山口周(@shu_yamaguchi)さんの人気ツイート(いいね順)

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コロナの影響で「東京から地方へ」という話がありますが、より本質的には「仕方なく住んでいた場所」から「前から住みたかった場所」へのシフトが起きるということでしょう。つまり「仕方なく住んでいた地方」からは逆にさらに人が出ていって、もっとひどいことになる可能性があります。
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歴史上の悲劇はいつも「大きなことを言う人」によってなされています。一方で社会の変革は「目の前の問題に取り組んだ人」によって成し遂げられている。自分の取り組みの「小ささ」に悩む人がいますけど、常に変化は「小さなことからボトムアップで起きる」ものだと思います。
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自分で考える力のない人は「他人と同じこと」をするしかありません。現実に日本の物流で食品のバリューチェーンが途切れることはありえないわけですが「考えない人」にとっては「他人がどうしてるか」しか頭にない。これはバブル起きますよ、だって「他人が買えば買う、他人が売れば売る」なんだから。
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コロナの影響によっていろんな常識がフィクションだったってことが明らかになるんだと思います。大企業とか会社は都市にあるとか毎日通勤するのが当たり前とか、みんなフィクションだったんだなあということが次々と明らかになっていくと思います。
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経営陣の女性比率が30%を超える企業は利益率が高いということを示すマッキンゼーのレポート。
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アリストテレスは「中庸の大事さ」を説いた哲学者ですが、一方で「中庸の主張」は当たり前すぎて「ウケが悪い」という問題があります。なのでその時代でウケる提案というのは常に真逆の「極端な主張」になるわけですが「極端な主張」が支配的になった社会は常に不幸な結末を迎えています。
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なぜ多くの企業がこれほどまでに利益を出せなくなっているのか。つらつら考えるに「近代化・効率化というビジネスの役割」はほぼ終わった、ということなんでしょうね。この「近代化・効率化」という方向以外に向かわない限り、富や価値を生み出すことはもう難しいと思います。
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最近、立て続けに何人かに会って気づいたんですけど、残念な人の共通項はすぐに「難しい」ということですね。言葉には言霊がありますから「難しい」と言えば「難しい」で思考停止して終わってしまう。これも一種の「自分でかける呪い」です。
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残念な人の特徴に気づいた。それは「いつも例外を持ち出して反論してる」ということです。「でもこういうケースもあるのでは?」と反論してる。官僚が典型ですね。これがなぜ問題かというと自分で思いついたアイデアにも例外を反証材料としてツブしちゃうからです。何にもできなくなります。
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グレーバーの「ブルシットジョブ」より。「人のためになる仕事ほど低収入」を示す恐るべきデータ。
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SNSが普及して「家の中」がパブリックに露出されるようになるとインテリアが承認欲求を満たすための投資対象になります。すると今まで自動車やブランドバッグにかけていたお金がインテリアやリノベに向かうことになる。最近のリノベブームにはこういう背景のメカニズムも働いていると思います。
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今週、あらためて気づいた。「何を知っていますか?」を問うよりも「何を知りたいですか?」を問う方が、相手の知力がわかる。二流の学者は「わかっていること」を楽しそうに語るけれども、一流の学者は「わかっていないこと」を楽しそうに語る、という話と似てますね。
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まずは事例を見せてくださいオジサンというのが企業社会には大量に観察されます。事例があるということは、すでにそれをやっても優位性に繋がらないということですが、どうもそういう風には考えず、上司に「みんなやってるんです」と説明したいようです。ウチの小学生の子供と似てます。
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マズロー自身のリサーチは「自己実現を成し遂げた人は友達が少ない」ということを明らかにしてます。深く理解し合えるごく少数の友人とだけ付き合う、ということです。自己肯定感を多数の他者の承認によって得ようとすれば軸の定まらない生き方になり、自己実現も覚束ないということでしょう。
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私たちの住む日本では「無関心」という病が蔓延しつつあります。これは民主主義にとって非常に危険な兆候だと思います。なぜなら世の中を悪くしているのは、見るからにそれとわかるような「わかりやすい悪人」ではなく、「無批判で無関心な善人」だからです。
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「オトナの言うことをよく聞く良い子」を育てるつもりで「命令されたことしかできない無気力なイヌ」を育てている人のなんと多いことか。
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どこに住むか、なにをするか、誰といるか。人生のクオリティって結局、この三つで決まっちゃうんですよね。
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リーダーシップの話をすると「権限がない」と反論してくる人がいます。根本的に考え方が間違ってて「権限がないから動けない」のではなく「動かないから権限が奪えない」んです。人はイニシアチブを取る人に権限を与えますからね。権限なんて待ってたらいつまでも与えられません。
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楽器をやって良かったと思うのは「事後性」の感覚を持てたことです。効果がよくわからない練習を二十年、毎週続けてるといつのまにか楽器が人生のパートナーになる。「1日で頭が良くなる」とか「聴き流すだけで英語が話せる」とかとは真逆なんですね。この「待てる」感覚はとても大事だと思います。
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死ぬ気でやれ、などというアホ指示しかできないクソ管理職がこの国にはゴマンといますが、彼らがなぜい続けられるかというと下の人が逃げないからです。みんな逃げればそのクソ管理職もその企業も存続できません。流動性も高まっていいことづくめです。
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小山田圭吾さんの件について「その時代の価値観や常識を踏まえて批判しないと」といったしたり顔のコメントが見られますが、全くの戯言だと思いますね。その時代の価値観や常識がそうであったのだとすれば、ホロコーストだって強制労働だって批判できないことになる。アタマ大丈夫ですか?と聞きたい。
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社会人大学院という言葉は海外には存在しません。こういう言葉が存在するということは「社会に出たら学ばない」というのが基本前提になってるからですが、これは逆に言えば、学び続ける人にとって相対的にラクに成功できる社会だとも言えます。
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今朝の日経のビームス設楽社長の言葉。「努力は夢中に勝てない」。天才型と努力型が戦うと天才型が勝つわけですが、これは別に「才能は努力に勝る」ということではなく、「努力型の努力は天才型の努力に質量ともに劣る」ということですよね。努力を努力と思ってやってる時点で先は見えてますね。
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会社って何のために存在するんですか?という問いに対する最もシンプルな答えは「一人一人は小さな力だけど、仲間と集まればすごいことができる」ということでしょう。だからこそ「どんなすごいことをするか」という目的=パーパスが抜け落ちてる会社は会社として意味がないということです。
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いつも「忙しい、忙しい」とボヤいてる割に成長していない人の特徴は「確実にこなせる仕事を大量にやってる」ということ、さらに言えばそれで「俺ってデキるなあ」と自己満足してしまっていることです。あのセネカも「怠惰な多忙」の危険性を指摘してました。仕事のポートフォリオを意識する。