山口周(@shu_yamaguchi)さんの人気ツイート(リツイート順)

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仕事というのは長いこと「何かを生み出す行為」と考えられてきたけど、これほどモノが溢れてゴミの処理が問題になってくると、逆に「何かを消していく」仕事が大事になってくるのかも。日本橋の上の首都高、グジャグジャ電線、目障りな屋外広告とか、「消せば世の中良くなる」モノが日本には沢山ある。
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スペインの哲学者オルテガは「大衆の反逆」で「大衆とは、自分になんらかの社会的役割や義務があるとは考えない一方で権利だけはあると考え、したがって他人と同じことをやっていないと不安で仕方がない、そのような人々である」と言っていますね。これも一つの「美意識の欠如」なんでしょうね。
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めちゃくちゃ面白いです!グレーバーによれば広告代理店とコンサルタントはど真ん中のブルシットジョブだそうで、僕の半生はクソ仕事に塗れているという。
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「女性活躍」という時の「活躍」が「企業や行政において重職にある」という意味にほぼ限定されているのに強い違和感を覚えます。だって家事をしっかりやってるのも立派に「活躍」でしょ?しかも企業や行政のブルシットジョブに比較して家事は視覚・聴覚・味覚・触覚の全てを扱う総合芸術ですし。
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スマートフォンのGPSアプリが普及してからアラスカのツアーガイドの遭難はむしろ増えている。風や光などの情報から状況を把握し、未来を予測する能力が弱まっているわけです。一般にテクノロジーは人間の能力を増加させると考えられていますが、これは非常に危険な考え方です。
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「教えたがる」っていうのは、あれは何なんでしょう、もう病気ですね。
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仕事の一番の報酬って「お金」ではなく「ありがとう」っていう一言だと思うんですね。それがないとドンドンお金を増やす方向で飢餓感を満たそうとしてしまう。
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「優秀さ」とはなにか。それは「その時代において希少なものを生み出す能力」のことです。正解が過剰な時代にあっては問題を解く能力の価値は減損する一方、希少な問題を見つける能力の価値が高まり、そういう人が「優秀」ということになります。kyoto-art.ac.jp/tg/designlp/?u…
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最近あらためて感じてるのが「話す」ということの大事さです。というのも、話してるうちに自分で考えていなかったような言葉や概念が出てきて自分で驚くことがあるんですよね。これは頭で考えているだけでは絶対に起きない現象です。ソクラテスも言ってますよね「対話にこそ叡智が生まれる」って。
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エンブレム盗作騒ぎに始まり、体型を揶揄した「五輪ピッグ」ネタによる演出統括者の辞任、そして今回の小山田圭吾氏にまつわる騒動。これだけ不祥事が連発するというのは、運営組織・・・まあ電通なわけですが、の意思決定に決定的な欠陥があるということだと思います。完全にズレてる。
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運命論のように状況を卑下する人っていますよね。「家電はもう厳しい」とか「広告はもう人を動かせない」とか。そうじゃない、正しくは「私の作る家電はもう難しい」「私の作る広告は人を動かせない」ですよね。勝手に他者の運命を決めないでほしい。
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リーダーシップは関係性に関する概念です。リーダーがいないということは同時にフォロワーがいないということでもある。なのに「リーダー育成」ばかりが叫ばれて「フォロワー育成」は叫ばれない。どちらにもなれず、暗闇から名を明かさずにただヤジるだけという人生を送る困ったヒトたちをどうするか。
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責任という概念はなぜ生まれたのか?シンプルです。怒り狂っている人をなだめるためには、スケープゴートを見つけて血祭りに上げる、つまり誰かが「責任」を背負わなければならないからです。そうすることで「終わりにする」ことができるんです。一種の社会的発明ですね。
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「考えて生きる」と「感じて生きる」。どっちが大事かずっと考えた結論が「どっちも大事」。「考えて生きる」は「地図を持って生きる」ことであり、「感じて生きる」は「コンパスを持って生きる」ことで、両方ないと遭難しちゃうのは当然だな、と自分で納得。
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レベルの低い顧客に合わせるとレベルの低いモノしか生み出せない。可能性を制約してるのは多くの場合、本人の才能や能力より付き合ってる顧客なんですよね。良い意味で「難しいお題」をくれる顧客と仕事をしましょう。
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会社の戦略がなってない、と文句を言う人ほど自分の戦略がなってないように思います。人生は宝くじではありません。戦略のない船に乗っているのはあなた自身の戦略ですよね、という話です。
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小泉進次郎さんに関する揶揄や批判を見るにつけ、この国には本当にフォロワーシップがないなと感じますね。リーダーになれないならせめてフォロワーになってくれればいいんですが、フォロワーにすらなれないんだからタチが悪い。客席からヤジを飛ばすだけの人生がそんなに楽しいんですかねえ。
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トランプ大統領が出てきて「環境問題?知るか!」と叫んだ時に「トンデモねえ国だな・・・」と思いましたが、このデータ見ると日本は最も「環境問題?知るか!」の国なのかもしれません。ご自由にお使いくださいませ。
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理想は自分が前に進むためにあるのであって、人に押し付けて批判するためにあるのではない。不寛容の問題はここに尽きます。このことが腹に落ちると随分と楽になるのだろうなあ、と。
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1943年10月21日、学徒動員。写真に写ってる学生の多くは生きて日本に戻れませんでした。愚昧な政治家と戦争指導者によって元からして勝てない戦線に投入されて命を散らしたのです。忘れてはいけない。
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最近はよく「内省が重要」と言われていますが、内省には「良い内省」と「悪い内省」があります。まず単純に「悪い内省=WHYを問う」、「良い内省=WHATとHOWを問う」と覚えておいていいと思います。前者の問いは問う人を被害者にしてしまうのに対して、後者の問いは問う人を問題解決者にします。
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暇を楽しむための技術を学ぶのが学校。だから学校=スクールの語源は「暇=ギリシア語でスコレー」なんです。暇を楽しめない人は何をするかというと要らぬ仕事をしてしまうわけです。これがケインズの「百年後には一日3時間の仕事で社会が回る様になる」という予言が外れた理由だと僕は思っています。
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クルマが来なくても律儀に信号を守る日本でコンプライアンス違反が続出してる。これは矛盾に思えるわけですが、実は全く矛盾ではありません。善悪の判断を放棄して周囲5メートルの人々に合わせるという知的惰弱さという点で同じなんです。
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新幹線京都駅の広告。なんというか、救われた感じがしました。
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「呪いとは、思考と行動の可動域に制約をかけるもの」という近内悠太さんの言葉を思い返してみると、「人に迷惑をかけない」「親を心配させない」「失礼があってはいけない」といった標語がすぐに思い出されてくる。そうか「呪い」だったんだなあ・・・