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今の日本に必要なのはAI人材でもグローバル人材でもなく、詩人だと思います。役に立つ人より意味を作れる人。 twitter.com/shu_yamaguchi/…
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ミュージシャンなのに学校の音楽の授業が嫌い。理由は「答えが最初から決まってるから」。僕もまったく同じでしたね。日本の教育、いい加減にこの「正解を教える」という考え方から脱却しないと。
news.yahoo.co.jp/articles/59247…
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文化を意味するカルチャーはもともとカルティベート、つまり「耕す」から来てます。何を「耕す」のかというと「人間のこころ」を耕すわけです。その「耕されたこころ」という畑から「文化という実り」が生まれて、それが人の心をまた耕すということです。
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ラグジュアリーブランドなどの高額商品を「格差社会を助長している」と批判する向きもありますが、一方でラグジュアリーブランドが職人文化の存続、職人の社会的ステータスや報酬水準の向上に寄与しているのも事実です。これを批判すれば工芸は補助金に依存して細々と生き残っていくしかありません。
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やったことに対する後悔は日々小さくなる。やらなかったことに対する後悔は日々大きくなる。
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久しぶりにブログ書きました。教育改革が失敗し続ける本当の理由は「個性的な人材などホンネでは誰も望んでいないから」という考察です。artsandscience-kipling.blogspot.com/2020/08/blog-p…
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アートとサイエンスとクラフトを三つ並べて「どこが弱い組織か?」を考えてみる。日本の地場産業はクラフトが突出して強く、サイエンスとアートが弱いケースが多い。サイエンスを導入して足腰を強め、アートで訴求力を高めると復活するケースが多い。星野リゾートが再生でやってるのは基本これですね。
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「迷惑をかけてはいけない」。しかしそもそも「迷惑」とはなにか?「迷惑」を決めるのは行為者ではなく受け手です。赤ちゃんが泣いていれば「かわいいな」と思いますが、中には「うるさい!」と怒鳴る人もいる。この場合「迷惑」を生んでいるのは誰か?受け手の恣意による「迷惑」が規範となる奇妙さ。
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「わかる」は「かわる」。「わからない」が「わかる」になるとき、その人は「かわる」。だから「わからない」を排除してしまえば「かわる」こともできません。人間はいくつになってもかわることができますが、そのために「わからない」と思うことをすぐに排除するのではなく玩味することが必要です。
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コロナの中長期的影響は1=仮想空間へのシフトの加速、2=物理依存ビジネスの衰退、3=都市から近郊への人口移動と、まずは整理できるのじゃないかな、と。それぞれ1=勃興トレンドの加速、2=衰退トレンドの加速、3=現状トレンドのリバース、となりますね。
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自分の人生の脚本を描くのは自分であり、自分は自分という主人公にどのような振る舞いをさせるかについて「完全な自由」を持っているのだと考えてみるとなかなか楽しくないですか?確かに他人はコントロールできません。しかし他人からされることにどう反応するかを選ぶことはできます。
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古代ギリシア以来、哲学者は「怒りは正しいか」という議論をしてきましたけど、進化論的に考えれば、全ての人に「怒り」という感情があるということは、逆に言えば「怒れない個体」は生存できなかったということで、個体の生存確率を上げるという点で「必要な感情機能だった」と考えられます。
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これ、とても良い本でした。「給料がその人の価値を決める」という考えがいかにに間違っているかをさまざまな研究データから明らかにしています。著者の提案する「最低賃金の引き上げ」と「富裕層への大幅な増税」に強く賛同します。
amazon.co.jp/%E7%B5%A6%E6%9…
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最近になって気がついたんですが、日本には「国」と「世間」はあるけど「社会」はないんですね。この三つの言葉のうち、昔からあったのは「国」と「世間」で「社会」は明治時代の新造語です。概念として存在しなかったし、いまだに日本には存在していないと思います。
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解答を出すことを知的生産だと思ってる人が多い。でも本当に難しいのは問題を見出すことです。特に人工知能が出てくると、前者の「速く正確に正解が出せます」と自慢してる人ほどワトソンに代替されていくことになります。
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スロヴェニアの哲学者スラヴォイ・ジジェクは「現代人は足りないものを教えくれる人を渇望してる」と言ってますね。だから広告がこれほど求められる、というのがジジェクの主張ですが、最近はむしろ「あなたは足りてる」と言ってくれる人が求められてるような気もします。どうなんでしょうね。
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浅薄な「働き方改革」が横行している今の状況は「一頭抜き出るチャンス」でもあります。こういう時代だからこそ、一日24時間、思いっきり楽しめる仕事を見つけた人は有利です。だって「周りが勝手に失速していく」んですからね。
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プロジェクトリーダーのポジションが高いほどプロジェクトの成功率が下がる、ということを報告するエラスムス・ロッテルダム大学の論文。知識や経験が豊富なリーダーが引っ張るプロジェクトほど成功率が低いというのは驚くべき結果です。これも権力格差の影響でしょうね。
repub.eur.nl/pub/94633
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物質的・量的に衰退しながら、精神的・質的な豊かさを高めていく。これが日本の今後の大きな指針になると思うのですが、どうしても「量的衰退」を認めようとしない人が多いのですよ。「衰退ではなく成熟と言うべき」とかね。旧日本軍が「全滅」と言わずに「玉砕」と言いたがるのと似てるなあ、と。
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見極めが大事、というのもわかりますけど、多くの失敗は「失敗の判断が早すぎたことで本当に失敗になっている」ように思います。アフリカの雨乞いは100%当たる、なぜなら雨が降るまでやり続けるから、というね。
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コロナ後にリモートワークを解除するかどうかで会社が社員をどのように考えているかがはっきりする。報酬を支払わない通勤という過酷なシャドウワークを仕事人生に渡って強いるのか?あるいは別の可能性を模索するのか?社員にどんな人生を歩んでほしいと思っているのかがはっきりします。刮目相待。
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作業と仕事を混同しない。暇そうに見られのが嫌だからといって作業に逃げない。日本の労働時間の長さが問題になってますけど、これも「作業への逃避」が原因だと思ってます。
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健全な家庭というのはGDPにとって最悪の存在です。海で釣った魚と地元の農家からもらった野菜を使って自分達で調理して夕食後には家族で語らう。GDP貢献ゼロの家庭です。調理済みの食事をUberに届けてさせて食後はゲームやYoutubeに子供の相手をさせればGDPは跳ね上がります。
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アマゾンはグローバル企業の代表みたいに言われますが事業展開してるのは18カ国。一方で、例えば日本のダイキンさんは製品を150カ国以上で販売し、製造拠点も90カ国に展開してます。消費財の販売というのはグローバル化しにくいんです。あのウォルマートだって米国とその近傍国でしか成功してません。
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子供がクレヨンで好きな絵を描くように、大人たちもビジネスをするようになれば、もっと世の中は瑞々しい多様性に満ちたものになると思うんです。いま見習うべきなのは子供です。ニーチェも言ってますね、「超人とは幼児だ」って。