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40代を過ごして改めて感じたのは、周りのエネルギーレベルを高めるような言葉を発してる人にはますます人もお金も集まる一方で、人のエネルギーレベルを下げるような言葉ばかり発してる人からは人もお金も離れていく、ということ。Twitterでネガテイブなことばかり発してる人は気をつけた方がいい。
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「真面目さ」には二つのレイヤーがあります。社会や組織から与えられる規範を疑わずに従って生きていくというのは「真面目さレイヤー1」。自己の内面に湧き上がる喜怒哀楽に従って生きていくのが「真面目さレイヤー2」です。これは一般にワガママと言われますが実はレベルの高い「真面目さ」なんです。
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日本は就活がゴールになってて大企業に入るとみんな勉強しなくなる。本当のレースはそこから始まるのにね。だから走らなくていい、地味に歩き続けてるだけで十年経てば学歴が自慢なだけのくだらないヤツに確実に勝てます。大人が勉強しない国だから地味な努力でも成功できる、こんな国ありませんよ。
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Twitterのレスを見てると小室直樹先生の言ってた「モデル思考のできる人が少ない」というのがよくわかる。モデル思考の基本は「捨象して抽象して言い切る」です。細かい部分は捨てて本質だけ言い切る。揚げ足取りみたい反論ばかりしてる人はこれができないんですね。
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差を作るのは「余暇の過ごし方」です。仕事は誰でもそこそこやりますからね。その時の余暇の過ごし方で五年後の自分のパフォーマンスが決まると思ってます。後からズンと効いてくるでキツいですよ。携帯ゲームとSNSでボンヤリ過ごしてれば、そりゃあもう…
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暇を楽しむには教養がいる、と指摘したのはバートランド・ラッセルでした。人生百年時代、シニアの生き甲斐をどうするかは深刻な問題です。個人的には、仕事を取り上げられた人たちの多くが酒かドラッグに溺れる可能性があると思っています。
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結局のところ「居場所の見つけ方」が全てだということですが、やっと見つけた居場所も「相手」「社会」「自分」の三つが変化していくことでフィットする居場所ではなくなる時が必ず来る、その見極めができないと悲劇が待ってるということに注意が必要ですね。
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小学生に「将来何になりたいか」を答えさせるのはとてもスジが悪い。彼らが社会に出るころには「いまは存在しない職業」が大量に生まれているはずなのに、なぜ「いま存在している職業」に可能性を限定させるようなことを考えさせるのだろうか。
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気づいてしまった。ビジョンには「Being=なりたい姿」と「Doing=やりたいこと」と「Achieving=実現したいこと」の三階層があるけど、一番目の「Being」のビジョンは劣等感や優越感への渇望に根差してることが多いので、実現してもぜんぜん楽しくない、幸せになれない可能性が高い。気をつけたい。
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哲学とか思想を学ぶのも良いけど知的サーカス曲芸みたいにならないように注意したいものです。十段組み上げた椅子の上で逆立ちして足でコーヒー飲むみたいなのね。単純なことをやたら滅多ら複雑に言う人、結構いますからね。
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多様性とはただ単に「異なる人がいる」ということではなく「異なる人」との接触を通じて「私自身が変わりうる可能性がある」ことを含めた概念ですし、むしろそこに本質がある。自分とは考えが異なるのでお互いにうまく棲み分けましょう、という考え方は根本的に多様性と真逆の考え方だと思います。
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パンデミックを機会に「人間関係の断捨離」をしましょう。精神科医の泉谷閑示先生は「自我の回復」には「好き・嫌いの表明」が重要だと言ってますが、最初に「嫌い」を表明しないと「好き」が出てこない、と言っていますね。会いたくない人には会わない。
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色々うまくいかないな、と思ってる人は時間軸を長くとってみると良いと思います。僕は物書きの仕事をやりたいと思ってブログを始めてから最初の五年間は何の反応もありませんでした。企業の戦略もそうですけど、成功失敗の判断は十年くらいの期間で見ないとわかりません。
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「すぐにできる」系のことは他人にも「すぐにできる」わけです。ですから「すぐにできる」ことばかりやっていれば、代替可能な「どこにでもいる人」にしかなりません。競争戦略のキモは「時間」です。模倣に「時間」がかかるユニークさを作るには「すぐにできない」ことに時間をかける必要があります。
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いい文章を書くための究極のコツ。それは書いた文書を「必ず音読する」こと。音読してツマルところは必ず文章がヘンだし、しばしばロジックもおかしいことが多い。緻密にチェックするのは大変だけど、音読するとそれを教えてくれる。
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残念な人の特徴は「困ってない」ということ。周りから見て明らかにヤバイのに本人は困ってない。困ってない人は助けられません。活躍してる人は何時も困ってますね。
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戦略という言葉は「戦いを略す」と書きます。「戦いに勝つための作戦」が戦略だと勘違いしている人が多いんですが、本来は「戦わない」ために考えるのが戦略。だから本当に戦略的な人ほどプラプラ遊んでいるように見える。必死に戦って目立ってる人というのは「戦略的には全然ダメ」だということです。
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チャレンジが大事と言われれば、みな「その通り」という。なのに多くの人は大したチャレンジもせずに人生を終えてしまう。なぜかというとチャレンジには「それまでやっていたことを一旦止める」ことが必要だからです。チャレンジそのものよりも「それまでやっていたことを止める」のが難しいんですね。
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SNSの影響でこれからは「家の中のモノ」が承認欲求を満たすための商材になります。クルマや腕時計やバッグは「家の外のモノ」なので、みんな高いモノを欲しがってブランドが成立したわけですが、これからは家具・内装・アートなどの「家の中のモノ」も同じになる。リノベブームってまさにそうです。
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不要不急な仕事は止める、となってもどうしても動かさないといけないのが日用品・食料品の流通やゴミ収集に代表される生活基盤サービスですね。本当に助かります。でも実は、そういう「要で急」な仕事こそが決して高給ではない一方で、止まっても何の影響もない仕事の多くが高給という矛盾。
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コロナ後には東京一極集中の傾向にも変化が起きるでしょう。社会生活の仮想空間シフトが進めば物理空間の利便性プレミアムは消失します。週一で会社に行く程度なら軽井沢や葉山に移住したいと考える人も多いでしょう。個人の嗜好に応じて居住地が多様化すればそれは素晴らしい社会変化だと言えます。
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自分の人生を一つの作品として考えたとき、どんな作品にするかという構想を自分でやらずに、それを会社の上司や人事、親などの他人に委ねてしまっている人が余りにも多いように思います。彼らは「どんな作品になるか」という結果について全く責任持ってませんからね。
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「負ける技術」というテーマで本を書けないかなあ、と思っています。世界を巨大なトーナメントと考えれば最後は全ての人が敗者になります。全ての人が敗者になるシステムの中で生きているにも関わらず、「負け方」が教えられず、「勝ち方」ばかりが喧しく叫ばれている。需給ギャップがあるわけですね。
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運がいい人は確かにいます。むしろ成功するには絶対に運が必要と言っていい。でも運がいい人って、その前に必ず何か、なかなか「芽の出ないこと」をやってるんですよね。打席に立ち続けてる。周りからはそれは見えない。だから「運がいいね」で終わってしまう。