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刑務所は安全だから外に出るのが怖い。ショーシャンクで描かれた状況は示唆的でいまの日本社会そのものだなあ、と。多くの人が自分で作った安全な刑務所の中にいてそこから逃げようとしない。逃げるのってとても勇気がいるんですよ。
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物質的・量的に衰退しながら、精神的・質的な豊かさを高めていく。これが日本の今後の大きな指針になると思うのですが、どうしても「量的衰退」を認めようとしない人が多いのですよ。「衰退ではなく成熟と言うべき」とかね。旧日本軍が「全滅」と言わずに「玉砕」と言いたがるのと似てるなあ、と。
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先日、韓国のある財閥系企業に請われて役員会に参加したんですが、冒頭に「今日の議論は英語にしますか?それとも日本語にしますか?」と聞かれ、あー日本キツイなこの先、と思ってしまった。
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やることのリストが間違ってる人ってあんまりいないんです。じゃあなんで成果に大きな差が出るかというと「順番が違う」んですよね。あんまり言われてないですけど「なにをやるか」よりも「どういう順番でやるか」が大事だと思います。戦略の蘊奥だと思います。
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「論理では勝てない、正解には価値がない」と指摘すると「どうすればいいですか?」という質問が来ます。いわゆる受験エリートが多いんだけど、その問いへの一般解がまさに「正解」で、それに価値がないって話をしてるんですけどね。大丈夫なのかな、正解探しの精神構造。
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いま「呪い」というテーマで本を書いているのですが、「呪いにかかりやすい人」と「呪いにかかりにくい人」の差は何なのかを考えてみると、『「あたま」が「こころ」に先行してる人』が「呪い」にかかりやすいんだな、と。
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需要は必ず飽和します。需要が飽和した世界で生産性を上げるイノベーションが起きれば、仕事は増えず、失業する人が増え、富はごく少数の人に集まり、格差が拡大します。イノベーションが貧困を生み出してるわけです。これがアメリカで起きてることですよね。簡単なロジックだと思うんですけどね。
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こういう時だからこそ、普段は忙しくてなかなかできない「長期視点に立った未来への仕込み」を行いたい。
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組織変革においては「なかなか変わろうとしない人をどうするか?」という質問をよくいただきますけど「放っておけ」と答えてます。すぐに火がつく人に火をつけて燎原の火のように広げていくのに比べて、不活性な人に火をつけるのはとてもカロリーを食うので。
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正解に価値はない、問題に価値がある。
nazology.net/archives/47433
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自己実現を成し遂げた人は友達が少ない、というのがマズローの発見でしたけど、これって色々と考えさせられますよね。
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わかりやすさの罠と言い換えてもいい。わかりやすいってすぐ消費されちゃうということですよね。聖書も資本論もある意味でわかりにくいからこそ命脈を保てている。わかりやすいものを作ることをやりすぎると「豊かな曖昧さ」を持ったものを生み出せなくなる。気をつけないと。
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「今、一番話したくない人」と「今、一番話したくないコト」を考えてみる。それはだいたい「今、一番話さなくてはならない人」であり「今、一番話さなくてらならないコト」なんですよね…話さないとな。
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思考の方法には一種のコツみたいなものがあって、それは「粘りどころでちゃんと粘る」ということなんです。この「粘り」を消しちゃうのが「難しい」という魔法の言葉で、これを出した瞬間に「思考の粘り」は吹っ飛びます。 twitter.com/shu_yamaguchi/…
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世の中の変化を天気みたいに思ってる人がいるけどそれは間違いです。天気は自然に変わるけど、世の中は自然には変わりません。世の中の変化は必ず「変化を起こそうとする人」によって引っ張られています。世の中の変化を引っ張るか、世の中の変化に引きずられるか。両者には天地の開きが生まれます。
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しくじり先生って、みんなワガママやって楽しく生きてる人ばかりで、本当に「しくじってる」のか、と。一方で、忖度に妥協を重ねて自分の価値観に不誠実な人生を送ってんなら「人生をしくじってる」のは、むしろそういう人じゃないか、と。表面的な失敗を見て溜飲を下げる本質的な失敗者という構図。
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迷惑を生み出してるのは誰なのか?実は行為者ではなく「迷惑だ」と感じる人ですよね。ここにも上部構造が機能不全に陥る元凶があります。「明文化されたルール」ではなく「受け取り方」が善悪を決めるという。
globe.asahi.com/article/130666…
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「迷惑をかけてはいけない」。しかしそもそも「迷惑」とはなにか?「迷惑」を決めるのは行為者ではなく受け手です。赤ちゃんが泣いていれば「かわいいな」と思いますが、中には「うるさい!」と怒鳴る人もいる。この場合「迷惑」を生んでいるのは誰か?受け手の恣意による「迷惑」が規範となる奇妙さ。
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古代ギリシア以来、哲学者は「怒りは正しいか」という議論をしてきましたけど、進化論的に考えれば、全ての人に「怒り」という感情があるということは、逆に言えば「怒れない個体」は生存できなかったということで、個体の生存確率を上げるという点で「必要な感情機能だった」と考えられます。
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経済同友会の会合出てわかったのは、財閥系の会社で黒塗りハイヤー乗ってるような人は終わってるということです。実績はないくせにプライドだけは高いので、ありとあらゆる新しいアイデアに難癖をつける。じゃあどうするのかと聞くと、ひたすら難しい難しいって悩んでるだけなんですよね。アホかと。
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思いっきり自分らしく自分のツノを振り回して生きている人を見ると、かつて自分のツノを矯めて従順に生きること選んだ人は腹を立て、大概は攻撃しようとします。でもそんなことやっても幸せにはなれませんよね。なぜ腹が立つのか、自分のツノをかつて矯めた自分に腹を立ててるので
すから。
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今の日本に必要なのはAI人材でもグローバル人材でもなく、詩人だと思います。役に立つ人より意味を作れる人。 twitter.com/shu_yamaguchi/…
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計画=プランに意味が無くなる時代には原則=プリンシプルが重要になります。僕の場合、会いたくない人に会わない、やりたくないことをしない、住みたくないところに住まない、というのが三つの原則ですが、この原則を置くようになってから人生がホント楽になりました。