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イライラする時って自分の呪いに気づく良いチャンスなんです。呪いにかかってる人はその呪いを指摘されるとだいたいイライラするし、時によると激昂しますからね。
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情報は多い方が有利と考えてしまいがちですけど、意図的に情報を遮断することも時には必要です。建築家のフランク・ゲーリーも20代の時は建築雑誌を一切読まなかったと言ってますね。目の前を流れる大量の情報に脳のキャパシティを奪われると大河の畝りを捉えられません。
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すぐに声を荒げる人がいますね。そうやって他人を威嚇しないと人が動かせないと思ってるわけで、人格にも人望にも欠けていることを自分でよく分かってるんです。そういえば、先日捕まっちゃった政治家さんは一日中、四六時中、周囲に怒鳴り散らしていたそうで、哀れとしか言いようがありません。
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すみません、なんか私のピアニカとリコーダーのツイートで不愉快になった人が多量にいるようで、みなさんの反論に接して「リコーダーやピアニカは子供向けの楽器」という私の認識はあらため、内閣官房に伝えた意見についてもこのあとで是正するようにします。
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先日「コロナの影響で社会機能の仮想空間シフトが進む」とツイートしましたけど、さっそく大きな流れが出てきましたね。
kai-you.net/article/73725
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最近「頑張らない」というのがブームになっているみたいですけど、「頑張れない」というのは「夢中で取り組みたいことがない」ということですから、個人的にはとても不幸な仕事人生だと思いますけどね。問題の解決アプローチが根本的にズレてる気がします。
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じゃあ余暇を楽しく過ごすためには何が必要か?と問えば答えは教養ということになると思います。外国語、音楽や芸術や各種スポーツの素養、料理や植物や鳥類に関する知識、等々。これを教えるのが学校の本来の役割で、だから学校=スクールの語源スコレーの原義は閑暇なわけです。 twitter.com/shu_yamaguchi/…
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多くのプロジェクトに携わっていて思うのは、この国はかつてより謙虚さを失っているのではないか、ということです。進んだ知見を持つ海外の組織や団体があるのに、人を招くなり、教えを乞うなりということをせず、日本人だけで固まって実行してコケてることが多いように思います。
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子供時代に「普通である」ことは非常に重んじられますね。一方で「変わってる」という表現には強い否定のニュアンスがある。でも社会に出ると「普通の人」とか「普通の会社」って要らないんですよね。この欺瞞に気付いてる子供ほど「普通である」ことに強く抵抗してると思います。がんばれよ。
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いわゆるスマートシティの考え方もそうですけどね、結局はシャッター通りの問題も「役に立つこと」を求めたためということでしょう。「役に立つけど意味がない場所」が役に立たなくなるとその場は廃虚になる。どれだけ「役に立たないけど意味がある場所」を作れるか。
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様々な人々が「どのようにして日常性を回復するか」という論点で議論を重ねていますが、そもそも私たちは「過去の完全な回復」などを望んでいるのでしょうか?
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ズームを使った会議が急速に普及してるけど、ズームを使うと「空気」を読むのが難しくなるので、かえってパフォーマンスが上がるかも知れない。会議は総じて「Candid=ざっくばらん」な方が生産性が高い。大和の沖縄特攻もスラックで議論してたらなかったかもしれない。
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不確実性って一般にネガティブに言われますけど、実は人間にとって不確実性は「報酬」なんですよね。だからわざわざ不確実性をお金で買うようなギャンブルとかSNSをやるわけです。これを仕事に当てはめて考えると結構面白いことができると思うんですよね。不確実性が報酬となる仕事。
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美しいものを作りたい、というのは人が本来的に持っている衝動です。安全・快適・便利という価値がもはや飽和してしまっている今、この衝動を開放することができれば「働きがいの回復」と「経済的価値の創造」の二つの課題を同時に達成できる、というのが僕の考えです。
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努力ってラクなんですよね、前に進んでるような気がするし。努力には階層性があって、僕はこう言うのをレイヤー1の努力と呼んでいます。必要なのはその上位にあるレイヤー2の努力。 twitter.com/shu_yamaguchi/…
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人が質問してる時、本当に質問したくて質問してることってほとんどないんです。大体は「私にもっと注意を払ってください」、「私はとても怒っています」、「私はとても心配です」のどれかを伝えようとしてる。だから質問に対して真正面から答えても対話は前に進みません。
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物書きに悩んでるのであれば、一度対話形式で書いてみることをお勧めします。問う人、答える人のやり取りで自分の考えてることを書き込んでみる。書き上がったら一人称の独白に全変換して一丁上がりです。プログラミングと同じ、結局は「一人称の対話」なんです。
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プロジェクトリーダーのポジションが高いほどプロジェクトの成功率が下がる、ということを報告するエラスムス・ロッテルダム大学の論文。知識や経験が豊富なリーダーが引っ張るプロジェクトほど成功率が低いというのは驚くべき結果です。これも権力格差の影響でしょうね。
repub.eur.nl/pub/94633
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他人に迷惑をかけてはいけない、というお仕着せそのものが他人にとって迷惑です。これほど人の行動の自由度を奪う呪いはありません。
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リモートワークの浸透で地方移住は増えるか、増えないかといった議論が喧しいですが、とても視座の低い貧しい論点だと思ってます。議論されるべきは「リモートワークという労働形態を手にした私たちは、どういう社会・企業・労働をオルタナティブとして次の世代に提案できるか」という論点でしょう。
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若い人にキャリア上のアドバイスをするとしらら「住宅ローンに気をつけなさい」ということですね。そこそこ給料の高い大企業に入って無理目のローンを組むとそのライフスタイルを捨てられなくて転職もチャレンジもできないという「人生のロックイン状態」に陥ります。
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勝ちを焦らずに粘り強く相手が倒れるのを待つ、というのも一つの戦略です。チャーチルの二代後の首相をつとめたハロルド・マクミランは「政権交代というのは、野党が勝って実現するのではなく、与党が負けることで実現する」と言ってますね。不確実性が高い環境においてはとても有効なアプローチです。
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今日の会議を始め、最近は教育に関していろんなことを聞かれることが多いのですが、最終的に言いたいのは一言、「余計なことはするな」ということに尽きますね。そもそも「教育できる」という発想そのものがおこがましい。