山口周(@shu_yamaguchi)さんの人気ツイート(いいね順)

51
だから「役に立つより、意味がある」が来ると言ってたでしょ?cnn.co.jp/business/35159…
52
殆どの企業は「他者から与えられた仕事をうまくこなせる人」を出世させて「自分で課題を見つけて事業を創造する人」にしようとしますが、両者は能力要件が全く異なるのでこれはナンセンスです。前者は前者で、後者は後者で全く別のキャリアだと思って育てた方が良い。
53
世界はどんどん良い場所になっているのに多くの人は逆に感じている。理由は「起きなかったことはニュースにならないから」です。例えば2018年はジェット旅客機の事故による死者が歴史上初めてゼロを記録した年ですが、これはニュースになりません。ニュースになるのは常に「堕ちた」時なんです。
54
グーグルだってフェイスブックだってユーチューブだって初期段階では「これ、どうやってマネタイズするの?」が常に大きな問題でした。それは後で考えるとしてとりあえず行けるとこまで行ってみよう、の結果として今がある。初期段階であまりにマネタイズを考えると事業がどうしても小粒になりますね。
55
今から百年後、週に15時間だけ働けば皆が穏やかに生きていける社会がやってくる、とケインズが予言したのは1930年。この予言は「外れた」とされることが多いけど、2030年まであと十年というタイミングで、コロナによってこの予言の現実味が急激に高まっているように思います。
56
「不確実な世の中」を生きる上では「打席を増やす」のが鉄板戦略です。多くの人は「凡打」を出すことを嫌がって不確実な打席を避けたがりますが、これは致命的です。人生で重要なのは「一本の長打」を出すことで、凡打との比率、つまり「打率」はどうでもいい。とにかく打席を増やす、これに尽きます。
57
これは自戒ですけど、仕事に逃げちゃダメですね。ラクなんですよね、仕事に逃げてれば不安は忘れるし、時間は過ぎるし。でもそうやってるといつの間にか「あれ?」という場所に行き着いてしまう。仕事に逃げない、ちゃんと考えて生きるという。
58
つくづく「感情に忠実に生きている人は強い」と思います。「感情」は人間が進化の過程で獲得した一種の武器ですから、それを押し殺して経済合理的な生き様を志向することは、むしろ生物個体としての戦闘力・生存力を毀損することになります。予測なんてコロナのカオスで吹っ飛びましたよね。
59
今朝の日経の記事。本当に恥ずかしい。
60
自分の人生を振り返るに、本業ではない活動の中にこそ、実はその人の未来の枝葉となる種が眠っていると思います。すぐに役に立つことはないけれども、なぜか心を惹かれてしまう、そういう活動にどれだけ身を投じられるかで人生の後半の実りの大きさが決まるように思います。
61
最近「幸福感受性」がカギなんだなあと思っています。この感受性が弱いと何をやっても状況は本質的に改善しない。MBA取るとか転職するとか年収上げるとかいう前に「幸福感受性」をまずは意識したい。
62
以前、フランス人の同僚から「引き継ぎってなんだ?」と聞かれて説明したところ「仕事の内容を新任に説明するのはマネジャーの仕事だろう?そんなことしてるから日本人はバカンスが取れないんだよW」と言われ、グウの音も出なかった。
63
この歳になってつくづく感じるのは、幸運の女神はリスクを取って動いた人にしか微笑まない、ということです。
64
ツマラナイ仕事に関わってワークライフバランスで帳尻を合わせるより、夢中になれる仕事を追求してワークライフブレンドで生きてく方が楽しいし結果的には経済的にも成功するでしょうね。コロナ後にはますます両者での二極化が進むと思います。
65
なぜ「逃げる」のが大事かというと「逃げない人」の多くは「適当にやり過ごす」ようになるからです。結果は無残としか言いようがありません。そのような人ばかりになった組織は不活性状態に陥って企業価値を失い、所属する個人は無為な「消化試合人生」を送って市場価値を爆減させることになります。
66
ワークライフバランスの重要性にはもちろん同意するのですが、私たちは競争社会に生きており、成果と成長が労働時間と相関するということも事実です。少なくとも、私の周囲でこの年齢になって楽しく仕事をして活躍してる人で「思いっきり仕事に打ち込んだ時期」がなかった人は皆無です。
67
193カ国からなる国連加盟国のうち、1945年以降、戦争を経験していないのはアイスランド、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、スイス、ブータン、 日本の8か国しかない。私たちが当たり前だと思っている「平和」は実はとても貴重なのだというお話し。
68
オリンピックの一連の不祥事は「ガバナンスの問題」とされがちですが、それは表面的な整理であって、本質的には、私たち日本人の人権・差別・倫理・多様性といった問題に関する基準が世界のそれと大きくズレてしまっている、ということだと思います。要するに「教養がない」んですよ。
69
面白いことに気づいた。パワーポイントで資料を作っているときは音楽を聴くと捗るけど、ワードで文章を書いているときに音楽を聴くとすごく集中力が削がれて生産性が落ちる。多分、脳の使っている部分の違いに起因するんでしょうね。
70
アリのコロニーではエサ運びに参加しない「働かないアリ」がプラプラすることで新しいエサ運びのルートが見つかって巣の生産性が上がります。好奇心旺盛でルールに従わない人物も同じ効用を持つと想定されますが、残念ながら多くの組織ではこのような存在が許容されない。
71
「普通がいい」という病気が治らない限り、社会の多様性はおぼつかないでしょうね。「普通であれ」という強迫に屈服して自分を殺した人は、その罪深さの自責から「普通でない」ことが許せないんです。
72
忙しいっていう理由で何かをやらない人が多いですけど、時間配分が変わらなければ今の出力は変わりません。今の出力が不十分だと思うのであれば、それは時間配分に問題があるからで、何かを止めて何かを始めないと何も変わらない。重要なのは「どうやるか」ではなく「何を止めて、何を始めるか」です。
73
ロジック偏重の人はなぜ若い時に活躍するのにキャリアの後半で停滞しがちなのか?答えは単純で「人はロジカルじゃないから」です。そして加えれば「ビジネスは全て人を介するから」。これとは逆に「人の不合理さのパターンを知る」のがリベラルアートの核心です。両方できたら良いんですね。
74
いま言われてる「ニューノーマル」という言葉にも「普通がいい」という病を感じます。「新しい普通」・・・。これからは「ニューノーマル」じゃなくて「ノーノーマル」だと思います。各自が生きたい生き方を追求して皆でそれを認める社会。「普通」なんてないんですから。
75
「多忙」と「充実」を混同しない。「忙しさ」にも「質」があります。かつての自分がそうだったけど「質の悪い忙しさ」を「充実」と勘違いすると人生を浪費することになる。ソローが言ってますね。「アリだって忙しい。問題は何に忙しいのかいうことだ」って。