山口周(@shu_yamaguchi)さんの人気ツイート(いいね順)

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企業再生が「大変な仕事」だということは理解しますが、だからと言って「価値ある仕事」だとはいえません。本来であれば市場から退出すべき企業を再生させることで社会の新陳代謝を阻害するという弊害もある。コロナによって危機に陥る企業を全て再生させるという考えは長期的に禍根を残すと思います。
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勝ちを焦らずに粘り強く相手が倒れるのを待つ、というのも一つの戦略です。チャーチルの二代後の首相をつとめたハロルド・マクミランは「政権交代というのは、野党が勝って実現するのではなく、与党が負けることで実現する」と言ってますね。不確実性が高い環境においてはとても有効なアプローチです。
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仮想空間シフトが進むと「都市」に集まる必然性は無くなります。トヨタさんは昨年末に「スマートシティ」という構想を出しましたけど、やっぱり「シティ=都市」が前提になってるんですよね。まあタイミングが悪かった、ということでしょうけど、これからは「ヴィレッジ」だと思います。
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NHKの番組の準備でいまエンデの「モモ」を再読しているのですがやっぱり面白いですね。灰色の男が現れるのは「退屈してるとき」なんですね。これはケインズやラッセルが指摘してたことだよなあと。「退屈」という社会問題を解決するために「消費」という環境問題が生み出されるトレードオフ。
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幸福感受性の回復が全てに優先すると思うんですよね。「自分が幸せかどうか」を感じとる感性が鈍磨してるというのは効果測定システムがバグってる状態で生きてるということですから。戦略や努力の前にまずは効果測定システムとしての幸福感受性の回復させないと。
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焚き火の火を見てるとなぜ飽きないのか?情報が変化し続けてるから、と考えればわかりやすい。逆に言えば、都会の人がなぜ刺激を求めるのか?都市は変化しない情報でできてるのですぐに退屈しちゃうからです。
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利益には「目に見える利益」と「目に見えない利益」があります。前者ばかりを追いかけていても、それなりに会社は続きますが、やっぱりツマラナイ会社になっていきますね。「魅力的な不良」のような面白い会社は「目に見えない利益」をわかっているし、そういう会社には素敵な人が集まってきますね。
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自分の人生を思い返してみると、失言というのは「ウケを狙った」ことでやっている気がします。不適切な場所で、ウケなくていい時にウケようとして、スベって転んで大怪我してる。緊張に耐えられないからなのでしょうか・・・「ウケたいと思う気持ち」に負けない自分になりたいと思います。
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多すぎる情報が葛藤や迷いを生み出す。現代人はいつも迷ってるでしょ?「あっちの方が良かった?」「こっちの方が良い?」「みんなどうしてる?」。でも「迷う」ってものすごい脳のパワー食いますからね、そんな状態でパフォーマンスなんか出るわけありません。ゾーンに入れないんですから。
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なぜリーダーにリベラルアーツが必要なのか?シカゴ大学のロバート・ハッチンスは明確に「教養のないリーダーは危険だからだ」としていますね。その危険さがわかりやすく示されたのが今回のオリンピックだと思います。 twitter.com/shu_yamaguchi/…
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よく「座右の銘」とか「尊敬する人」とかについて聞かれるのですがいつも考え込んでしまう。どう考えても答えは「特にありません」なんだけど、そういうわけにもいかないので適当に誤魔化すことになります。本気でそんなものがあるなら相当にヤバいですよね、自分を縛る呪いですものね。
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気づいたんですけど、自分らしい活躍をしている人ってみんな、聴いてて心地よい「自分の声」を持っていますね。声質がいいとか悪いとか言うことではなく、「その人の声」というのがあるように思います。
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年収が上がるなら貧しくなってもいいの!健康になるなら病んでもいいの!アタマが良くなるならバカになってもいいの!モテるなら愛されなくてもいいの!経済成長するなら国が滅びてもいいの!と考えてる人のなんと多いことか…
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最近「頑張らない」というのがブームになっているみたいですけど、「頑張れない」というのは「夢中で取り組みたいことがない」ということですから、個人的にはとても不幸な仕事人生だと思いますけどね。問題の解決アプローチが根本的にズレてる気がします。
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スペインの哲学者オルテガは「大衆の反逆」で「大衆とは、自分になんらかの社会的役割や義務があるとは考えない一方で権利だけはあると考え、したがって他人と同じことをやっていないと不安で仕方がない、そのような人々である」と言っていますね。これも一つの「美意識の欠如」なんでしょうね。
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反論を気にされる人が多いですけど、反論があるということは「痛いところを突いた」ということで主張に力があった、鋭さがあったという証拠なんです。反論のない主張なんて、ねえ。
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美しいものを作りたい、というのは人が本来的に持っている衝動です。安全・快適・便利という価値がもはや飽和してしまっている今、この衝動を開放することができれば「働きがいの回復」と「経済的価値の創造」の二つの課題を同時に達成できる、というのが僕の考えです。
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賢くなろうと考えるよりも愚かなことはやめようと考える。普通に考えて無益なことは止め、有益なことに時間を使う。そうすることで結果的に賢明に生きられるのではないでしょうか。
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早めの時間にバーに行って気づいたんだけど有用性の高いものほど収斂する傾向があって、つまり「役に立つ」ことを目指すと「勝者総取り」の世界になる。一方で有用性の低いものほど多様性が許容される。コンビニで最もラインナップが豊富なのはタバコだし、バーのカウンターも同じだよなあ、と。
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責任という概念はなぜ生まれたのか?シンプルです。怒り狂っている人をなだめるためには、スケープゴートを見つけて血祭りに上げる、つまり誰かが「責任」を背負わなければならないからです。そうすることで「終わりにする」ことができるんです。一種の社会的発明ですね。
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「呪いとは、思考と行動の可動域に制約をかけるもの」という近内悠太さんの言葉を思い返してみると、「人に迷惑をかけない」「親を心配させない」「失礼があってはいけない」といった標語がすぐに思い出されてくる。そうか「呪い」だったんだなあ・・・
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世の中の変化を天気みたいに思ってる人がいるけどそれは間違いです。天気は自然に変わるけど、世の中は自然には変わりません。世の中の変化は必ず「変化を起こそうとする人」によって引っ張られています。世の中の変化を引っ張るか、世の中の変化に引きずられるか。両者には天地の開きが生まれます。
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知性の本質は知覚にあります。だからAIは視覚を手にしたことで格段に進歩しました。一方で触覚や味覚や嗅覚の無さが知性の限界を規定してる。これを逆転して考えれば、触覚や味覚や嗅覚が封じられて視覚だけに頼ることになる現時点でのメタバースは知性に大きな制約をかけるものと言えます。
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これは企画書とか提案書も同じです。僕はコンサル時代、コンペに負けたことがないというのが自慢でしたけど、自分が対話をベースに提案書を作ってるのにたいして、競合が一方的主張をベースに提案書を作ってるわけですから、そりゃまあ負けませんよね。 twitter.com/shu_yamaguchi/…
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最近よく「じゃあどうすればいいのか」「どうしたら意味をつくれるのか」と聞かれます。答えは「知りません」。だいたい、その問いに答えがあるなら誰もがやることになるので優位性を生みません。できる人が少ない上に言語化も難しいからこそ強みなんです。