山口周(@shu_yamaguchi)さんの人気ツイート(リツイート順)

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見極めが大事、というのもわかりますけど、多くの失敗は「失敗の判断が早すぎたことで本当に失敗になっている」ように思います。アフリカの雨乞いは100%当たる、なぜなら雨が降るまでやり続けるから、というね。
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アマゾンはグローバル企業の代表みたいに言われますが事業展開してるのは18カ国。一方で、例えば日本のダイキンさんは製品を150カ国以上で販売し、製造拠点も90カ国に展開してます。消費財の販売というのはグローバル化しにくいんです。あのウォルマートだって米国とその近傍国でしか成功してません。
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毎年、年末に本棚の断捨離をするのですが、あらためて、この本は手放せないな、と。経営戦略論を本気で学びたいなら必読の一冊だと思います。メッチャ高価いですけど…
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最近、あまり大失敗をしてない。これは非常にマズイと思うので、来年は積極的に大失敗する機会を増やしたい。
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日本の労働生産性は低いのには「言語」の問題が大きいと思っています。G7でインド・ヨーロッパ語族に属していないのは日本だけ。英国、米国、加国は母国語が英語です。日本は外国から情報を入れるときに全て日本語に訳して、逆をやるときは全て英語に直してる。この不利を考えるとよくやってますよ。
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「役に立つ」と「意味がある」は住む場所についても言えます。都心のマンションは「役に立つ」けど、僕の住んでる葉山は「役に立たない」。いま鎌倉や葉山にどんどん人が移ってるけど、これも「役に立つ」から「意味がある」への転向と考えるとわかりやすいですね。文明から文化へのシフト。
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「役に立つ」と「意味がある」は人についても当てはまります。誰かに合うという時、その人は「役に立つ」のか「意味がある」のか。どちらでもないのであれば、その時間は人生の無駄使いである可能性が高い、ということです。逆に言えば、自分は他者に対してどうなのか、と。
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1928年のドイツ総選挙でのナチの得票率は2.8%。奇妙な泡沫政党に過ぎなかった。議席の過半数を占めて独裁体制を確立するのはたった五年後の1933年。五年あれば世界は後戻りのできない変化をしてしまうということ。
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プロジェクトXなどを見てると不可能を可能にするようなリーダーが出てきますが、あんなものは一種のファンタジーで真似しない方がいい。連戦連勝のナポレオンの強さの秘密についてプロイセンの軍事学者、クラウゼヴィッツは「確実に勝てる戦いしかやらなかった」と分析してます。地味なものですよ。
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単に副業がいいとか悪いとかいうことではなく、その人の能力を社会がちゃんと使い切れるかどうかが大事。ある会社だけでその人の能力を使い切れなければ、副業して社会に貢献してもらった方がいい。
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消費はアクティヴィストの武器だということをキチンと認識したい。どこから買うか、どこから買わないかという選択によって企業を市場から退場させる力が我々にはあります。Let's hack the capitalism.
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さっきのツイート、NOTEにまとめてみました。「ChatGPTと戦いたくなければ中央値の戦場を避けろ、外れ値で戦おう」という。 note.com/shu_yamaguchi/… twitter.com/shu_yamaguchi/…
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世の中がもし悪い方向に進んでいる、と思われるのであれば、まずはその原因となっているのが他の誰でもない自分自身なのだ、ということを認識する必要があります。
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プランBがあると平常心でいられる。漱石が「坊ちゃん」で書いてますよね「この学校がいけなければすぐどっかへ行く覚悟でいたから、狸も赤シャツも、些とも恐ろしくはなかった」って。
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これだけ「多様性、多様性」と喧しく叫ばれるともはや全体主義と紙一重ですね。
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ダンテの神曲の「地獄編」を読むと、地獄に落ちるのは「悪いことをした人」じゃないんです。地獄に落ちるのは「ただボンヤリと生きちゃった人」なんですね。ダンテからすると、それは積極的に悪事をなすよりもっと悪いことだ、というんです。放っておいてくれ、と言いたくもなりますけどね。
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どんなゲームも共産主義で始まって資本主義で山場を迎え虚無主義で終わる。モノポリーは全員同じ所持金で始まり大貧民は同じカード枚数で始まる。誰かを貧民に陥れるところで座は盛り上がる。そして逆転が不可能になって虚無主義で終わる。世界は今、どのあたりですかね?
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「敵をデザインする」ことを考えてみる。前向きなビジョンがあればもちろん素晴らしいけどなかなか難しい。そういう時は「世界から無くしたいもの=敵」を考えてみるといい。敵ができるとものすごく「やるべきこと」がはっきりします。モチベーションも湧きますしね。
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周りで活躍してる人を見てると「チャンスの嗅覚」とでもいうべきものを持ってるように思います。チャンスって後になってみないとわからない、目の前に来る時には大体「メンドくさい仕事」にしか見えないのでこの嗅覚がないと全部避けてしまうんですよね。
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希少なものの価値は高まる。今は「ビジョン」が希少なのでビジョンを生み出せる人の価値がとても高くなっています。テスラの株価がとんでもないことになっているのも「ビジョンのインフレ」を象徴してますね。ということで「ビジョン・エンジニアリング=ビジョンを設計する手法」を開発したいな、と。
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定石がリセットされる今後、大量のトライ&エラーをやった主体者ほど早く正解に行き着くので有利なのですが、その過程で生まれる「大量の良質な失敗」をどう処遇するかがポイントです。この失敗をかつての失敗と同じようにペナライズすると「大量のトライ」に強いブレーキがかかることになります。
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福澤諭吉は『文明論之概略』で幕末から明治への転換について「 一身にして二生を経るが如く」と言っています。私たちの社会も然り。このとき「人生の前半」と「人生の後半」では「常識」が変わってしまう。特に「人生の前半」に過剰適応してしまうと後半でおかしなことになるので注意が必要です。
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一世を風靡した論理思考は「モノゴトにシロクロつける力」ですが、今はむしろ逆の能力が求められてると思います。19世紀英国の詩人、ジョン・キーツは起きてしまった不可解なコト、理不尽なコトを受け入れるチカラ、シロクロ付けずにやっていく力を「ネガティブケイパビリティ」と名づけていますね。
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ハンナ・アーレントはギリシア語に「意志」という概念がない、と言ってますね。「意志」という概念は近代の発明だと。意志がない、つまり仏教的に言えば「縁」によって決まっているということです。誰の意思でもなく、そういうことになった。必然と偶然のあいだ。そんな世界で責任は成立しません。
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ちなみにこれはコピーライトフリーなのでどなたがコピペして使っても全く問題ありません。 twitter.com/shu_yamaguchi/…