですが、それは表面的な整理であって、本質的には、私たち日本人の人権・差別・倫理・多様性といった問題に関する基準が世界のそれと大きくズレてしまっている、ということだと思います。要するに「教養がない」んですよ。
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アリのコロニーではエサ運びに参加しない「働かないアリ」がプラプラすることで新しいエサ運びのルートが見つかって巣の生産性が上がります。好奇心旺盛でルールに従わない人物も同じ効用を持つと想定されますが、残念ながら多くの組織ではこのような存在が許容されない。
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これは自戒を込めて書きますけど、年末になると「来年はあれしよう、これしよう」といろいろ考えますが、やりたいことと同じ数の「止めること」も決めないといけません。資源には限りがありますから「選択」と「捨象」は一体でやらないと結局は今年と同じ一年を送ることになります。
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だから「役に立つより、意味がある」が来ると言ってたでしょ?cnn.co.jp/business/35159…
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アリストテレスは「中庸の大事さ」を説いた哲学者ですが、一方で「中庸の主張」は当たり前すぎて「ウケが悪い」という問題があります。なのでその時代でウケる提案というのは常に真逆の「極端な主張」になるわけですが「極端な主張」が支配的になった社会は常に不幸な結末を迎えています。
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残念な人の特徴に気づいた。それは「いつも例外を持ち出して反論してる」ということです。「でもこういうケースもあるのでは?」と反論してる。官僚が典型ですね。これがなぜ問題かというと自分で思いついたアイデアにも例外を反証材料としてツブしちゃうからです。何にもできなくなります。
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リーダーシップの話をすると「権限がない」と反論してくる人がいます。根本的に考え方が間違ってて「権限がないから動けない」のではなく「動かないから権限が奪えない」んです。人はイニシアチブを取る人に権限を与えますからね。権限なんて待ってたらいつまでも与えられません。
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楽器をやって良かったと思うのは「事後性」の感覚を持てたことです。効果がよくわからない練習を二十年、毎週続けてるといつのまにか楽器が人生のパートナーになる。「1日で頭が良くなる」とか「聴き流すだけで英語が話せる」とかとは真逆なんですね。この「待てる」感覚はとても大事だと思います。
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三日坊主になるのを嫌がってグダグタと始めない人がいますけど致命的な考え方だと思います。三日坊主を百回続けるつもりで何でもやってみたらいい。めちゃくちゃ学べること多いと思いますし、その中から一生続くことが必ず見つかります。人生を無駄使いしなければ人生は見つけられない。
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マズロー自身のリサーチは「自己実現を成し遂げた人は友達が少ない」ということを明らかにしてます。深く理解し合えるごく少数の友人とだけ付き合う、ということです。自己肯定感を多数の他者の承認によって得ようとすれば軸の定まらない生き方になり、自己実現も覚束ないということでしょう。
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